クローザー The Closer (シーズン5) http://lala.tv/programs/closer/

Jul. 27, 2009
第8話 残された時間 Elysian Fields

脚本／Michael Alaimo 監督／Nicole Kassell
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DVDを付けっぱなしでソファーで寝ていたブレンダは、物音で
気がついて目覚める。室内を見て回ると何故か窓が開いていて
室内で物音が聞こえるのが明らかだった。ブレンダはバッグの
中から銃を取り出すと、携帯電話で自宅にストローが居る可能性
が有るので応援を求める。しかしそれは夢だった。
ベッドの隣にはフリッツが寝ていて、携帯電話が鳴っている
事に気がつく。ガブリエルからの電話で遺体が発見されたとの
事だった。

現場のエリシアンパークにいく。
遺体は40歳代白人男性、頭部を二カ所銃で撃たれて居るとし、
25口径の薬莢が付近に落ちていたという。発見者はハイカーで
AM6:45に通報があったという。現場にはコヨーテが群れていた
とのこと。サンチェスによると最近付着したタイヤ痕を見る限り
SUVかトラックだろうという。ブレンダはガブリエルにストロー
の資料を集めてと告げると、既に彼が担当した3年間の弁護資料
を目にしたが異変が無かった事を語る。ブレンダはそれならば
5年前からの資料を取り寄せる様要求する。
タオはこれから公園管理局にいき不審者情報を聞いてくると
いう。タオの顔色が悪いのを知り話を聞くと、遺体の状態が
思いの外悪かったのだという。

ブレンダは遺体を調べると、数々の裂傷、骨折、肉が裂けて
骨が覗いていた。恐らく車で引きずられたのだろうとするが
サンチェスは引きずられた現場はここではないと語る。
携帯電話とIDが残されているので強盗とは違うだろうという。
死亡推定時刻は午前1時から4時だと判明し、IDからハワード・
グリーソンのものだと分かる。フリンはその遺体に見覚えがあ
った。90年代に2人の女性を殺害したと疑われたが証拠が見つ
からず取り逃がした男だという。当時の捜査官は現在引退
しているがジョーイ・オーランドだという。プロペンザは
堅物の刑事だとしてよく知っている事を語る。フリンも彼の
ことをよく知っていて、当時の容疑者が亡くなったのだから
問題がないような口ぶりを見せると、ブレンダは容疑者かも
知れないが被害者でもあるのだとして、その事を忘れない様
告げる。

モラレスは遺体を解剖・検視する。
体中が骨折し、恐らく車で引きづられた事を告げる。そして
傷が下半身に集中していることから大型車によって引きずられた
であろう事を語る。顔面についた傷は死亡前に付けられた傷
でかさぶたが出来始めているので引きずられたのは二日前だ
ろうと。一日置いて殺害されたのだとし、その間鎮痛剤を
飲まされていたのだという。
ハワードは99年に飲酒運転で服役し、2002年から2007年までは
ラスベガスに住んでいた事が判明する。15年前GMCのトラック
に乗っていた事を告げ、2、3日前まではモールの警備員として
働いていたのだという。フリンは自殺扱いで良いんじゃないか?
と告げる。

タオは公園管理者から昨晩の不審者情報を聞いてくる。
しかし酔っ払い、売春婦が客の奪い合い、ホームレスが自ら
をモーゼと叫んでいたことくらいだけだという。
そんな中、ジョーイが署にやってくる。プロペンザはかつて
俺の言葉使いが悪いと上司に報告されたのだとして根に持って
いた。
フリンたちは久しぶりにジョーイと再会する。
ジョーイが引退後に入れ替わる様にしてブレンダが赴任して
来た事を知る。フリンはジョーイが15kg痩せている事に驚くと
引退後はファストフードを辞めたからだろうという。

当時のハワードにかけられていた殺人容疑について話を聞く。
一件目はデイナ・クラークソンで、ハワードとは3年間一緒に
過ごしていたが、結婚式直前にデイナが式を延期すると言い出し
たその二週間後に彼女は失踪してしまったのだという。97年1月
のことだという。二件目はケイティ・ウエストで、失踪の
一年後にハワードと暮らし始めたとし、6歳の少女・ジェナと
共に同居し始めたのだという。しかし母親は別れたがっていた
のだとし、突然母は姿を消してしまったのだという。
二人が姿を消して10年以上が経つ事を語る。
ハワードの遺体がエリシアンパークで見つかった事を告げると、
当時ハワードが遺体を埋めたと考えられていた公園だという。
見つかった場所は消防用道路だとすると、当時水没していた
ので捜査しなかった場所だという。
警察犬を導入して調べることになる。

プロペンザはジョーイと会話する。
ジョーイは引退後に妻と離婚した事を語る。プロペンザは
何人目の相手と結婚しているのか?と問うと今は結婚していない
が彼女は居るとし相手は29歳だと語る。ジョーイは前立腺も
取った事を告げる。

そんな中警察犬は何やら地中から黒いビニールシートを発見。
誰かが掘り起こした跡が見られた。ジョーイは遺体が見つかっ
た事を知ると、指紋が出るかも知れないのでそのままにして
くれと語る。ハワードの事を拷問して遺体の埋めた場所を
聞き出した人物が居るのだと推察するブレンダは遺体が埋まって
いるのを確認した後に彼を殺害したのだろうと告げる。
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公園内で惨い死に方をしている遺体を発見する。
遺体の状況から拷問され、車で引きずり回された挙げ句一日
生かされた後に殺害されているということで激しい恨みを持つ
ものの犯行に思われた。遺体はハワードであり、10年以上前に
二件の殺人事件の容疑者として調べられていた人物だという
事を知る。

警察官として遺族とふれあう内に、逮捕出来ない辛さから
復讐殺人を犯してしまうというもの。
今回の犯人であり元警察官のジョーイは、取り逃がした犯人
に対する心情を吐露していたけど、これはブレンダがストロー
に感じている思いを一部喚起したところもあるのだろうし、
その違いは、死を目の前にしないとわからない部分もあるの
だろうか。

ただジョーイの言っていることもまるで分からないでもない。
警察の捜査は担当の刑事が辞めてしまうと迷宮化入りの可能性
が高くなり、実際に捜査していない現状に対して遺族が憤る
姿も伝わってくるところも大きかった。
何よりも警察は自分たちが被害を訴えた際にはろくに取り合っ
てもくれないのに、被疑者が殺されたときには事情を聞かれる
という辺りの皮肉がなんとも言えない所に繋がっている。

今回の案件は被害者に使用されているモルヒネが決定打
となり、突然復讐を行い始めた理由がポイントとなった。
その理由を考え始めた際に次々とジョーイの身に起きている
事情が浮かび上がってくる流れは上手く出来ており、
末期がんなのかと思うと最後にし残したことを遂行しておきたい
とする思いが強いのだろうね。

刑事ジョーイを演じていたのはTom Skerrittだった。
映画俳優としての印象の方が強いよなぁ。
「エイリアン」ではダラス船長を演じ、シガニー・ウィーバー
役の部下とは逆に判断を誤っていく役だった。「トップガン」
ではバイパーとして、トップガンたちの指揮を執る役割だった。
「ポルターガイスト3」では、ララ・フリン・ボイル演じる女の
子のお父さんじゃないけど父親みたいな役を演じていたね。