クローザー
The Closer (シーズン7)

http://lala.tv/programs/closer/





24 Nov. 2012
第1話 忠義心とプライド Unknown Trouble

脚本/Michael Alaimo 監督/Nelson McCormick
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ラッパーたちが集う中、突然その家で殺人事件が発生する。
被害者は7名、男性5名、女性2名
室内には被害者の一人でラッパーの男性が製作したミュージックビデオ
がテレビで大音量で流れていた。
午前2時7分に119通報された形跡が有るが、そのような通報が
有ったとする報告は入っていないのだという。
ケンダルによると男性は全員IDが有るが、女性の2人は何処か
同じモデル事務所から派遣された人物のようだと語る。
ソファーで男性ともつれ合って亡くなっているのはキャンディ
と呼ばれる人物で外に出ようとしたのを撃たれているのは
デライトと書かれているという。被害者の一人にタトゥーが
彫られているのを見ると、サンチェスはクリントンストリート
クリップスのタトゥーだという。犯人は顔見知り、または
プロによる犯行だろうとのこと。薬莢が落ちていないことも
有りプロの殺し屋の線も否定出来なかった。
被害者の一人はラッパーのクリストファー・グルックス(通称
Cゲーム)
だという。シングル曲をネットで無料配信していた
人物で新人だという。家が誰の名義になっているかタオに
調べる様告げる。ガブリエルはCゲームの事は良く知っている
と告げ、父は教会の助祭をしていて、弟のケビンと共に
マジメな人物で決してギャングには入っていないという。
しかしコカインとストリッパーが居るとなれば、自ずとギャング
と見るべきではないかと告げる。Cゲームの意味もまたコカイン
の隠語だと語る。

そんな中明日デルク本部長からロス市警の新体制が発表される
事を聞く。重大犯罪課は下手をすれば解散かも知れない状況だ
った。
不動産を調べていたタオは家の名義は、シャンクトミュージッ
ク社名義のものだという。ラップ関係のミュージシャンを
多く抱える音楽会社だった。床には発泡体が落ちている事を知る。

そんな中二階からケビンの持ち物だと思われるバッグに大金が
入っている事を告げる。コカインの売買で手に入れたものなの
か。ブレンダはガブリエルに対して両親にクリストファーと
ケビンの事を話して欲しいという。バッグに入った現金は75万ドル
だった。しかし麻薬の件で争っていたのであれば、現金を持ち去る
のではないかとする疑問も生まれる。

一方被害者女性たちの本名が分かる。キャンディはシアトル出身
の19歳のミシェル・シンプソン、一方はデトロイト出身の20歳
レナ・ワトキンス(デライト)だという。CゲームはUCLAを卒業して
おり、ケビンは南カリフォルニア大の経済学を卒業しているという。

シャンクトミュージックのオーナーであるアントワン・デッカー
はギヤングのクリントンストリートクリップスの大物である事
が知られていた。グルックス兄弟には犯罪歴はなく、Cゲーム
は来週にデビューアルバムを発売する予定だったという。

テイラーは一人こそこそと引っ越しの準備をしていた。

署に入った通報記録を調べると、確かに何者かから電話が鳴って
いるが発信元が特定できず処理されなかったものだと判明する。

携帯電話の記録から時系列を調べていく。
午後10時45分にレナが事務所に到着したというメールをしている。
午後11時51分にミショルがCゲームの曲をネットでDLしている。
11時58分から午前12:09の間に写真撮影をしていること。
午前12時16分にミシェルの携帯からピザ屋に注文を入れている事。
午前2時7分、レナが警察に通報しているとの事だった。

そんな中、ポープはブレンダに明日発表になるロサンゼルス市警
の組織図を持ってくる。そこには重大犯罪課は残っているが、
ポープは人事異動でヴァレー管区の交通課長になる事が書かれて
いた。更にはテイラーが重大犯罪課の新部長に就任することが
決まっていた。
そんな中ブレンダの元にデルクレイダーが現れ、重大な話が
あるという。
二人は以前コンビニ店主と8歳の孫が射殺された事件(S6-8話参照)の
捜査をブレンダが担当したのかと問い、タレル・ベイラーから法廷
では使えない自白を引き出したのかと問われる。ギャングの
タレルを自宅まで送り殴り殺されているが、彼の母が不法死亡
で民事訴訟を起こそうとしているのだという。仲間のギャング
から制裁を受けると知りつつブレンダが家に送ったのでは
ないかというものだった。殺害される事を知って送ったのか?
と問われるがブレンダは間違ったことはしていないと語るる
レイダーからは監査員が調べることになったと告げられる。
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    ラッパーの自宅で無残にも7人の被害者を出す殺人事件が
発生する。ラッパーの男性はガブリエルと同じ教会にも通う
顔見知りの人物で、きちんとした大学も卒業しているもの
だとするが、それとは対象的に遺体現場を調べていく内に
彼らはギャング団の一員であり、コカインの売買などにも
手を染めていたのではないとする疑いがもたれる。
果たして真相は如何に!?

シーズンファイナルってことで、シーズン6からの気になる
流れとしてはロス市警の人事の流れから派生する様々な体制の見直
しによって、今まで通りの体制を維持出来るのかどうかという
点だ。

しかし体制以前にブレンダの捜査方針に疑問符が付くという
ことで、色んな面からブレンダへの圧力がかかってくるもので
今後の展開がなんとも想像するのが難しい感じに・・。

ブレンダが珍しく非情な態度を取ったS6-8話「制裁」の件が
改めて掘り起こされた格好で、確かにあの時のブレンダの行動
は感情的には理解出来るものだったけど、警察官としての態度と
しては問題のあるものだったのではないかという感じだったので
ここに来て問題が提起されてしまった。法的な問題を問われれば
当然本人に確認を取っているので問題はないように思われるのだ
けど、日本の法廷では確実に「未必の故意」ということで裁かれて
しまう気がする。

相変わらずここ最近ガブリエルが事件被害者に入れ込むという
展開が続いているのが気になる。シーズン6の最終話では、
ブレンダが依存症患者の実態を知らずに肩入れしていることに
対してガブリエルが警告しつつ単独行動を取っていたという流れ
だったけど、今回は彼の知り合いだったようだ。

とても頭の良い兄弟だったようだけど、色んなところで恩義を
忘れて昔の仲間とは縁を切ろうとしていた感じだし、レーベル社
とも待遇を巡って揉めていた様だし、人間関係の付き合いに
於いてはあんまり上手く無かったのかな。

殺意が生まれたのは、コカインでも移籍問題でもなく、実際には
歌詞を巡り、昔の仲間との間で、プライドの問題が関わっていた
ものだった。
ラッパー同士が歌詞を使って相手と腕を競い合い、実力を誇示
するというのは良くあるけど、昔の仲間との間にそれを行い
殺害されるというのがなんとも切ない。まぁエリート意識を
持っていそうな兄弟なので、意外と利用していただけってところ
も有るのかな。

今回の被疑者の保護拘置に関してはブレンダはレイダーに丸投げ。
折角仲良くなりかけていた二人だけど少し距離が出てしまった。
ただ立場的には対立する状況なのでこの二人が仲良くなり過ぎる
というのもまた問題は有るんだけどね。

そして何よりも久しぶりにデルクが出たと思ったら倒れてしまう
という事で、またこの先体制がどうなるのか不安定になってしま
った。

弁護士役を演じていたのが、David Costabileなので驚いた。

ダメージで、ずっと不気味に影で動いていたフィクサー的
人物(実際には悪徳刑事だった)役が印象に残っているけど、
Suits / スーツでは、主人公が勤める弁護士事務所・
ピアソン・ハードマン社のパートナー弁護士であるダニエル・
ハードマン役で登場。ブレイキングバッドではゲイル役と
して出演している。



■検索用キーワード

・ReasonのShe's Mine



ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
トミー・デルク (Courtney B. Vance) テロ対策局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

アントワン・デッカー (Rockmond Dunbar) シャンクトミュージック経営・ギャング大物
キーシャ・マーフィー (Ciera Payton) Cゲームの彼女
ディアンドレ・ハーモン (Page Kennedy) 22歳、キーシャの元彼・ギャング
キース・ブラドック (David Costabile) 弁護士
クリス・ブルックス (Reason) 'C-Game'、ラッパー
フローレンス・ハーモン (Sandi McCree) 母
ギズ (Buddy Sosthand) ギャング、アントワンの手下
--- (Chrystina Sayers) Dancer
--- (Chelsea Traille) Dancer
--- (Porscha Coleman) Dancer
--- (Alicia Marie) Video Vixen / Dancer
トップス () ギャング、アントワンの手下
バンパー () ギャング、アントワンの手下
ケビン・ハーモン () 弟
ミシェル・シンプソン () 19歳、キャンディ
レナ・ワトキンス () 20歳、デライト
マーカス・ジャクソン () 18歳、ピザ配達人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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