クローザー
The Closer (シーズン4)

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Sep. 8, 2008
第9話 ティファナから来た罪人 Tijuana Brass

脚本/James Duff、Mike Berchem 監督/Anthony Hemingway
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神父のクリス・ドナヒュー神父6番街の陸橋下の軽トラック
の荷台に乗せられた二人の遺体の儀式を行う。塗油を死者の
額に塗ると、精霊が汝を救うよう、そして罪を許すよう祈った
後に、神父は警察に遺体が発見された事を通報する。

すぐに特捜班が現場に駆けつける。
被害者は
メキシコのティファナ警察の刑事2名、ハシンド・ゴ
ンザレス
カルロス・ゴメスだという。しかしフリンはどうし
て特捜班のエリート刑事が借り出されるのかとテイラーに
不満を述べる。
タイムズ誌記者リカルドが特捜班をエリートと
書いていたが、私には関係が無いというテイラー。これからあの
記事に対応する必要が有り、記事はでっち上げだとブレンダに
語る。しかしポープはそのようなは思っていない様だという。
月曜日は犯罪が多いために、検視官の捜査が遅れていた。
しかし被害者の居た現場には財布、パスポート、警察のバッヂ
などが並べられていたとし、運転席には銃までもが置かれて
いたという。車の所有者は
サンディエゴラウル・ヤヌス
いう人物で言われるまで車の盗難に気がつかなかったとのこと
だった。

通報してきたのはクリス・ドナヒュー神父の携帯からで、信徒
聖母教会がここから4ブロック先にあるという。
口の中からはブレスレットが入っていることを知ると、サンチェス
に尋ねてみる。すると
オチョアと呼ばれる麻薬組織のシンボル
とし、もしかすると2人は汚職警察官なのかもしれないという。
検視官によると被害者は死後6時間から9時間経過していて、
45口径の弾が複数打ち込まれているという。
ブレンダはサンチェスにティファナ警察に二人のことを知らせて
反応を調べてとつげ、フリンには警察犬を使って軽トラックから
麻薬が出ないか調べて欲しいという。タオには指紋、ガブリエル
には近隣で銃声を聞いていないか聞き込みせよと告げる。
とにかく殺害現場を知りたいのだというブレンダ。

そんな中、プロペンザが
遺体の額に十字の跡があることが分かる。
オリーブオイルが塗られていることから、遺体は最後に儀式を
受けていることが判明する。是非とも神父を署に呼んで話を
聞かねば成らないという。

しかしポープは神父は出頭を拒む権利があるという。
カリトック教会と接触するのであれば、本部長補佐を通して
処理するよう告げる。ブレンダは私もここの本部長補佐だとする
が、大人の処理を任せられる人物のことだとして、
ロス市警
大司教区担当
デニス・マードックのような人物を通すのだと
いう。
ポープは現在リカルドが掲載した記事を問題視していた。
ブレンダに対して彼の書いた記事の間違い箇所はあるのか?
と問うと私の名前のスペルが間違っているという。ポープは
ブレンダに対して憤りを感じ、そこに書かれている記事を読み
始める。

特捜班の担当事件の9割はマスコミの注目度の基準に上官が
決定すると書かれていること。特捜班が担当するのは白人の
被害者の事件が多いこと。


ブリンダは事件捜査の割り振りは私が決めていることではなく
ポープであることは明らかで、取材を受けるといったのもポープ
だという。するとポープも君をこの部署に呼んだのも私であり
特捜班を設置したのも私の考えだとし、
警察委員会に呼び出され
て弁解させられたことをつげ、
委員会のメンバーは大多数が
特捜班の解散を望んでいる
という。まずリカルドと話すべき
だが、彼は第一弾につづいて来週には第二弾記事を書こうとし
ていることをつげ、今度は好き勝手には書かせないという。
特捜班の設置を通してチーム捜査の有効性を確立させたのだとし、
それを組織全体に生かすべきこと。そのため特捜班は役目を
終えたとしてチームは解散させるという。今日からだと言われる。

ブレンダは落ち込んでチームの元に行く。
次々と捜査報告が入ってくる。

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6番街の陸橋下で軽トラックの荷台に積まれた二対の遺体を
発見する。ハシント・ゴンザレスとカルメス・ゴメスという
メキシコのティファナ署に勤務する刑事だったが、アメリカ
に渡航・捜査していた記録はなく、遺体の口の中から麻薬密売
組織・オチョアのシンボルのブッスレットが発見された事から
麻薬絡みの犯行だと感じていく。軽トラックからは5つの不明
な指紋も見つかる中、遺体の額からは神父によって儀式が
行われていた事が判明する。

アメリカのように国境に接する地域ではこの手の犯罪が多いね。

今回はリカルドによって特捜班が殺人事件の捜査の優先順位
を付けているという記事を書かれ、警察の上層部は頭を抱える中、
更にはカトリック教徒が事情に関与している事を知って神経を尖
らせる捜査が描かれた。

白人の事件ばかりを捜査しているとの非難が浮上。
その記事を書いている男性もまたヒスパニック系だし、
今回は民族的葛藤だけでなく、上述したような宗教も絡んでいる
ことなので、アメリカの気むずかしい社会の一端を見た気がする。

ポープとテイラーの変な絆を感じだし、ブレンダが婚約する
と知って以降、ポープのブレンダに対する態度は手厳しいもの
が有る気がする。
まぁポープにしてみれば下手をすれば自らのキャリアを失い
兼ねない事態なので仕方がない措置なのかも知れないけど、
事件を選んでいるのは確かにポープだし、現場の捜査官に
しわ寄せが来てしまうところは何とも言えない物が有った。

上手い事記者の前で、ブレンダが仕返しとばかりに色々と
約束を取り付ける辺りの手腕が光るところがある。
完全にテイラーを自分の配下に置いたということで残すところは
ボープだけかな。

相変わらず色々と部署名が変わり、存続のためにカメレオン
のように色を変えて存在しているところが逞しい。
特捜班は今後詐欺や誘拐、レイプ事件も扱う重大犯罪課として
看板を掲げていくことになるようだ。

今回の事件、意外と早く段階から容疑者が見つかるも、FBIの
証人保護を受けていたり、また懺悔の壁というものが容易に
展開を進めない仕掛けとなっていた。

麻薬組織が思った以上に広範囲に影響が及んでいるということ
で、捜査するのも難しそう。それを逆手にとって、刑務所で
悪徳警官を始末してしまう辺り、ホント物騒だな。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター
室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

リカルド・ラモス (Stephen Martines) 記者
マルティン・バスケス (David Barrera) ティファナ警察・内務調査
クリス・ドニヒュー (Silas Weir Mitchell) 神父
Mr.グッディング (Peter Siragusa) マンタ化学
ケンダル (Ransford Doherty) Coroner's Investigator
マヌエル・リベラ (Alejandro Cardenas) マテオ・ヘルナンデス
--- (Ryan Van de Kamp Buchanan) Detective

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