クローザー The Closer (シーズン6) http://lala.tv/programs/closer/

Sep. 13, 2010
第10話 直接対決 Executive Order

脚本／Adam Belanoff 監督／Michael M. Robin
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この日、救命士のアンソニー・シルヴァとアンナ・ヴァーガス
は通報を受け、エリシアンパークの路上へと向かう。
現場にはケビン・メイソン(47歳)が発作状態で苦しんでいた。
GS(ジョージア・ストリート・リスト)と呼ばれる処置をして
タンカに乗せると救急車は病院へと向かう。しかしサイレンの
音でケビンは突然暴れだし、アンソニーとアンナは応援要請を
して彼を押さえ込もうとするが、ケビンは二人を射殺すると
シャツで指紋を拭いて、予め用意していた車で逃走する。

重大犯罪課は現場へとやってくる。
応援要請を受けて4分後に他の隊員が駆けつけたが遺体として
発見されたという。救命士たちのサイフはそのまま残されてい
て盗まれたものは無かった。
フリンによると公園から病院まで一本道であり、すぐに警察の
ヘリコプターも上空から監視するも近くに不審な車・人物は居
なかったという。偶発的な事件とは考えられず計画的ならば
共犯者が居たかもしれない事を語る。
病人を装ったものが何も盗まず逃走するというのはどういう
意味があるのか。
サンチェスは指紋は全て拭き取られているが、現場には6つの
薬莢が見つかったという。タオは救命士は記録シートを詳細に
残している事を告げ、GS処置が行われていること。
ブレンダは遺体を確認しようとするがテイラーによると消防局
が病院に連れて行ってしまったという。すぐにラボへと回すと
語る。

モルグで、モラレスは遺体を見て驚愕する。
遺体の一人は親友のアンナだった。ブレンダは手袋から上手いこ
と容疑者の指紋を検出すると、すぐに容疑者はケビン・メイソン
である事が分かる。消防局の出願書に添付した指紋と一致。
過去消防局に4度入客テストをして落ちている人物だという。
2007年に出願したのが最後だった。
救命士に通報したのはプリペイド式携帯からであり、FBIが
追っている爆破未遂事件で使われた時に発見された携帯と同時に
購入されたものだと分かる。ポープによると国税庁の前に仕掛け
られた事件だという。
犯人が直接通報したのかも知れないと、通報した電話の記録・
録音データを聞く。
ポープはFBIとテロ対策局で合同捜査を進めている事件で、
今回の事件と関連が有る為に、テロ対策局のトミー・デルクと
も連携して捜査をするようブレンダに指示する。ブレンダは
私がFBIと話すまでは絶対に話を通さないで欲しいと要求する。

タオは犯人の携帯電波を監視していた。
しかし故意に意識障害を起こして発作のフリをすることなど
出来るのかとブレンダはタオに疑問をぶつける。心拍数や
呼吸数、瞳孔の開きなど故意に装えるものではないのではないか
と。

その頃、犯人のケビンは介護施設でオーエンズの事を介護して
いた。

テイラーは月曜日が救命士たちの追悼式で有り、新しい本部長
の発表は火曜日に延期された事を語る。ポープはオフィスに
トミーが来た事をブレンダに告げ、互いに捜査協力をするよう
告げる。テイラーはトミーが本部長候補者であることを考えて、
その時の為にごますりをしておくべき事を考えていた。

デルクに逢うブレンダ。
FBIからの資料によると、2年前の本日9月24日に国税庁前に
盗難車のトラックが乗り捨てられた事件が有ったという。
荷台に小型爆弾と燃料爆薬の入った樽が有り、小型爆弾は爆発
したのだが樽にはその爆発が移らず、バックアップの為に携帯
電話で起爆する仕掛けになっていたが、携帯電話も電池切れ
で爆発しなかったのだという。証拠品の入手経路は不明で、
携帯の購入者の画像は荒くてハッキリとしたものがないという。
FBIとは長期で協力関係を築いてきた事を語り、テロ対策局は
この事件を3ヶ月、FBIは2年間も追いかけている事件なので
彼らの存在は無視できないとデルクはブレンダに理解を求める
のだった。
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突然救命士が殺害される。
使用された携帯電話から3年前に国税庁の前でバンに搭載
した爆薬物を爆破させようとして未遂に終わった携帯と
同時に購入されたものだと判明し、容疑者を問い詰めて
いくが、ブレンダの前に、長年この事件の捜査を担当して
来たFBIとテロ対策課のメンツを立てるべきだとする意見も
有り、ブレンダとしては納得がいかないまま、協力をする
フリをして独自で捜査を担当していく。

軍の入隊に適性試験で落ちた人とか、消防士や警察官の
心理テストで落ちた人物が、問題が自分の性格にあるということを
認められず、1965年9月24日にジョンソン大統領が発表した
アファーマティブ・アクション／積極差別是正措置によって
マイノリティが優遇され多数派である白人が迫害されている
と考えて犯行に及んでいくというもの。
9月24日が犯人にとっては大事な日だったいうところにもう少し
着眼点を持ってその繋がりを見出していくことで解決に
導かれるような段取りを付けていけば良かったなぁと思う流れ
だった。

そんな日付が関係していたというよりも寧ろ消防署員がシフト
を変える午前6時半を狙った犯行だと言うことで、そこから
犯人が描いている計画の真意を探っていくところになった。

相変わらずフリッツィに代表されるFBI捜査官が使えない役所と
して設定されており、それでも顔を立てなければならないと
する邪魔くさい存在そのものとして描かれている。
そんな関係の調整役として存在しているデルクが今回初登場し、
本部長争いに対するライバルとして出現してくるのだから
何とも言えないものがある。

ドラマの中では、マイノリティ政策の被害者だと妄信している
男性が犯人だったけど、本部長として選出されたのが
白人のブレンダではなく、黒人のデルクだったというところも
皮肉のスパイスが利いているところなのかも。
ただし、現場の捜査官と政治を司る上層部の人間の適正が必ず
しも一致しないという辺りの事情はよく分かるので、そういう
意味ではブレンダには現場でビシビシ・プロペンザとかフリン
の尻を叩いて老体にムチを入れて欲しいところだ。

FBI捜査官とは別の流れで捜査し、その視点の鋭さがデルクにも
伝わっているであろうところが唯一の救いだったのかも。

最後にみんなで分け合うブラウニーが人数分机の中に入っている
ところが凄い。一人でこの量を食べようとしていたのか。

デルク役のCourtney B. Vanceは、「Law & Order: Criminal Intent」
でシーズン1から5まで検事補ロン・カーバーを演じた人。
「フラッシュ・フォワード」ではスタンフォード・ウェデック
FBI、LA支部長を演じていた。「ER 緊急救命室」では最終シーズン
でラッセル・バンフィールドとして準レギュラー出演していた
ので記憶の新しいところかも。

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