クローザー The Closer (シーズン4) http://lala.tv/programs/closer/

Aug. 18, 2008
第6話 本当の怪物 Problem Child

脚本／Duppy Demetrius 監督／ Scott Ellis
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ブレンダは朝シャワーを浴びていると突然フリッツが入ってく
る。一緒にシャワーを浴びる二人。
シャワーを浴びるとフリッツは新しい物件のチラシをブレンダ
に見せる。庭付きで寝室や部屋も多数有りプールも有れば、
システムキッチンも最新のものだという。近くには良い学校も
有るとの事。しかし場所がカラバカスだと聞くと、ブレンダは
何処に有るのか?と問う。フリッツは地理に弱いブレンダに
説明する中、ロサンゼルス郡の郊外だという。郊外は嫌なのか?
と尋ねる中、ガブリエルから電話が鳴る。
13歳の男子が1時間35分前に失踪・通報が有ったという。フリッツ
も一緒に同行してというブレンダ。

失踪したのはセルゲイ・モンロー(13歳)。
夕べ16歳の姉・テレサと口論になり部屋に戻ったのが午後8時。
今朝6時にセルゲイの部屋に行ったが誰も居なかったのだという。
本人の携帯に電話しているがずっと留守電になっているとの事
だった。しかし母親のスーザンと父のブライアンは、セルゲイ
は何度か家出しているので、今回もその可能性は否定できない
事を告げる。しかしブレンダは13歳未満の失踪事件は最重要
失踪事件として扱われる決まりとなっていてFBIも捜査に乗りだ
す事を聞くと、両親はあまりに大事になったことで、あくまで
家出かも知れない事を強調する。
セルゲイはロシア人で5年前に養子として迎えたという。
ブレンダはテレサの口論になった原因は何かを尋ねると、姉の
持ち物を勝手にしようしたのが原因だという。

テレサにも話を聞きに行く。
するとテレサの部屋には鍵がかけられるようになっていた事を
知る。テレサによると、セルゲイは寝ている私の髪の毛を切った
り、可愛がっていたネコを殺すサイコ野郎だったという。普段
はジェイソン・ヘトナーと共に行動していて、隣人のタフトの
家に嫌がらせをしていたという。
セルゲイの部屋を見ると、壁には色んな絵が描かれていて、ちょ
っと特異な雰囲気が有った。こんな不気味な絵を描くヤツを誘拐
するヤツなど居ないというテレサは、寧ろアイツが何するかを
心配した方が良いと語る。

タオはガレージに有る車が事故を起こしていることを知りブレンダ
に知らせる。乾いた血がバンパーに付いていて、ウィンカーも
割れていた。黒の短髪も付着していたが、車はテレサ所有のもの
だという。

タフトの家に行き話を聞こうとする。
近隣の話では夕べタフトとブライアンが口論していたとの話が
出ていた。

タフト家を外から覗くとタフト家には庭に墓が建ててあったの
を見てすぐにブレンダたちは最重要失踪事件という事も有って
令状が執行前に踏み込む。タフトは墓を掘り返すブレンダたち
を非難する中、墓の中から出て来たのは犬のラルフィーだった。
タフトはこの犬はセルゲイが殺害したものだという。近隣のもの
たちはセルゲイにみな死んで欲しいと思っている事を告げ、
近所中が彼を嫌っているのだと語る。最後に見たのは昨日の朝
だという。自分は何度も警察に連絡したが、全く取り合って
貰えず、帰宅したら犬が殺されていたのだという。セルゲイが
車で犬をひき殺したのだと語る。セルゲイの父親と口論して
いたのは、息子を訴えると行っていたためのもので、昨日は
犬を埋めて一人で酒を飲んでいたと語る。

セルゲイの友人だとするジェイソンを捜すが、母親も含めて
居なかった。二人とも何度も補導歴が有った。
そんな中、ポープはこれは誘拐とは違うのではないかとし、
この町に両党の大統領候補が演説に来るため、警備にも人員を
割かねばならず、ブレンダに対して最重要失踪事件の解除を
求める。家族も家出の可能性を語っているとすると、ブレンダ
もそれを了承し、タフトも家に帰すことにする。
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ブレンダとフリッツは新居を巡って話し合いをする。
子供のためには学校が近い方が良いとの事で郊外で庭も
プールも有る家をリストアップする。そんな中で、13歳の
少年が行方不明になっているとの連絡を受ける。14歳未満
の子供が失踪した場合、警察は捜査の優先権をすべてその
失踪事件に当てるとする最重要失踪事件に指定し、急いで
子供を捜そうとしていくが、調べていくウチに失踪した少年
は周り近所に多大な迷惑をかける問題児である事が発覚する。

安易に男児が欲しいからと言って施設で養子を引き取ってきた
家族が悪いのだろうか。それとも子供の奇行が度を超えていて、
至る所で犯罪予備軍のような形で動物を殺し、人間に害を及ぼし
始めた事が問題なのだろうかと言った感じで、どうにも答えの
見つからないものが存在する。

アメリカの場合、安易に海外から養子を輸入してしまい、言語
の違いや文化の違いでストレスを感じて暴走するという事が
よくあるのだけど、大抵の場合、物心を付く前からアメリカに
送られてくる。
韓国や中国は養子輸出大国となっている事が問題になっている
し、最近見ている「smash」でも「30ROCK」でも養子を取ろうと
している姿が有るけど、そういうリスクを考えた上で、全てを
受け止める覚悟が必要なのだろう。

ドラマなどを見ていると大抵の犯罪を犯す里子たちは、里親の
元をたらい回しにされる。「レバレッジ」のパーカーやハーディ
ソンもこのパターンだ。

さて今回は13歳の少年という事で、ちょうど反抗期まっただ中で
有ろう少年の犯罪だった。ただ最後にこの両親が語っている様に
自分たちの中ではありとあらゆる更生施設なり、リハビリ施設を
経験させているとの事なので、母親が唱えていたように産みの親
のDNAが悪いとしたくなる気持ちは分からないでも無い。
ただそれでも生まれながらにして犯罪を犯す子供は居ないのだろう
から、なんとか対処して欲しかったけどね。

一応子供に対する罪悪感があったのだろうか。
下水に捨ててくる行動と、下水トンネルが止まり場だったという
事から、敬意と罪悪感の両方が存在していそうな今回犯罪。

「FBI 失踪者を追え!」の主人公のジャックの娘・ハンナ役、
最近では「スイッチ 〜運命のいたずら〜」の中で取り違えられた
子供・ベイ役を演じているテレサ。本当の娘が危機にさらされている
という事で両親は鍵を閉めていたけど、性的暴行に発展しなくて
良かった様にも思う。
テレサはこのドラマの中でもちょっとしたメイクの濃い少女役
で「スイッチ」での役柄も多少通じるものが有るなと思わせた。

今回はブレンダとフリッツ、ポープの中で、この案件を最重要
失踪事件として捜査すべきかどうかが問われた。
ただ事情を知って見ればそんな必要は無く、寧ろ既に亡くなって
いたという事で、警察官ではどうにも出来なかったけれども、
隣人のタフトが語っている様に、何度も警察には通報したとの
主張を耳にしているので、日本でもアメリカでもなかなか子育てに
於ける家庭の事情に立ち入れない難しいものがあるんだなと思わせ
た。

フリッツが完全にブレンダと仲直りモードに入っている。
仕事場でメンツを潰され激怒するフリッツを見たら二話前には
もうこの関係はダメかと思ったけど、そういう危機を乗り越えて
こその関係なのかな。
ただ今回の一件で、ブレンダ自身が子供を産む気力を失って
しまったようで、またしても二人の間で話合いが行われていきそ
うだ。

冒頭からフリッツとブレンダが一緒にシャワーに入るシーンが
有ったけど、ブレンダの視線とリアクションが笑えた。
フリッツがフリッツィになっていた衝撃的瞬間なのか。

今回はサブキャラがあんまり活かされなかったね。