クローザー
The Closer (シーズン6)

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Jul. 26, 2010
第3話 親の務め In Custody

脚本/Michael Alaimo 監督/Michael M. Robin
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フリッツが帰宅すると彼はブレンダに対して、これまでレイダー
警部が僕のオフィスに来て色々と詮索していった事を告げる。
僕の妻が本部長にふさわしいのかを聞かれた事を告げ、立候補
するなんて聞いていないとフリッツは激怒。ブレンダはまだ
正式にはしていない事を告げ、一週間前にそういう話が出た事
を語る。しかしフリッツは飲酒運転のことや断酒会について
聞かれた事を告げ、不愉快だった事を語る。しかしL.Aでもっとも
権威のあるポストだというフリッツ。レイダーが私のことを
推しているのだとし、それは私が女性だからだという。現在の
上司であるホープとトラブルが起きないのかを調べている事を
語る。そもそもフリッツだって昇進話の時には私に隠していた
と反論するブレンダに対して、それは受ける気が無かったから
言わなかったのだという。ブレンダは私だってそうだと語ると、
フリッツは寧ろ提案を受ければ現場からも離れられるし、今よりも
精神的には楽になり安全になる事を告げる。何せボディガード
も付くという。しかし本部長の任期は5年であること。
家を留守にすることになるとするが、殺人現場をうろつかれる
よりはマシだというフリッツ。先日の捜査でブレンダは犯人に
銃口を向けられ、フリッツの銃弾によって何とかブレンダが
殺害されるのを回避していたのである。しかしブレンダは
私が本部長になったらポープはどうなるのかと問い、重大犯罪課
は誰が見るのかと問う。部下たちには警部補が3人も居るのだ
から彼らに任せれば良いのだという。

そんな中、ガブリエルから事件の知らせを受ける。現在ハリウッド
署からの応援で来ている事を告げ、自殺だと思われる女性の遺体
を調べている事を語る。死亡推定時刻は現在のところ不明だという。
ブレンダはすぐに行く事を告げ、フリッツにはまだみんなは
私の昇進話については知らないのだとし、静かにしているよう
頼む。
通報者は被害者女性・ジーナ・デッカー(27歳)の彼氏、ウェイン
ウエストでアパートの二階に住んでいる人物だという。

サンチェスは先日の事件で父親を失ったルーベンのことを
プロペンザの命令を無視して自分で面倒を見ていた。サンチェス
は現場近くにやってくると、必ず車にロックして動かない様
ルーベンに話して現場に行く。
現場に行くブレンダは、ガブリエルから現在までに分かっている
事件の概要を聞く。
彼氏のウェイン・ウエストの車の中で死亡していたこと。
一見すると自殺で凶器も手元にあるが遺体に飛沫血痕が付着して
いないのだという。自殺ならば矛盾点があるというタオ。運転手
が撃ったと想定すると、一度外に出て窓側から撃ったのかも
知れないと語る。
そんな中室内にいたウェインを連れてくると、彼はシャワーを
浴びていた事が分かる。ウェインは友達と遊んでいて家に帰ると
ジーナが死んでいたのだという。

そんな中突然ルーベンがサンチェスの元を尋ねると、トイレに
行きたいと語る。そこでみんなにサンチェスが彼を児童保護局
に預けていない事を知る。プロペンザはあれ程言っただろう
とするが、サンチェスは一時的に里親になる権利を認めてもらっ
たのだという。サンチェスは自分たちが彼の父親を殺してしま
ったのだとして責任を感じていたが、殺したのはFBIだという。
ブレンダもここは子供がいる環境ではない事を語ると、サンチェス
はチーフだって姪っ子を連れていた事を告げる。しかしブレンダ
は今は深夜の2時であり、あの子に必要なのは保護であることを
語る。
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ブレンダはレイダー警部からの提案で本部長にならないかと
言われる。ただし応募期限は一週間だと言われて、ブレンダ
としては家庭の事、ポープとの関係、そして銃弾犯罪課の
ことを考えると簡単には結論が出せずにいた。
そのような状況で自殺か他殺か曖昧な事件が起きる。
殺された女性の彼氏が金欲しさに彼女を殺害したのではないか
と疑われるが、被害者は元夫のダレンから親権の裁判を
受けている事が分かり、その金をジーナの彼氏に渡していた
事が分かる。

ドラマとしては早くもブレンダの昇進話を通して、ポープとの
関係性、そして重大犯罪課の後任を誰にすべきなのか、そして
重大犯罪課を任せられる人物がこの課内に存在しているのか
どうかが描かれた。

スピンオフMajor Crimes 〜重大犯罪課では、レイダーが重大
犯罪課を率いているところを見ると、フレッツの助言通り外部から
の人選で、レイダーが選ばれていくのか。
ポープがブレンダを後任として外部から引き連れてきたとする
辺りの英断は、今思うと結構凄いことだったんだなと思う。

ブレンダ(チーフ)を中心としてきた捜査の流れだったけど、当然
この部署内の面々は個性溢れる人たちばかりで、纏まりようがない。

フリッツが語っていたこの部署内には三人の警部補が居るとの
事だけど、それに該当するのはプロペンザ、フリン、タオの三人。
タオが一番無難な選択だけど、最近仲の良いサンチェスに対して
チーフの命令よりも優先して力を貸している姿も有るし、
プロペンザとフリンは黒い時代があるのでちょっと考えられないな。
特にプロペンザは年齢的な問題も有る。
テイラーは相変わらずオフィスを見つけてさまよい歩いている
状態の宙ぶらり状態なので、テイラーが選ばれてもおかしくはない
のだろうけど・・・
一番ブレンダに近しい考えを持つガブリエルは、残念ながら
階級的にチーフとなるには無理な様子。テイラーは彼をかつて
巡査部長

シーズン6に入って子供・赤ちゃんなどの存在が事件に関わる
ことが多く、邪推ながらやはりブレンダとフリッツの子供の
件をナチュラルに後押ししているところがあるのだろうか。

容疑者は被害者の彼氏なのか、それとも親権を争っていた夫なのか
それとも夫の両親なのか。
気になるのは、妻はドラッグ中毒だったにも関わらず検査に
パスしていたという事実が有ったこと。これってどういうからくり
が存在していたのだろうか。
ただ夫側も末期がんである事を考えると、どちらも欠点があり、
祖父母に親権が渡るというのは難しいことだったのかな。

サンチェスは前回関わった子供に随分とご執心だ。
捜査の流れで重大犯罪課が子供の父親を殺害してしまったこと。
またサンチェスにとっては同じような民族であることも肩入れする
理由なのか。

最後は反転があるかと思わせつつ、結果的には祖母が犯行を
おかしているものだった。子供の事件に関しては、やはり女性側
の方に固執するものがあるということだろうか。


■検索用キーワード


ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局

ウェイン・ウエスト (Geoffrey Arend) ジーナの彼氏
ダレン・テイタム (Joel Bissonnette) ジーナと親権争い
アルバート・テイタム (Michael Chieffo) 祖父、ダレンの父
トーレス (Gregory Cruz) 探偵
ルーベン (Quinton Lopez) サンティスが保護養育
シーラ・テイタム (Kay Lenz) 祖父
コディ・テイタム (Nikki Hahn) ジーナの娘
--- (Ryan Van de Kamp Buchanan) Detective
--- (Tisha French) LAPD Sergeant
ジーナ・デッカー () 27歳、被害者

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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