クローザー
The Closer (シーズン5)

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 Dec. 14, 2009
第14話 本当の姿 Make Over

脚本/Michael Alaimo 監督/Rick Wallace
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ブレンダはフリッツが買ってきた防寒具に身を包む。
ブレンダの大好きなピンクのスーツ。二人は週末を利用して
スキー場に行こうとしていたのである。パック旅行なので
忙しいが場所はここから2時間の場所だとして、何か有っても
大丈夫だとフリッツは語る。
そんな中、ポープはホッブス検事を連れてブレンダのオフィス
にやってくる。
月曜日の準備は整ったのか?と突然問われる。
薬物検査所の裁判の件は午前9時からだと言われると、検事は法廷
で待っているといって立ち去るが、ブレンダはまるでその話を聞いて
おらず何の話か全く分からなかった。話を聞くと、
ロサンゼルス市か
ら薬物検査を委託されている検査所が9ヶ月前に不正が発覚

42件の判決がそれによって覆される事件だったが、殆どが
飲酒に関するものだったのでそれ程問題にはならないかと
思われたが、
一件だけ殺人に関わる検査を担当し、その証拠
能力が殺人事件の有罪を確定する証拠として使えない
ことが
発覚したのである。7年前にドリス・オズグッドが看護師を装い、
末期癌の金持ちに近づくと、金を全て巻き上げ、発覚しそうに
なると
モルヒネを過剰投与して殺害した事件で、その鑑定結果
が証拠から除外されたというもの。その再審が行われる事に
なり、重大犯罪課にも一ヶ月前に通達が渡っているというもの。

ブレンダはその話を部下達に尋ねると、プロペンザのところで
話が止まっていた事が分かる。その事件はチーフの手を煩わ
せるものではないというプロペンザは、当時その事件は俺と
元相棒のジョージ・アンドリュースが担当したもので、彼が
自供を引き出し、解決したロサンゼルス市警察に残る伝説の
事件
だという。裁判所で自供の件を証言してもらうために
ジョージを呼んでいるのだとし、これから駅に迎えに言ってくる
のだという。チーフは安心してスキーに行ってきてくれて構わ
ないと告げ、今まで俺がチーフに面倒を掛けたことがあるのか
と告げる。ブレンダは嫌な予感がするとして、一応ジョージ
から証言の事を聞いてからスキーに行く事を告げる。

プロペンザはジョージが到着するまでの間、フリンに
この事件に関して大いに自慢話として語り始める。容疑者の
ドリスは被害者が所有していた高額な絵を売ろうとした現場
を取り押さえた後、自供されたというもので、これ以上に
最高の相棒は居ないのだという。現在の相棒のフリンは
そんな彼の発言にあまりいい顔はしなかった。プロペンザ
はフリンに今夜のみに付き合えと告げ、女性を引っかけて
盛り上がろうという。最近独り身が堪えているのだという。

そんな中プロペンザの前に
女装をしたジョージが現れ、自ら
を現在はジョージェットだと告げる。プロペンザは体当たりの
ジョークだとして大笑いするが、これが本当の私だと言われる。

署に戻ると、ジョージが証言台に立つのは大問題だという。
性転換した人の証言では説得力は無いとのこと。タマはなくて
も口はあるのではないかとするが、検事は信用にかかわるもの
であり、
サンタモニカの裁判所ならば賭けにでるが、
ノースバレーじゃ勝ち目は無いと告げる。被告の息子・サム
は最高の弁護士を用意して無実を訴えているのだという。
男の格好をさせたらどうかというプロペンザ。さっさと説得
してスキー場に行こうとフリッツも告げる。

プロペンザはジョージにさっさと男に戻る様告げ、女性のまま
では証言台には立たせられないのだとするが、ジョージは
男の姿で法廷に立つのは断固として断るという。二度と自分
を偽る気が無いのだという。フリンは女心は変わりやすいから
大丈夫じゃないかと告げるが、プロペンザはタマを取って
刑事魂まで引っこ抜いたのかと激怒する。そんなプロペンザ
の発言にジョージは涙してしまうのだった。

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ブレンダはフリッツとスキー旅行を計画しようとしていたが
市が委託していた検査機関に不正が発覚して、判決に於ける
証拠能力を失うことになる。大半は軽犯罪なので容認できる
ものの一件だけ殺人罪として起訴された7年前の事件に於ける
重要な証拠が無効化されて、殺人罪として成立しなくなる
可能性も出てくる。事件は当時プロペンザと相棒のジョージ
が解決したもので自供を引き出しているので、大丈夫だと
されるが・・・

一難去ってまた一難。
ブレンダが楽しくフリッツと休暇を過ごすことって何時の日か
出来る事なんでしょうかねと、心配させられるエピソード。
元々ブレンダはピンクを好む傾向にあるけど、あのど派手な
防寒具は一体何処に行くと売っているんだというくらいに
派手な感じだった。

ファッションが強調されるエピソードだなと思えば、今回は
プロペンザの元相棒ジョージが登場。

検査機関の不正によって全ての証拠が不意になると大変な事態
に陥るのと同様に、ある意味ではプロペンザのこれまでの事件
捜査に於ける全ての良い思い出も不意に陥りそうな危険なエピ
ソードである。

鬼の首を取ったとばかりに過去の解決事件を伝説化して自画自賛
していたプロペンザのメンツを潰しかねない女装化してしまった
相棒のジョージ。
引退する時まで自分に女装趣味があるということを語れない
事情は分かるけど、女性は好きだが女装趣味が有って性転換まで
してしまうという辺り、ちょっと状況的にはあり得るのだろう
かというネタではある。

インパクトの強いネタだったので、プロペンザとフリンを除いて
ほほキャラクターたちをもてあましてしまった感じもする。
サンチェスが性転換に対する実情を知りたがっていたことが
せめてもの個人ネタって感じだった。ラモス記者が、その事
を知りたがっていたけど、警察署としてもそれは封印したい
ものが有るだろうな。

このジョージ、金髪でリーダー的性格を持つ女性が好きだと
いうことでまたしてもブレンダの魅力にハマる男女が一人。
先週にも別の管轄の男性刑事がブレンダに色目を使っていた。
ブレンダのファッションに身を光らせ特に靴には執着していた
り、お尻に視線が向けられていた感じだった。

さて事件としては、殺人犯というだけでなく、窃盗目的だった
という事で、過去にも同様の事件が発生しているのではないか
とする所を付いて解決に導いていくもの。
偽名を使ったり名画を盗んでいるのだから、相当裁判でも
心証は悪いと思うのだけどね。
囚人のジレンマの如く、裏切り、責任の擦り付け合いによって
罪を自供させて、改めて共犯の罪まで適用していくもの。
とんでもない親子の物語だった。


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ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
チャーリー (Sosie Bacon) ボビーとジョイスの娘、ブレンダの姪

ドリス・オズグッド (Roxanne Hart) 殺人容疑者、看護師に化ける
サム・オスグッド (Dan Donohue) ドリスの息子、保険調査員
アンドレア・ホッブス (Kathe Mazur) 検事
アニタ・ケイシー (Edith Fields) 夫がドリスによって殺された
ジョージ・アンドリュース (Beau Bridges) 刑事、"ジョージエッタ "
--- (Daniel Espeseth) Morgue Assistant

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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