クローザー The Closer (シーズン6) http://lala.tv/programs/closer/

Aug. 23, 2010
第7話 先走った思い Jump the Gun

脚本／Leo Geter 監督／David McWhirter
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アームストロング通りに有るジェファーソンアメリカン銀行で
強盗事件が発生する。ヘリコプターから地上の刑事たちに
犯人たちの情報を伝える。行内で警備員・アンドレ・ヒックス
(65歳)が殺害され、男が二名逃走しているという。二人は
ライフル銃を持っているので駆けつけた警察官たちに注意する
ようヘリコプターで見守る捜査官たちは警告する。
犯人の一人茶色のツナギを着た人物は近づく警察官に向けて
ライフル銃を発射。逃走した末、ファンタジーキッチンという
店に入っていく。人質を取って立ち籠もる可能性があるとして
指示する。

スティーブ・ヘイワードは建物内部にいる犯人に電話で呼びかけ
るが応答はなく3時間が経過しようとしていた。突入のタイミング
を図る中、現場にはFBI捜査官のフリッツもやってくる。
フリッツは内部の人間と話がしたい事を告げると、ヘイワード
は連絡を取ろうとしているがまるて応答がない事を語る。
しかし次の瞬間突然電話に犯人が出て、弾が切れたので降参する
事を告げる。人質は三人いるので今から外に出すと告げる。
人質が解放され安心する中で、犯人たちは裏口から逃走を図ろう
とするが警察官によって二名の犯人は銃殺されるのだった。

二人の犯人は覆面をかぶっていた。
フリッツは顔が見たいとして覆面を取らせる。
するとフリッツは、重大犯罪課たちに対して、この男はディア
ジェーンギャングと呼ばれる強盗団の一人で、全員で5名いる
のだという。犯行の手口は、窓口の女性行員に本人宛のメモを
渡して、金を脅し取るという用意周到なものだった。しかし今日
の強盗ではそんなメモは渡していないと捜査官たちは告げる。
フリッツは銀行の防犯カメラの映像でその辺を確認したいと語る。

犯人の一人はIDを持っていた事からジェイソン・マクドナルド
だと判明する。ガブリエルとサンチェスはジェイソンの家を
家宅捜索し、そこで押収した大量の金庫をオフィスビルに持って
くる。しかしフリンは現在重大犯罪課の署内は目撃者で溢れて
いるのでそんなものを置くスペースがないと語る。テイラーの
オフィスに入れておけば良いと語る。

タオとバズたちは防犯カメラの映像を流してブレンダやフリッツ
たちとその時の様子を見る。
犯人の要求に従い警備員のアンドレは銃を床に置いているが
少し動いたことが災いして犯人は容赦なく撃ち殺したのである。
彼は元海兵隊員で、現在は時給8ドルで働いているものだという。
フリッツによるとディアジェーンギャングは原則5名で行動し、
強盗に入る人物は4名で一人は外のバンで待機し逃走するのだ
という。バズに対して駐車場の防犯カメラの映像を流すよう要求
するがバンの姿はなかった。フリッツによると同様の手口で
20の銀行を襲っているのだという。
重大犯罪課ではそんな犯罪の情報は一切聞いたことがないと
するが、FBIからは資料が送られている筈だという。テイラー
は確かにビラが送られて来ている事を語る。彼らはオレンジ郡
の銀行を数々襲っており、その時の防犯カメラの映像もメール
したことを告げると、ポープの元に確かに送られて来ている
事を知る。忙しくてチェックすることが出来なかったというが
フリッツは皮肉混じりにFBIからのメールは自動的に削除される
のではないかと告げる。

しかしブレンダたちは疑問に感じる。
今まで彼らは犯行に野球帽を使っているのに今回はマスクを
かぶっていること。しかも今回は5人ではなく2名で強盗を
犯していること。メモが置かれているワケでもなくライフル銃が
初めて使われたこと。いつもとまるで違うのに何故ディアジェー
ンギャングの犯行だと言い切れるのかと問うと、過去に強盗に
入った時の映像が残っていた。
彼らは頭脳派と呼ばれる強盗犯なのだという。茶色のツナギの男
はデニス・ベイリーだという事が分かるが、ブレンダはID持参で強盗に来る
犯人の何処か頭脳犯なのかと問う。しかも強盗の行き帰りは徒歩
で来ているとして皮肉をいう。必ず映像にバンが映っている筈
だとして調べる様フリッツは語る。デニスの住所は分からなかった。

銀行を襲い始めてから2年が経過しているという。
しかし何故フリッツが担当しているのか?とブレンダたちは問う
と今日内示が出て自分はFBIとロス市警の連絡係に任命された
のだという。みんな一緒に働くのを歓迎するという。
ブレンダは金庫の製造番号を調べ、そしてデニスの住所を調べる
様指示する。
ポープは本部長最終選考候補者が発表される前日にロス市警の
連絡員としてブレンダの夫を送り込んできたという事は既に
本部長の件は決まっているのではないかと愚痴るのだった。
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長年捕まらずに存在していた銀行強盗の組織で、FBIでは彼ら
のことをディアジェーンギャングと呼んで捜査していた。
既に何十件もの銀行を襲っていることが判明。計画を練って
いるものは相当な頭脳派である事をフリッツは指摘するが・・・

フレッツィのドラマの中での立場が変更した。
取りあえず昇進だとしていたけどとても昇進には見えないところが
なんとも言えない。
「NCIS:LA」の中でNCISとLAPDとの関係を結ぶディークスみたいな
役回りをフリッツィーが演じるという事なのか。FBIが捜査するという
意味では「BONES」のブースとブレナンの形に近いのかも
知れないけどね。
とにかく所轄にしてみればFBIは邪魔な存在そのものだろうし
その逆もしかり。捜査する犯罪の罪状が両者の間で食い違って
くるというところがちょっぴり皮肉な感じがする。FBIは大局的
に銀行強盗を追っているのに対して、ブレンダは殺人事件の
追及を勤しんでいた。

当然ながら所轄とFBIが捜査権を巡って争うであろうことも
少し考えれば分かるハズで、職場で起きている捜査権争いは、
まさに私生活に於けるブレンダとフリッツの関係をそのまんま投影
している感じ。
どっちも権利を譲らないけど交渉術に関してはブレンダが圧倒して
いるのでどうしても駆け引きに於いてはフリッツが常に折れていく
いか無いんだろうな。
ブレンダは「目的の為ならば相手の急所を責め容赦しない」とされ
ていたけど、取調室ではともかく、その能力を家庭で発揮されると
旦那としても打つ手はない。
「もう慣れっこですから!」みたいなフリッツィの姿を見ると、
ブレンダの相手には相当な忍耐が必要ってことなんだろうね。

そしてなんと言っても今回は本部長の最終選考の発表が
有った。何が有っても今のままの友達で居ようとしながらも
残念ながら最終選考漏れになったポープはブレンダを遠ざける
ような行動に出たけどごく自然の反応だとは思う。
警察組織って政治的駆け引きを経て出世していく人が多い
中でちゃんと実力とか現場の捜査の結果を見てくれて評価
してくれる人が居るんだね。

事件自体は親戚同士の犯罪の構図があった。
実の兄まで失い頭脳派と言えるのかどうか。
冒頭から容疑者像に関して、ブレンダとフリッツでは食い違いが有り、
フリッツは頭脳派であることを推す主張を繰り返していた。
ただ駆け引き上手のブレンダにしてみれば、こんな犯人のどこが
頭脳派なのよって感じのところがあるだろうし、何年にもわたって
逮捕出来ないFBI捜査官たちの姿を見ると、ブレンダに便乗した
出世だとフリッツが思われても仕方が無いのかも知れないね。

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