クローザー The Closer (シーズン5) http://lala.tv/programs/closer/

Jul. 20, 2009
第7話 翻る半旗 Strike Three

脚本／Steven Kane 監督／Nelson McCormick
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ベスパー通りで銃撃戦が起きているとして警察車両・542号車
から連絡が入り上空からヘリコプターが現状を見に行く。
すると人が通りで倒れて居た為にオペレーターに救急車の
要請をする。警察官たちの応答がないというオペレーターに
対してヘリコプターの捜索隊は近づいて確認するという。
すると車両に乗っていた警察官の二人、マイク・スターンと
エンリケ・デュランが倒れて居る姿を見つけて応援要請と共に
救急車の要請をする。不審人物は見当たらないと。

現場はベスパー通りとフライアー通りの交差点で弁護士事務所
の目の前で殺されていた。
現場を閉鎖してすぐに警察官が導入され捜査が開始される。
ブレンダも少し遅れて現場入りする中で、現状を尋ねると、
プロペンザは恐らくパトカーが交通違反車を追跡し、交差点を
曲がった所で銃撃戦になったのではないかという。
警察車両には当時激しい銃撃戦が有ったことを示す銃弾・薬莢
が散乱していた。薬莢から凶器はアサルトライフルだろうと
いう。

現場には内務調査班FIDのシャロン・レイダー警部もやってくる。
レイダーは警察官が民間人を撃ったかどうかの調査の為にやっ
てきて、自分の部下であるブラウンやエリオット巡査部長を
引き連れ現場を捜査しようとする。
プロペンザとフリンは亡くなったのは、プロペンザの元相棒の
息子のマイク・スターンと、マイクの相棒のエンリケ・デュラン
が被害者だとし、レイダーたちが警察官を加害者の視点で
見ている事に憤りを感じる。レイダーはフリンたちに感情的な
ならないでくれと要求する。ブレンダはレイダーに対して、
ここはFIDの出番ではないとし、殺害の残虐性から相手はギャン
グに決まっているとするが、目の前に倒れて居る青年は犯罪の
証拠が見つかるまでは被害者と見るべきであり、現場に落ちて
いる小型拳銃も青年のものだとする証拠は何もないと語る。
しかも交通違反車が何故発砲することになったのかは謎だと
告げ、警察官は例え正当防衛だとしても、発砲してそれが民間人
に当たっている限りは私の管轄でもあるのだとして一歩も譲ら
なかった。

被害者は免許証からケビン・ウェバー(18歳)であり、シミヴァ
レーに在住していると分かる。公共物の破損で逮捕歴が有った。
現場の聞き込みの結果二人の男性が逃走するのが目撃され、
逃走車は茶色の車だという。その車の物だと思われるテールラ
ンプの破片が現場に落ちていた。
ブレンダはタオに命じて薬莢とテールランプ、ケビンの携帯電話
を調べる様指示する。レイダーは私たちには事件後72時間しか
捜査の権限がない事を告げ、被害に遭った警察官の名誉を
汚さずに死亡したことを証明しないといけない事を語る。
現場に居た指揮官のポープは重大犯罪課が捜査権限を持つが、
FIDの同行もまた認める事を告げる。

ケビンの実家に行くとレイダーも同行してくる。
母親のキャシーから家宅捜索令状を見せて室内を捜索させて
もらうブレンダたち。息子のケビンに友達は居ないし、本人は
車は所有していないし乗らせないというキャシー。帰宅したら
本人から話を聞けば良いというが、それを聞いてレイダーは
ケビンが亡くなった事を語る。キャシーはそれを聞いて取り乱す
中で、ブレンダは捜査妨害だとしてレイダーの行動を非難。
告知をするタイミングが早く、もうこれ以上は母親からは話は
聞き出せないだろうとのこと。ガブリエルは室内にケビンが
ネオナチだった事を示す鉤十字の旗が天井に張り付けられている
事を見つける。また部屋にはネオナチのギャング団"アーリア系
ギャング"を示すタトゥーの図柄が有り、エイドリアンのタトゥー
ショップのカードがある事に気がつく。そのタトゥーの中でも
稲妻マークを入れられるのは殺人を犯したものだけだという。

警察の情報提供ダイアルには多数の目撃情報が寄せられて
いた。ブレンダはフリッツに頼んでFBIのデータベースから
アーリア系ギャングの情報を調べて欲しいと頼む。
そろそろ証拠品の検査結果が出てくるかと思われていたが、
タオによると全ての証拠品はFIDが持って行ってしまったのだ
と聞かされる。
ブレンダは激怒し、ポープにレイダーらが捜査の邪魔をして
いることを告げ、証拠品を重大犯罪課に戻すよう要求する。
ケビンの遺体の60cmの場所に銃が落ちていたことや、室内の
タトゥーの図案から彼がアーリア系ギャングである事は明らか
であり、警察官を撃つことでも有名な凶悪なギャングである
事を主張する。しかしレイダーは既に検視官から報告を受けて
おり、ケビンの体にタトゥーがなくギャングと精通している
証拠は何一つ無いのだと語る。銃からも指紋は一切見つかって
いない事を告げ、単なる推測ではない証拠が必要であると
ブレンダに反論する。ポープは警察官殺しをしたことで、
全面的にブレンダを指示する中、すぐに証拠品を重大犯罪課に
戻すよう告げる。
レイダーは仕方なく返却する中で、テールランプは85年から
90年代に製造されたオールズモビルカトラス車のものだと
告げる。

ブレンダはタトゥーの彫り師・エイドリアン・ベックの取り調べ
を行う。
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交通違反車を追っていた警察官が突然射殺される。
応答が無くなったオペレーターは上空のヘリから現場の状況を
確認させ、現場に捜査員を送る。現場には警察官二名と18歳の
青年が銃弾に倒れていた為に、重大犯罪課が捜査することに
なるが、民間人も巻き込んでいる事案だととして、内務調査部
FIDの捜査官・レイダーも同時に警察側に落ち度がないかを
調べる。ブレンダは捜査妨害に当たるとして、レイダーたちを
何とか遠ざけようとするが・・・

ブレンダたちの制服姿初めて見た。
今回の被疑者であるテディが、背広姿のレイダーを見て、
女性のスーツ姿にそそられるとしていたけど、ブレンダや
プロペンザたちの制服姿を見て、思わず萌えると感じたのは
言うまでもない。

全く違った立場のものたちが、自分たちの仕事をする為に
主導権を握る様が面白く描かれており、 Season 5, Episode 3
に続いてレイダー警部二度目の登場。レイダーの登場が
全26エピソードだということで、今後もレイダーの捜査方針
に視聴者共々ストレスを感じていくことになるブレンダだろう
けど、果たして互いの立場を理解して、尊重し合う日が来るの
かどうか。

警察官に落ち度があるかどうかは、そんなに急いで行うべき
捜査なのか?という感じがするので、逆に言うとレイダーの
捜査はホント妨害にしか見えない。
ただその真意を語る姿を見ると、決してブレンダたちを困らせる
ものではないのだろうし、因縁めいたものも今のところは
感じない。捜査に於ける優秀さもテールランプの件では明らか
だったし、捜査の俊敏さは重大捜査班にも劣らないものがある
と思わせたけど、現場での駆け引きに於いては、雲泥の差が
有り、レイダーは現場の捜査に於ける経験値が足りないので
はないかと思わせるものがあった。

メキシコ系をバカにしたりするアーリア系ギャング団の姿を
見ると、今回サンチェスとの対決は武闘派同士で見応えが有り
一緒に夫婦役を演じて見張りをしていたメンドーザ刑事が
赤ちゃんの人形を使ってテディを殴り飛ばす姿を見ると、
人種が入り交じるL.Aらしい光景だなと思わせた。