クローザー The Closer (シーズン6) http://lala.tv/programs/closer/

Dec. 13, 2010
第12話 善意と強欲 High Times

脚本／Ralph Gifford、Carson Moore 監督／Nicole Kassell
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テイラーはポープからの指令で、7年前に自宅で殺害された
アデル・クロフォードと息子・ロジャーの件の再捜査を重大犯
罪課で取り上げる。妻子が殺された時刻に夫は仕事で中国行き
の飛行機に搭乗しているが、夫婦は離婚調停中であり、事件の
4ヶ月後に夫が再婚しているので怪しいと感じていたのである。

そんな中、新しく本部長に就任したデルクはオフィスへと
やってくる。今まで本部長がオフィスに来る事など皆無だった
のにどういう事なのか。
デルクはこの二ヶ月間、医療用マリファナの店が11店舗も
襲われていることを告げ、強盗殺人課が未だに検挙できていない
ことを指摘。これを重大犯罪課で捜査するという。犯人はまだ
被害者を出してはいないが武装しているのだという。
プロペンザたちは、新人の本部長は何かと現場に首を突っ込み
たがるものなのだろうと語る。
犯行は常に3名で行われ、毎回同じ手口だという。
デルクはブレンダに対して、なぜ警察組織が細分化されるのか
分からない事を告げ、自分たちの案件ではないと分かると、
まるで関与せずにボケっとしているだけだという。
デルクはブレンダに対して副本部長にならないかと告げる中、
今回はこの事件を優先させる様告げる。ブレンダはポープから
指示されている7年前の事件のことを引き合いに出すが、
それは今行うべきものではないと語る。

店を襲う三人組は全員ヘルメットをかぶり、3、4日ごとに店
を襲っているという。警備の甘い店を狙い、客の少ない朝に
強盗を行うのだという。防犯カメラを避けており、客が
出てくるのを外で待ってから中に入り、まずは銃を持った二人
組が店に入り、三人目が金のスプレーを使って防犯カメラを
塗りつぶしているのだと語る。
しかし何故客が出てくるのを待っているのか。
するとバズは、この手の医療用マリファナの店は店内からしか
鍵が開かないようになっているのだという。自分の母は
不眠症と緑内障なので服用しているのだとし、医師の処方箋
など厳格なIDチェックがあるという。プロベンザたちは、
そんなバズに対して自分が使用しているのではないかとして
からかう。サンチェスも悪のりして、バズがラリっているのを
見かけたぞと語る。

殆どの店は多額の現金と在庫を抱えている店で有り、毎回数万ドル
と5から7kgのマリファナの盗難届が出ている事を語る。
マリファナは500gで5千円から2万ドルするものだという。

ブレンダはポープに対してクロフォード事件が後回しにされた
ことを語る。するとポープは新任者は重犯課の意味が分かって
いないのだとし、もしくは私を排除したいのだろうと語る。
このまま居てもテイラーと同じポジションになるだけだという
ポープにブレンダは何処かからオファーはないのかと問う。
するとN.Yやシカゴの民間組織からは好条件でオファーを受けて
いるが、ロサンゼルスに居る母の前から息子たちが離れるよう
なことは出来ないと語る。ポープはブレンダに対して、デルクから
副本部長の座を打診されたのだろうと察すると、もはやL.A市警
に私の居場所はないようだと語る。しかも私の功績でも有る重犯課
の大儀さえも失いかねないと語る。

そんな中また新たに店舗が襲われ、しかも今回は一人の犠牲者が
出た事を知る。

現場へと向かう重犯課の捜査官たち。
事件は一時間前に起きたもので、経営者のサム・ドッドソンが
来客したジョン・パクが店を出た後、強盗が入ってきていると
いうもの。被害者はサムと共同経営していたシェイ・コリンズ
(36歳)。体を二カ所撃たれており、彼は元々大麻の専門家で
シェイズ・ラウンジという大人気のオリジナル・マリファナを
開発していた人物だと分かる。
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LAPDの本部長選に於いて当選したのはブレンダでもポープで
も無くテロ対策課の男性・デルクだった。そんな彼が本部長
の座について初の仕事。彼はLAPD内で細分化された犯罪対応
チームが寧ろ事件捜査に於いて非効率ではないかと考え、
重大犯罪課を潰そうとしているのではないかとする疑いを
持つブレンダやポープたち。
そんな中、発生した医療用マリファナ店襲撃事件。
既に事件捜査に入る前の段階で11軒の店が襲われていたが、
捜査に入ると、すぐに新たな事件が発生する。しかも今回は
被害者を出した事件だという事で早急に解決を望まれる
事件だった。

事件自体はホントな単純な流れだった。
犯行の手口が分かっていて行動も単純なものなのに、今まで
ホント何をしていたんだ?って感じにしかみえないところが
有る。捜査として優先させるべきものが有ったとしても、
これまでに何万ドルも盗まれているし、盗まれているものは
現金だけでなくマリファナなのでもう少し刑事たちも真剣に
扱っても良さそうだった。

今回はやたらとプロペンザが医療用のマリファナに関して
疑問符を投げかけるシーンが多かった。
韓国系の顧客の態度を見ると、不安神経症だとしながらも
ちょっと安易に薬に手を付けている感じがして違和感が
有る。その男性が証言したオレンジの車に乗った容疑者。

逮捕する際のおとり捜査的、敵を罠にハメる際のそれぞれの
役割が楽しかったね。
ガブリエルとサンチェスは薬局店で売る為の役割だったけど
ガブリエルはちょっぴりお姉系の化粧・ピアスをしていたし、
タオはヒッピー風、そして何よりもプロペンザはクロスワード
をする老人役ということで、笑えるところだった。ブレンダは
客の一人に前科がないか調べていたけど、客の名前はベン・
シュワルツという男性。アメリカでも日本でも同じだと思うけど、
名前を聞くだけでスペルって分かるんですかね。アメリカのドラマ
でも電話口でよくスペルをアルファベットで語るシーンが有る
よね。

容疑者が捕まり三人も居れば囚人のジレンマが効果的。

そして上手い事強盗のせいにして、共同経営者を殺して
しまうとんでもない男の仕業だったりするところが何とも
言えなかった。
天井の上で待ち受けているブレンダの姿。

人事異動を巡り、ポープのLAPDでの立場が失われつつある。
日本の官僚システムもトップは狭き門な為に、昇進争いに
敗れると辛い立場に追い込まれる為に、誰もが予防策として
天下りシステムを確立させている。
ブレンダとしてはポープを差し置いて・・・って感じなのだ
ろうけど、何よりも現場で捜査を指揮できなくなるというのが
辛そうだね。

フリッツィーはそんなポープとブレンダの関係に嫉妬しているよ
うだ。ブレンダが副本部長になることをためらっている理由の
中に情が入っていることが分かっているからなのでそれも
やむなしだとは思うけど、やはりフリッツィーとしては、ブレンダ
を危険な目に遭わせたくないのも事実だろうね。

ドッドソン役のTim Guineeは何度も自分のホームページでは
取り上げていると思うけど、「グッドワイフ」の調査員の
ワイリー役、「ホームランド」ではスコット・ライアン役、
この夏、日本でも公開された「レボリューション」では
ベン・マシスン役として出演している。


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