クローザー
The Closer (シーズン6)

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Jul. 12, 2010
第1話 新庁舎 The Big Bang

脚本/James Duff、Mike Berchem 監督/Rick Wallace
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住宅街で遺体が発見されたという通報を受け、上空からヘリコ
プターが遺体を確認する。遺体は屋上から落ちて電線の上に
引っかかっていたのである。ヘリコプターで遺体を確認した
刑事たちは地上班に向けて銃創を確認した事を告げる。
現場捜査をしている警察官に対して、現場を保全し重大犯罪班
が到着するまで待つよう指示が出る。

ブレンダたちが到着すると、遺体を傷つけたくはないとして
スティーブン・ビービの遺体をビニールで覆って下ろして欲しい
事を告げる。
夜明け前に撃たれたこと。パソコンを望遠鏡につないで写真を
撮っていた形跡が有るが、パソコンはスリープ状態に入って
いてパスワードが必要だとタオは語る。当時一緒に居たという
シェリー・ウォーカーが室内にいることを聞く。
サンチェスによると、7.62mmのNATO弾が使用されたもので、
一発目は外れて二発目は壁に着弾し、三発目が被害者の後頭部
に被弾してその拍子に屋上から落下した事を告げる。
自動小銃であり、少なくとも200m離れた場所から発砲された
ものだという。暗視スコープを使って見ていたハズであり、
早朝撃たれたものだという。

シェリーから話を聞くが、まるで何も知らないのだという。
ベッドに彼が居なかったことも気がつかなかったとし、銃声
なども一切聞こえなかったこと。夫が出張から帰る日で、
夫のケイレブはパームスプリングスに行っているという。
ケイレブは元軍人で、陸軍士官学校に通っていた厳しい人なの
でこの件を知られたくないという。
夫はスティーブン・ビービの事を知っていたのかと尋ねると、
テラスの改装工事を頼んでいた人物で建築関係の人だという。
三週間前から作業をしているとのこと。
朝4時にアラームがセットしてある事が分かる。
夕べシャンパンを飲みに屋上に行った際に望遠鏡で何を見せて
もらったのかと尋ねると、宇宙ステーションを見せてくれたの
だという。更に自分の家を見せてもらったのだと語る。
望遠鏡を覗くと確かにシェリーの自宅が見えるのだった。
フリンはシェリーに隠しカメラを設置して、夫がどういう
反応を示すか試そうと言うが、ブレンダは危険すぎるとして
それを許可しなかった。

ブレンダらロス市警は、新庁舎に引っ越しをしていた。
しかし最新の設備だとするが、ブレンダらは使い勝手があまり
に悪く、ポープにクレームを付けると、1億ドルもする新本部
だとして、理解を求める。

シェリーの夫・ケイレブ・ウォーカーが出張から戻ってきたの
を受けて取調室に待機させていた。

プロペンザは古い庁舎に設置して有った自分のデスクを自ら
オークションで落札して持ち込んでいた。これには警官人生
が詰まっているんだというプロペンザ。

ブレンダは被害者が撃たれた際に何を見ていたのか知りたい
事を告げ、またビービの会社の顧客リストが見たい事を告げる。
また誰も銃声を聞いていない理由を知りたいと。

尋問室はマジックミラーになっていたが、容疑者たちからも
分かるような如何にもマジックミラーが設置してあるという
作りだったことに不満を述べるブレンダ。新庁舎は捜査の邪魔
になるものばかりだと文句を言うブレンダに対してポープは
それをなだめるとすぐに馴染んでくるという。見かけは変わって
もやることは変わらないのだという。

ケイレブが待つ尋問室にいくブレンダ。
夕べの事を尋ねるが留守にしていた事を告げ、他の刑事にも
既に話したという。シェリーが被害者と関係を持っていたこと
は知っていたのか?と問う。ポープたちは浮気の事実を話して
夫の様子を見ようとする作戦だろうと告げるが、ケイレブは
そんな無礼な質問に対して、激怒し、今後は弁護士が来るまで
一切話さないと怒らせてしまうのだった。
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いよいよシーズン6の放送。
既に本国ではシーズン7でドラマは終了してしまっている
状況なので残り少ないエピソードをじっくりと吟味していき
たいところ。

シーズン6のスタートのエピソードとしては実に地味な作り
で、笑いネタも正直少なく、各々のキャラクターの行動も
あまりにまとも過ぎてややインパクトに欠けたところ。

以前のエピソードの中で、レイザーポイントを使った弾道検査
によって偶然に当たってしまった殺人事件というものを
取り上げていたけど、今回も同様に遠距離から発砲して殺害した
事が判明するが、その判明する流れ事態が正直何を根拠にして
そうなったのかがイマイチ分からなかった。銃弾から割り出した
ライフル銃の性能からなのか。

今までの庁舎でも何不自由なく機能していた重大犯罪課がハイテク
装置付きの市庁舎に鞍替えしたところで、そう変わりはない
とは思うし、要は機械ではなく働く捜査官有っての物種
であり、ブレンダ有っての重大犯罪課ということで、
デジタルではなくアナログの大切さを知らしめた感じの
エピソードでは有る。
働いている人の年齢層を考えれば、あんまり最新の設備は要らない
んじゃないかと思う所も有るし、常にこのドラマの持ち味は
人と人とのコミュニケーションに有るという事を考えれば、尚更
そう感じるけど、以前にハイテク装置が導入されて、喜んでいた
バズとかタオの姿を見れば、彼らにとっては遊ぶネタに尽きない
新庁舎なのではないのかという感じがする。

フリッツとの新生活はどうなっているのか気になるが、あんまり
多くは登場せず。
テイラーがオフィスが無くなりウロウロとしている流れは一体
何を意味するのかイマイチよく分からなかったけど、ポープが
副本部長からLAPDの本部長に昇格したことで、その後任にテイラー
が就くということになるのだろうか?
この新庁舎が設計されたのは10年前でその当時にはテイラーの
オフィスは存在していたが、今は重大犯罪課のオフィスとなって
いるところが元々はテイラーの部署だったとしていたけど、
10年前からテイラーがそんなに有望な人だったのかは実に謎かも。

フリンが冒頭で出したアイディアを使って結局シェリーにリスク
を犯させて隠しカメラ付きで、容疑者から襲われるのを待つ
ばかりの流れ。
アリバイ工作に飛行機が使われていたり、以前から何度として
描かれていたロサンゼルスを襲っている不況の波と同時に、
街の街頭が市政の予算削減の煽りで消される時間帯があるという
事を利用した犯行だったという事も有り、上手く真相の究明を
果たしていった。


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ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局

ケイレブ・ウォーカー (Patrick St. Esprit) 元軍人、シェリーの夫
ポール・ライダー (Currie Graham) 現場主任
シェリー・ウォーカー (Natasha Gregson Wagner) 妻、スティーブンと浮気
メラニー・ライダー (Hedy Burress) ポールの妻、経理担当
Mr.マードック (David Burke) 弁護士
エドワード・J・トンプソン (Gil Garcetti) 警察署長
--- (Steve Roussell) Tactical Flight Officer
--- (Rebekka Freeman) Bicycle Girl

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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