クローザー
The Closer (シーズン5)

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Aug. 3, 2009
第9話 消えた凶器 Identity Theft

脚本/Ken Martin 監督/Rick Wallace
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法廷に居たブレンダとタオとテイラー。
そこにフリッツとウィリー、そしてブレンダの姪であるシャー
リーン(チャーリー)
がやってくる。みんなで
ディズニーランド
に行こうとしていたのだが、タオから法廷に来て欲しいと言わ
れてとりあえず来た格好だった。しかし
既に司法取引が成立
している案件で、ブレンダは容疑者が犯行を法廷の前で認める
だけの形式的なもの
なのですぐに終わるとして、ウィリーたち
を説得する。
ジェームズという男性がやってくると、チャーリーを一目見て
気に入り外国語で何やら話しかけてくる。

いよいよ判事・リッチウッドたちが入廷し、罪状認否など略式
で裁判が行われる。
検事はホッブス、被告はラッセル・クラークでその弁護人は
リー
だった。計画的殺人ではなく突発的な犯行ということで
第二級殺人事件で検察が司法取引した案件だった。
有罪答弁をしており、供述書の内容を改めて確認する。
被告人がキース・ミラノ医師を殺害したこと。その理由として、統合失
調症の息子・ジェームズがミラノ医師による
代替療法として
自然治癒力を高めるという療法を試していたが効果がなく、
日々症状が悪化した
ので、2ヶ月前から治療を辞める様手紙を
送りつけていたのがラッセルだった。今年の2月26日に直接
診療所にいき症状の悪化を訴えた際に、襲いかかって殺害した
というもの。判事は絞殺したとあるがどのようにしたのかと
尋ねると、
素手で首を絞めて殺害したというのである。すると
検察・そしてブレンダは検視報告書を見て、明らかに
遺体が
紐状の道具による殺害を示唆していた
為に、判事に判決を
言い渡す事を延期して欲しい事を頼む。クラークの話した
殺害方法と物的証拠が矛盾している事を訴える。すると判事も
延期を認めるが明日の午後4時に再開する事を告げる。

判決が下されないことを知ったキース・ミラノ医師の夫人・
ロビン・ミラノ
は検察やブレンダの元に詰め寄り何故なのか
と問うと、事実を告げ、遺品をもう一度調べさせて欲しいと
告げる。

この事件を担当していたのはテイラーだった。
テイラーは当時、現場に居たジェームズとラッセルを署に
連れて行ったのは自分だとし、
取調室に入った5分後には
父親のラッセルが自供を始めて、弁護士を要求した
のだという。
そして検事のホッブスがやってきて司法取引に応じたために、
テイラーは詳細は知らされていないのだという。遺体写真も
見ずに事件が解決してしまったことを告げる。
被告が偽証しており法廷で真実を語っていないとして、ブレンダ
は改めて捜査の洗い直しだと語る。

ウィリーたちは署にやってくるが、ブレンダは三人で地球上で
一番幸せな場所(ディズニーランド)に行ってと告げ後から合流
するという。しかしそこに行きたがったのはブレンダだけだと
いう。フリッツはビーチに行った方が良いと告げる。

ジェームズは署にチャーリーが居るのを知ると、法廷で書いた
彼女の似顔絵を手渡す。ジェームズはチャーリーに気が有る
感じだった。
ポープがやってくると何故殺害方法を偽証したのか?と問うと、
息子を庇うための行動ではないかという。当日ジェームズを
取り調べたのはタオとサンチェスだとし、あの時はクスリが
キレていたので取調室でも大変だったのだという。
サンチェスは遺品を持ってくる。

タオとブレンダは取調室に行くと、ラッセルから改めて話を
聞く。息子は
マサチューセッツ工科大の特待生で一日も早く
大学に行きたがっている事を語る。大学に入る直前に母親を
失ったので息子の心は壊れてしまったのだという。今は治そう
として必死なんだと。当時妹とケンカしていることを指摘する
と、ラッセルは統合失調症に偏見を持って居る様だが、
決して多重人格でも偏執性もない事を訴え、時々思考や行動
が混乱するだけなのだという。薬を飲んでいればまるで問題は
無いのだと語る。
キース・ミラノは医師なんかではなく、難病患者ばかりを
相手にする詐欺師夫婦なんだ
という。手紙を何度も送っている
ことを指摘し、ミラノは治療を辞める事に同意してくれたの
だという。翌日にジェームズを伴い診療所に来て欲しいと
言われたのでその際に事件を起こしてしまった事を語る。
ジェームズはあくまで自分の後に来たのだとし、あの子は
無罪だとするが、ブレンダはそれならば何故殺害方法を偽証
したのか?と問う。
遺体を見る限りでは紐状のもので絞殺されて
居る
事を告げると、もしもそれが
本当ならば第一級殺人事件に
発展する事件
だという。本人から話を聞く必要が有ることを
語ると、ラッセルはそれならばその凶器というものを捜してこ
いと告げる。

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取り調べに於いてあっさりと自供し司法取引に応じた被疑者
の男性に公判が行われてあっさりと刑が執行されるかに思われ
たが、自供内容を聞く内に。殺害方法が物証とはまるで違う事
が分かる。検事が手抜きしてあっさりと供述書を作成した案件
故にブレンダは再度調査を行っていくことに・・・

先週チャーリーの存在が明らかになり、ウィリーから電話が
有ったとする流れが有ったけど、まさかそれが実現するエピソ
ードとして発展していくとは思わなかった。

ブレンダがすぐに用事が済むと言った時点であっさりと予定が
不意になるとするフラッグが立ちまくっていたし、容疑者は
如何にも捜査・解決を早期に求める妻だろうなというところ
も有ったので驚きはなかったけど、なかなか面白いエピソード
として存在している。

ただ正直フリッツにかかる負担を考えると、いつかブレンダ
のしている事に対して、反目側に立ってしまい、関係が終わって
しまうのではないかと思う所も有るので、こういうエピソード
の積み重ねはちょっと怖いね。

さてチャーリー役のSosie Baconはその名の通り、Kevin Baconの
娘であり、このドラマの主人公役をしているKYRA SEDGWICK
の娘でもある。この夫婦、とても仲がよい事でも有名だけど、
ケビン・ベーコンが監督したこともあるし、家族でドラマを
作っている所が凄いね。しかもドラマとしてはファミリー感
溢れる物語だしどれだけ私生活が反映されているのだろうか。

上手い形でチャーリーが今回の重要証人である統合失調症の
精神安定剤を果たしたなという感じがするし、ブレンダと
チャーリーの不思議と波長の合ったコンビというのはなかなか
面白く出来ていた。
祖父母も手を焼いているチャーリーの事を人心掌握術に長けた
ブレンダが更生のために手を貸すというのも面白いし、今回の
ドラマのジェームズの心境が上手い形でチャーリーに引き継が
れて似たような立場にある彼女に深く印象づけたなという感じ。

事件自体はもう少しテイラーが処理を誤らねばこうはならなか
ったと思うけど、寧ろ検事の力量の不足を感じさせるものだ
ったのかな。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニタ
ー室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局

チャーリー (Sosie Bacon) ボビーとジョイスの娘、ブレンダの姪
ジェームズ・クラーク (Michael Arden) 統合失調症、息子
アンドレア・ホッブス (Kathe Mazur) 検事
ロビン・ミラノ (Cynthia Watros) 偽医者
リッチウッド (Steve Tom) 判事
ジェブ・ケリー (Rob Brownstein) ラッセルの弁護士
ラッセル・クラーク (Bruce Davison) ジェームズの父
--- (Jodi Jacobs) Court Clerk
キース・ミラーノ (Nathan Sikes) 医師

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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