クローザー The Closer (シーズン3) http://lala.tv/programs/closer/

6 Aug. 2007
第8話 海岸線の殺人者 Manhunt

脚本／James Duff、Mike Berchem 監督／Rick Wallace
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海岸で女性の全裸遺体が見つかる。被害者はリサ・メイスン
(34歳)白人の女性。副地方検事・スコット・メイスンの妻だっ
た。スコットは検事局でも重犯罪を担当していた。現場には
スコット自らが来ていて妻に会いたいとするが、ポープは
最少数の人間にしか遺体現場への立ち入りを許可しようとは
しなかった。ダニエルズは安全保証省のセミナーによって後
二週間は捜査には加われない状況だった。

現場に居たポープによると、遺体は海水には浸かっていない
状態。遺体の身体には赤い斑点が付着していた。恐らく牛追い
棒が凶器であり、その棒の電気ショックによって内臓まで被害
は達しているという。遺体は死後7時間から10時間が経過。
擦りむいた傷は、手足首、そして首に及んでおり、恐らく縛られ
て拷問を受けたであろうものだった。
1998年に3人の女性が拷問をうけクビを絞められて殺害された
のと類似しているという。当時それぞれの遺体を3日おきに海岸
に捨てられていて、PCH(パシフィックコーストハイウェー)キラー
と呼ばれて居た事件だった。フリンによると犯人は殺した順番に
被害者のかかとにローマ数字を書いていく傾向があり、リサ
の遺体には2と書かれていた。

過去に起きたPCHキラー事件の調書を読み返すブレンダ。
前回殺害された6人は全てレイプされていて、精液反応があった
のは体外だけだという。まるで女性を家畜扱いするイカレた
変態野郎で、手口から辱められて当然だと宣言している様な
ものだという。
被害者の6人中、三人は既婚者で、三人は婚約中の身であること。そして
全員がパートナー以外の複数の男性と関係を持って居たこと。
そして最低でも一度は離婚の経験者であるという被害者の共通性
が存在していた。そして全てが美人であること。
被害者から薬物の痕跡はなかった。

リサの最初の夫と話すか?と言われブレンダは所在を調べて欲し
いと頼む。9日間に三人の女性を殺害するという事は、標的を
予め選んでいる事は明らかだった。
タオは被害者が遺棄されている場所や多くの人員が割かれた
捜査をかいくぐっていることなどから、犯人は警察関係者なの
ではないか?と告げる。

リサの現在の夫スコットは失踪届を出していない事が気になる
ブレンダはスコットから事情を聞くことにする。
PCHキラーは常に三人ずつ殺害する事から、次の被害者が出る
まで60時間しかないとして、スコットの事情聴取にも焦りを
見せる。何故失踪届を出さなかったのか尋ねると、妻の職場
は自宅からは遠く、遅くなる際には姉の家に泊まることが多か
ったのだという。昨夜も電話が有り姉の家に泊まると言って
いたのだという。リサは一年半前に元夫と離婚していることを
尋ね、被害者に共通していることは、全てパートナー以外の
男性と不倫している事から、リサにもその傾向があったのでは
ないかと尋ねるもそれを否定するスコット。ブレンダは家宅捜索
をさせて欲しいと告げる。
そんな中ブレンダの元に一番目の被害者が発見されたとの報告が
入る。なんと遺体は遺体安置所に置かれているとの事。

マリブビーチで4日前に引き上げられた遺体だというモラレス。
顔が鈍器で殴られ潰されている事が分かる。身元不明で所持品が
ない事から、これまでの犯行の手口とは違う事を示唆していた
が、それ以外には精液の痕跡、そしてタバコ焦げた跡、赤い
斑点など全ての共通しているものが有った。
発見したスレード保安官代理から話しを聞くと、形成外科医
の助けを借りて顔を復元した映像があるという。犯人は厳重な
捜査網をかいくぐっている事から、警察関係者である可能性
も高く、寧ろ多くを動員したことが徒となっている可能性も有る
と指摘する。
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ブレンダが体調を崩す中で、海岸沿いに女性の遺体が発見され
る。過去に類似している事件が発生しており、6人の被害者を
出している事が分かる。今回発生した事件によって再び連続
殺人鬼が活動を開始したとして一同緊張感が走る。何よりも
手際の良さや土地勘を知る人物による犯行から、警察関係者では
ないかとの疑いも出始める。

ブレンダの白い帽子にサングラス姿。
殺人現場には場違いなという感じもしたけど、アンバランスさ
が滑稽だった。
ここ数話体調を狂わせていたブレンダの容体はやはり更年期障害
だったようだ。若年でも発症してしまう事もあるという事で、
そういうネタまでドラマに取り込んじまう辺り、やはりクローザー
はただものではない。
そしてその流れに乗じてようやくフリッツのプロポーズが実現
した。ただ職場に指輪をしておけないのは分かるけど、いつも
のように無造作に机の中に入れておくという所が如何にもブレンダ
っぽい。隣には沢山の甘いお菓子が置いてあるんだよな。

さて事件は、猟奇的な連続殺人犯。
女性に対していわれのない怨みを持つ犯人によって引き起こされ
た事件。「クリミナル・マインド」的には想像しやすい犯人像で、
そう難しくない案件に見えた。

ただブレンダが単独で元夫に話を聞きに行くという際に、人不足
が災いして、ブレンダの危機が演出される。
ブレンダが銃を撃つシーンって相当珍しいものがあるけど、
こんな場面を経験していたら、それこそ早期更年期障害のストレ
スも収まらない。せめてガブリエルを連れて行けば良いのに、
一人での捜査は服務規程違反ではないのか。
ブレンダが急いでレコーダーを取り出して、あの場面に於いて
も自供を引き出そうとする辺りが相当プロ根性を感じた。