クローザー The Closer (シーズン4) http://lala.tv/programs/closer/

Aug. 11, 2008
第5話 崖っぷちのプロベンザ Dial M for Provenza

脚本／Adam Belanoff 監督／Arvin Brown
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セラビアンモーターズの社長で夫・アレックスの殺害を企てて
いるという妻・アンジーの証拠を掴む為に、ジョージ(プロペン
ザ)が殺し屋としてアンジーと接触し、囮捜査を行う。
ベーカーズフィルーズの駐車場に居た二人。
ランチを食べようというアンジーは、プロペンザを殺し屋として
以上に好意を寄せていた。
ひねくれ者でセクシーなへそ曲がりさんだとプロペンザに声を
かける彼女。それよりも早く夫を殺した約束の金・2万ドルを
くれと要求。一時間前にあんたの夫を殺したのだと主張する。
アンジーは夫が死んだとする証拠を待つとし、警察から連絡が
来るのを待っているのだという。遠くから二人の会話を録音し
盗撮していたチームブレンダは、すぐにサンチェスに電話を
かけさせ、アレックスが強盗に襲われたとして、アンジーに連絡
を入れる。これで店の半分は私のものだとして大喜びのアンジー
はプロペンザに2万ドルを手渡すと、そこでチームブレンダが
彼女の前に現れ逮捕する。私だけ逮捕するなんてずるいと
アンジーは全く罪の意識持って居なかった。

そんな中、証拠を持って帰宅しようとする中、プロペンザはフリン
やアンジーと共にランチを食べてから行こうという事になる。
しかし店に入れ違いざまに出て行く若者4人、ルイス、ロザリオ
ヘクター、ルーシーたちは車で走り去る。ルーシーとロザリオ
の女性二人が先に出て行ってしまった事を受けて、ルイスと
ヘクターはプロペンザの愛車シビックを盗んで行ってしまう。
アンジーはプロペンザに対して嘘を付くなんて酷いとし、私の
結婚はとても不幸だったのだと主張する。しかしフリンとプロペ
ンザは、俺たち二人、合計6回も結婚しているんだとして、不幸
な結婚なら負けないと言いたげの様子。今から録画テープと2万
ドルを地方検事に渡しに行く事を告げると、暫くは卵もどきの
ブリトーばかりになるのでちゃんと食事していった方が良いぞと
語る。アンジーは証拠は車の中にあるのか?と尋ねると、盗まれた
事を指摘する。

ブレンダは起訴する為の大切な証拠が盗まれたと聞いて呆れる。
フリンはプロペンザをフォローするように、確かに大チョンボ
したが色男・プロペンザにかかれば自白するとし何としてでも
起訴する事を告げる。

そんな中、テイラーに連れてられて夫のアレックスも警察署に
来ていた。アンジーの姿を見かけると、25年間何でも買ってや
ったのに・・とアンジーに激怒する。アレックスはプロペンザ
が逮捕を不意にした事を知り、オレのサイコロシャツとサイフ
を使って何をしたのかと呆れる。妻はオレを幾らで殺そうと
したのか?と問われると2万ドルだという。アンジーは私は金
など渡していないとすっとぼける。警察署にはアレックスの弟
のホブナンも来ていた。

テイラーはブレンダに対して、48時間以内に送検できないので
あれば一度彼女を釈放した方が良いと語る。必ずまたアンジー
は夫を狙うハズだという。

囮捜査は成功し殺人は防げたが、ランチしている最中に証拠を
積んだプロペンザの車が盗まれた事をポープに報告する。
アレックスを保護しつつ証拠を押さえるというブレンダだが、
ポープは48時間以内に片付かない場合にはプロペンザには辞職
してもらう事になると告げる。特捜班でブレンダの次に高給取り
のプロペンザの能力がそれに値するものか疑問だというのである。
ブレンダはそんな彼の腕を評価しているのではなく、彼が好き
だから自分の下に置いているのではないかと非難する。

ブレンダはアレックスにこのまま外に出たら危険だとして、
ここに留まるべきだとするが、マヌケ二匹と泊まるなんて
ゴメンだとし、オレのシャツを返せとプロペンザに要求し、
2万ドルの返済も求めるという。

そんな中、車を盗んだ若者二人と一緒にいた女性が店で
クレージットカードで支払いしている事が判明する。
ルーシー・サンタクルズ、マッキンリー在住で、現在彼女の家
の前で男が来ないか張り込みしているという。サンチェスに
ルーシーを調べる様告げる。セラビアンの監視はプロペンザ
とフリンに任せるとし、アンジーの監視にはブレンダとガブリエル
が付くことになる。
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プロペンザとフリンは地方検事に証拠品を届ける前に証拠の
入った車を盗まれてしまう。ポープからは呆れられて、
48時間以内に容疑者を逮捕出来なければ、プロペンザに特捜班
を辞めてもらうと告げる。

とっかかりの部分はかなり違和感が有った。
そのまんまブレンダたちが証拠品を持ち帰れば良かっただけの
事なのに、わざわざ何故プロペンザに預けるのか。
カメラごと渡したのもよく分からず、正直フィルムだけが
トランクに入っていれば絶対に盗まれたりもしないし、
大事な金を普通トランクに置いておくか?という突っ込み所が
満載。ただそれらも含めてプロペンザらしい性格なんだろう
けどね。
フリンがプロペンザに加わったことで、既に不幸のフラッグ
は立ちまくっていたのだろう。二人合わせれば6度の不幸な
結婚が有ったというくらいの負のオーラを持つ人たちなので
流石にその辺は仕方がないのかも。

しかしまぁプロペンザが最初の段階で起訴できなかった事で
人が一人死んでいる事を考えると、減俸くらいは有っても
良さそうな感じ。
ポープはブレンダがプロペンザと懇親にしているのを、羨望
と嫉妬の狭間で揺れていたりするのだろうか。

今回のドラマ、プロペンザの魅力は何か!がテーマなのでは
無かろうか。ブレンダの母親の写真を使って自白させていた
けど、ブレンダの母はプロペンザを気に入っていたし、プロ
ペンザもまた彼女を気に入っていたよね。
そして今回の対象者であるアンジーからもプロペンザは
刑事と犯罪者の枠を超えた愛情が存在している一面が有る。
何よりもプロペンザの結婚の回数自体が、彼の魅力とその陰に
隠れた性格の問題点を浮き彫りしている感じもする。

事件自体は実にあっさりとしたものだった。
ブレンダとプロペンザのダブルで上手いあうんの呼吸が有った
感じ。
半分は私の店になるとアンジーが語っていた時点で、ブレンダ
も共犯者が弟であることを案外悟っていたものが有るのかな。

フリッツは申し訳なさげな感じで登場。前回あれだけブレンダ
に怒っていたけど、その後は一体どうだったんだろうか。