クローザー The Closer (シーズン2) http://lala.tv/programs/closer/

第15話 灰色の任務（後編） Serving the King, Part2

脚本／James Duff、Mike Berchem 監督／Kevin Bacon
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ブレンダは元恩師であるCIAのアンドリューから極秘任務を
頼まれ、CIAの内通者の捜索、殺害されたマリク・ファラの殺害犯人
そしてそれを指示していたと思われる第三者の捜索、そして
その延長線上にあるプルトニウムの流出事件についての捜査を
依頼される。その引き替えにブレンダは解散しかかっている
チームブレンダの再集結を要求することになった。

ブレンダのオフィスは完全にテイラーによって占拠されていた
が再び取り返すことに。
マクヘイルとロス、そしてテイラーたちはばつが悪そうに
ブレンダたちにオフィスを返す。他の部署に飛ばされていたタ
オやダニエルズはもちろん、休職中だったサンチェスやプロペ
ンザも正式に戻って来て、チームブレンダは再結成する。

ブレンダはみんなの前でお帰りと告げ、早速これまでの経緯
を説明する。マリク・ファラ殺しに関しては、犯人はロシア人
で元KGB職員だったヴォイツキーだった事を告げるが、その
ヴォイツキーも遺体で発見されたこと。アイスピックで殺害さ
れたのだという。殺された夜にマリクは誰かと逢っていた事が
明らかで、マリクに精通する人物はデータベースの中の6万人
の中の一人である事は明らかなのだという。殺人犯を殺した
犯人を捜す事が目的だと告げる。

一方ブレンダはアンドリューたちと逢うと、自分を捜査から
外して欲しいと頼む。自分がラリーと話した後にヴォイツキー
が死んでいることから、捜査が筒抜けだという。ラリーに
話を聞くと自分はずっとリチャード支局長と居たのでこの件に
関与していないと身の潔白を語る。しかしラリー周辺の人物がみんな
死んでいる事は不自然だった。CIAの職員4人を殺したのはヴォイ
ツキーである事は判明している事とマリクの件でもヴォイツキー
である事は分かってはいるが、彼は殺害を指示されて行って
いると告げる。CIAかアラー使徒団の誰かがこの件に関与している
事は明らかで、マリクとは接触したのか?とラリーに問う。
ラリーはアラー使徒団に見つかればキケンであることを警告
をしたくらいだと語る。

リチャードはブレンダを見かけると、この極秘任務に関わって
いるのはイレインとアンドリュー以外にも居るのか?と問う。
ブレンダは知らないと語る。
アンドリューに逢うブレンダは改めて、自分の動きが犯人によ
ってバレた為にヴォイツキーが殺害されたに他ならない事を
告げ、私を捜査から外して欲しいと頼む。私の行動を監視して
いる人物がおり、今までマリクは懐中電灯や靴の中に発信器
が仕掛けられて監視されていたことを語る。マリクはあくまで
おとりだったが、おとりが亡くなった今、次のおとりは私に
なっているのだと告げる。しかしアンドリューは敵の監視に
気がついた時には、自分が有利な立場になるまでは気づいてい
ないフリをするのが常套手段であることを語る。逆手にとって
監視している物が誰なのか調べようという。

ブレンダはマリクの母・ルア・ファラ(通称リタ)に逢って
話を聞く事に。息子は来月ワルシャワでコンクールを行う事
になっていたとし、マリクは家出なんてしない子だったと
いう。マクヘイルがこの前事情を聞きに来たときには息子を
テロ扱いしていた事を告げる。しかしマリクの父親は立派な
ジャーナリストでテロリストに殺害されたこと。そんな父親を
殺害した人物に手を貸すことなどあり得ないと語る。
リタたちはレバノンのベイルートで夫が殺害された事をきっか
けにアメリカに渡ってきた事を語る。リタはマリクが幼い時の
アルバムをブレンダに見せ、この子がテロリストに見えるか
と告げる。

そんな中、ブレンダの事を監視していたチームのメンバーたち
は、家の周りを三周している車がある事に気がつき報告する。

ブレンダはマリクの部屋を見せてもらうと、ワルシャワ行き
のチケットを用意していたのならば念のために見せてくれない
か?とリタに語る。現在何処に置いたのか忘れてしまったという
彼女。ブレンダは部屋の中に似たようなテディベアが沢山
有る事に気がつき、しかも背中が破れているのを目にする。
人形のことを尋ねると、ピアノの先生の娘・アンジェラ・カー
ターと息子は賭け事をしていたようだとし、アンジェラが上手く
なった際には人形を渡して、失敗すれば人形をもらうという
事を繰り返していたと聞く。
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いよいよシーズン2の最終話。

CIAの内通者は明らかにリチャード支局長が怪しく、冒頭から
作戦行動に関与ししているのは誰か?と尋ねてきたことから、
この人物に違いないとは思っていたけど、途中に出て来た
アル・サニと、その医者のアルフラニという人物が一体何なの
か。その辺の役割がドラマにちょっとしたアクセントをつけて
いた感じで面白かった。

少しずつマリクと精通している人物を絞り出すために、
コンピュータの条件を絞っていくけど、今回はそれを絞る為
の条件みたいなものを色々とドラマの中で提示していくような
展開だった。

どの人物も容易に心を開いていない感じがするのは、やはり
中東から来た人物という事も関係しているのだろうか。

レバノン出身だと言っていたリタだが、持って居る写真を
分析していたイレインから写真はヨルダンのアンマンである
との事を受け、中東の女性の扱いに関する微妙な事情などを聞
かされるもピンと来る物は無いな。結婚前に女性は男性と関係
を持てば殺害されるという恐ろしい習慣は今でも残っていること
なのだろうか。

またマリクと精通していたアンジェラという女性。
まぁこの子が行動を起こせるとは思えないけれど、知らない
間に連絡係にさせられている所など、色々とと複雑な事情が
存在していた。

理想主義と現実主義についてもブレンダから言及があり、
アメリカ政府のしていることと、教会、果ては中東の信仰心
に対する姿勢の違いなどを描いていたのだろうけど、深い思考
はともかくとして、そういう主張がぶつかり合うと人は時として
吹き飛ばせという極論に走るというのは、有る意味納得する
ものが有ったね。

各々のキャラクターの動きでは、相変わらずストレス感じた
ブレンダが机に隠し入れて居たスイーツを食べつつ、色んな
音に敏感になっている部分は相当ストレスになっているな
という感じがしたし、ポープに口の周りを拭いてもらう所など
なかなか面白く出来ていた。
そしてラストは、ブレンダがプロペンザに誘われて朝食を
取りに行く。

とりあえずシーズン2のラストは誰かを殺して終わるのではな
いかと心配したけどそれは無くて良かった。
さて来週から間髪入れずにシーズン3だ。

そういえば今回のシナリオ、監督を務めたのは映画俳優の
ケビィン・ベーコンだった。ケヴィン・ベーコンといえば実生
活に於いてブレンダ役のキーラ・セジウィックの夫でもある。
「クローザー」では、今回のエピソードの他に、s3 #9、
s4 #7、s5 #12にも関与していて、このエピソードがとても
好評を得て、シーズン3以降の監督も務めるようになったとか。
最近のクローザーニュースでも取り上げられているけど、
シーズン7でこのドラマも終了になったことで、二人は拠点を
ニューヨークからロサンゼルスに変えたそうな。