クローザー
The Closer (シーズン3)

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Sep. 10, 2007
第13話 重ねられたウソ(後編) 'Til Death Do Us Part Two

脚本/James Duff 監督/Michael M. Robin
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離婚弁護士のオリバー・ヘンリーが殺害された件で、テレビで
は盛んにこの件について議論が行われていた。検察側は殺人の
罪で眼科医のシェイファーを訴えていたが、その彼に
殺害当時
のアリバイ証人
が出て来たこと。しかし報道番組では、アンカー
と専門家のやりとりの中で、例え証人が現れなくとも、弁護側の
主張が通ったかも知れない事を告げる。何と言っても
被告が
犯行を犯したとする物証が少なすぎた
のである。それを今の
証拠の中で有罪にするのは難しいだろうとの事だった。
しかし解説者のドミニク・ダンは検視官のモラレスの話を引用
し、ヘンリーが自殺したというのであれば、自分で鎮静剤を
打ちプールに飛び込んだ事になるとし、更にその鎮静剤は医療
関係者しか手に入らないものだとして、自殺として処理するのは
違うとする見解を見せる。更に被告人が所有していた
車の
コンバーティブルのBMWと同じ車が私道に駐められていた
とする
目撃証言も見逃せないものだという。
ラリーキングライブでも、カリフォルニア州下院議員のロレッ
タ・サンチェス
との会話で、その事件の顛末について語り合う。

一方ニュースでは警察関係者のテイラーの記者会見の様子が
繰り返し放送されていた。捜査を
担当しているブレンダが自供
を取れなかったが判断に違いは無かった
事を告げる。フリッツ
はそれを見て、ブレンダに対して、彼はわざとブレンダの名前を
言ったのだと告げる。
ブレンダはテレビを消すよう要求。不機嫌な態度がありありと
見えた。最悪の日だった事を告げると、フリッツはついて
いない日にはイヤな事が重なるモノだとして、最悪の日を経験
すれば明日は昨日よりよくなるだけだと慰める。
フリッツはブレンダが何かに怒っている事を知ってそれを問い詰
めると、ブリンダは
過去に二度フリッツが飲酒運転で逮捕されて
いた事実を隠していた
として、問い詰める。もしかして依存症な
のか。以前はそうだったが、治療も受け断酒会にも参加して
克服した事だという。
全部過去の事だと語る。しかしブレンダ
はアルコールアレルギーだと言っていたと指摘し、結婚するので
あれば私には知る権利が有るという。信用しない人とは結婚は
出来ないと。

署では犯行時シェイファーと共に居たトッパー・バーンズ
見つかった事で何とかアリバイを崩さないといけない状況だった。
シェイファーと船に一緒に乗っていたというのは本当の事なのか。
検察のガーネットは自分がバーンズから直接話を聞くとするが、
そうなると検事を変えることになるという。ポープはブレンダ
にイヤホンを持たせるので、不満や聞きたい質問が有るのならば
イヤホンで指示すれば良いと語る。
ブレンダはトッパーの事を弁護側が意図的に隠していたのであれば
審理無効の手続きも出来る事を告げる。

供述書によるとシェイファーのアリバイ発言と、トッパーの証言
は一致していた。
トッパーには前歴があり、麻薬の売買と暴行罪
で捕まっていると解る。

ブレンダは取調室に行く。
しかしバーンズは拘束力がないことを知って、俺が証言台に
立つのを楽しみに待っていてくれと告げ部屋から出て行こうと
する。ブレンダはバーンズが過去に4度も麻薬で逮捕されている
ことを指摘すると、既に罪は償っていると反論する。暴行罪
でも訴えられていると告げると、それは不起訴になったのだと
語る。暴行罪で告訴したのはロバート・グライムズという男だが
彼は服役中の身だった。彼に告訴する事を条件に罪を軽減させる
事も可能だとすると、バーンズは話はするが、コードリー弁護士
に話した事と同じことしか言わないと語る。

ブレンダは自分が重要証人だと知っていたのか?と尋ね、今まで
何処に居たのか?と尋ねる。
メキシコのカボの80km北
いたという。仕事は何か?と尋ねると、釣り客に船を出して居る
という。
ゴールデンボールという釣り船か?と尋ねると、ゴール
デンボーイ
だとする訂正が入る。シェイファーとは大学時代に
同じクラブにいたとし、この日も船で
エンセナダに行かないか
と誘ったという。
この時の様子を納めたビデオが有るとして
DVD
を見せる。
DVDを受け取る再生する中、フリンとプロペンザに、バーンズの
追跡調査を依頼し、タオとバズには映像が加工されたモノでないか
を調べて欲しいという。サンチェスには船の持ち主が本当に
彼のモノか調べて欲しいと告げる。
ブレンダはVTRを見ていると、映像の中には確かにトッパーと
シェイファーが写っていた。しかしこりカメラを写したのはダレ
なのか気になり出す。

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策士は策に溺れてしまったのか。
犯人も周到に用意したのだろうけど、その周到さが徒になった
というありがちなもの。

ビデオなんてわざわざ見せつける必要も無かったのに、ダメを
押そうと感じたのだろうか。
どう考えてもVTRの中に何らかの落としどころがあるみたいな
感じが出て来てしまうのは仕方が無いか。

金の流れを追えってのも刑事ドラマでは常識的展開。
何故稼いでいるハズの眼科医が、家を取られてしまうのか。
まぁアメリカの離婚裁判って額が凄い事があるので一時的に
現金的資産が無いのかなと思わせるところもあったけど、トッパー
の経歴を調べる前にその辺の流れは把握しとかないとアカンだろう
みたいな感じにも思える。

前回は不調だった取り調べ室でのやりとりは今回は好調だった。
取り調べ室よりも、その取調室を見ているテックルームでの
やりとりの方が実際には重要になる事が多いよね。

今回も娘の姿をちらつかせて妻に証言を迫る辺りの意地の悪さ
と効果的なサブリミナル的な威圧感が上手く表れていたと
思う。別件での逮捕なんて何のそのだって感じで、最後に
バタバタっと展開が入れ替わる所が、アメリカンドラマの面白さ
ですな。

ただ証言がなければ、ホントこの夫の殺意は立証できなかった。
医療関係者しか手に入らない鎮静剤が物証としての鍵になると
思っていただけにその辺は殆ど意味なし。

事件以外ではフリッツとのケンカ。
フリッツとしてはブレンダの両親の件もあるし相当ストレスが
溜まっていたんだろうなと感じさせるものが有った。
この機会に爆発させてリセットするのも良いかなと思うけど、
アメリカの夫婦関係の場合、怒鳴ったら最後って関係も多いので
そういう意味ではブレンダが冷静に対処してくれて良かった。
フリッツも言った後には何処かスッキリみたいな感じもあったし
確かにブレンダって嘘つきまくっている感じがするしなぁ。

フリンも飲酒癖時代が有ったそうで、まぁそう驚かないけど、
あの時は性格が悪かったってどんだけ悪かったんですかね。
今でも十分ひねくれてる。でもチームブレンダに入って随分
柔らかくなったね。


■検索用キーワード

・シンディ フリッツの元妻
・VTR メキシコ エンセナダ沖 事件当日 午後2時から4時
・観光船 パシフィックウェスタン号 メキシコに年に1、2度寄港
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・4000株 マリファナ栽培 1200万ドル
・カメラ撮影 カルロス 地元青年 実はミシェル

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ガーネット (James Patrick Stuart) 検事
ジョナサン・シェーファー (Michael Wiseman) 眼科医、被告
クリステン・シェーファー (Sarah Brown) ジョナサンの妻
ミシェル・エドワーズ (Megan Hilty) ジョナサンの浮気相手、女優
ティアノ (Lillian Lehman) 判事
バレリー・ヘンリー (Jennifer Aspen) 離婚弁護士、オリバーの妻
本人出演 (Dominick Dunne)
ルーカス・コードリー (Steven Culp) 被告側・弁護人
本人出演 (Rikki Klieman)
本人出演 (Loretta Sanchez)
--- (Sam Puefua) Juror

ユージーン・バーンズ (Fredric Lehne) "トッパー"
本人出演 (Larry King)
ベバリー・シェーファー (Julia Di Angelo) 娘
--- (Scott Alan Smith) Lawyer #3 / courtroom

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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