クローザー
The Closer (シーズン7)

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15 Dec. 2012
第4話 保護責任 Under Control

脚本/Duppy Demetrius 監督/Rick Wallace
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ティナ・リンチは9歳の息子・エリックを探す。
元夫でエリックの父親であるグレン・リンチも息子がいなくな
ったという連絡を受けてすぐにサマーキャンプ指導員・ノビ
ック
の元に駆け寄るが、これは自由参加のサマーキャンプなの
で出欠は付けていないのだという。グレンは妻のティナに対して
何故息子を一人でサマーキャンプに参加させたのかとして非難
する。ティナは息子は貴方がプレゼントした自転車でどうして
もキャンプに参加したいとして出て行ったのだと告げる。
そんな会話をしていたケビンは、サマーキャンプのボランティア
活動をしていたが、もうすぐ父・タオが迎えにくるので呼んだ
方が良いか?と問う。
タオがやってくると、一連のエリック失踪の事情を聞くために
話を聞いて回る。エリックの両親は離婚して、妻側が親権を
得ていたが、今でも激しく言い争っていること。グレンは何度も
親権を取るために調停に訴えかけているという。
ティナはマークという新しい恋人と住んでいることをケビンは
父・タオに語る。

一方レイダーはブレンダの監査を行っていた。
ニュートン事件の件で、タレル・ベイラーを殺されると分かって
いたであろうギャングの中に置いてきてしまったことで、タレル
の母から訴えられている事件だった。今から行う面談は非公式の
ものなので録音には取らないというレイダー。

一方タオはサンチェスを呼んで9歳の少年・エリックが居なくな
ったので捜査して欲しいと頼む。サンチェスはティナの恋人の
様子を見てきたが、彼は裏庭でヨガのインストラクターの仕事を
していたのだという。
タオはサンチェスにパトロールのものたちにエリックの写真を
配布するよう頼む中、ティナはエリックの自転車がそこに駐めて
有るとして叫び出す。
タオはすぐにプロペンザたちにも連絡すると、事件性がある
ので調べて欲しい事を告げる。

レイダーはニュートン事件に於いてタレルのことを取り調べ室
で会話した時のVTRをブレンダに見せる。ガブリエルが彼に
権利を告げると、ここでの証言では決して法廷・起訴はしない
ことを約束して告白させていた。すると店の孫と祖父を殺害した
のは自分だとして、タレルは認めていたのである。その直後に
ブレンダはそれを知りつつタレルをギャングが集まる自宅へと
連れて行ったのだとすると、ブレンダは彼が要求する通りのことを
しただけだと語る。ギャング団・ワイテンクリップス報復で
殴り殺されるとは思わなかったのかと問うと、そんな事は
思わなかったが、ハッピーエンドじゃないかと語る。そんなブレンダ
の発言を聞いて、ブレンダがそんな発言をすると思ったから
非公式での面談にしたのだと告げ、そんな事を法廷・陪審員の
前で話せば絶対にダメだと語る。老人と孫の死に拘り、殴り殺させ
たと思われるハズだという。これはブレンダの暴挙だと捉えられる
危険なことだと告げ、弁護士を雇うべきだと薦める。しかし
ブレンダは何をそんなに心配しているのかと問う。

エリックの失踪に関して、地元の警察やマスコミは協力して捜索
に当たる。エリックの特徴は、身長137cm、金髪、目の色は青、
黄色のTシャツ、カーキイロのズボンに赤のテニスシューズだと
いう。サンチェスはヘリコプター上空から不審者やエリックが
無いかを探っていた。

一方ポープも現場にやってくると、この事件はタオが指揮して
いる事を語る。フリオにヘリから監視させており、プロペンザ
はパトカーに同乗して少年を捜しているという。フリンとガブリエル
には両親の元に行かせた事を告げる中、出来れば両親揃って
マスコミの前で息子の件で訴えを起こして欲しい事を告げるが、
この夫婦は離婚してから相当仲が悪く、ずっとケンカした状態だと
語る。

そんな中、ヘリコプターで旋回・捜索していたサンチェスは
銀行に差し押さえ物件となっている邸宅のプールで浮かんで
亡くなっているのを発見する。すぐに地上班に連絡を取るが、
エリックは遺体として発見されるのだった。
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サマーキャンプに参加していた9歳の少年・タレルが行方不明
になる。両親は離婚しており、父親がプレゼント自転車が置いて
あるのを発見。警察はすぐにマスコミも含めて少年の行方を
探すが、空き家となっていた邸宅のプール内で少年は浮かんで
発見される。元夫・グレンは親権を持つティナが、新しい恋人
との関係ばかりに目を向けて、きちんと子供に気を配っていない
から起きた事件だとして、元妻を非難する。

夫婦の醜い争いが、子供の死を利用してまで行われるという事で
ものすごく馬鹿夫婦によって引き起こされた事件という感じの
エピソード。
元夫が99%悪い事件だと思うけど、事件を防ぐ為・子供を巻き込ま
ない為にも元妻が何処かで折り合いをつける事が出来れば、
子供を死に至らしめることもなかったのだろうなと考えると、
全てが夫のせいとするのもちょっと違和感はある。

元々は夫の不貞が原因で離婚しているので、全てを奪うのも
有りだと思うけど、そんな人物とは離婚を機会に縁を切るべき
だったのだろうね。

子供の親権に関して夫は必死に求めていたけど、妻の言い分、
夫の言い分を聞いているウチに、子供の存在は、あくまでそんな
両親の争いの道具であり、イニシアチブを取るために利用された
としか思えないものがある。

元夫も異常だけど、元妻も決して再婚しないとする背景には、
グレンを苦しめる為に養育費を支払わせる為だと判明し、
家、車、高級地の別荘だけでなく、9年間元夫に入る収入を
奪いとる為だという執念が凄かったね。

タオの息子・ケビンが今回初登場。
アジア系らしく、親が息子に対して厳しく学習させようとする
流れがあるけど、大抵何処の家庭も母親の方が教育ママになり、
厳格さを求めることが多いけど、タオの家では、母親の方が随分と
寛容であり、タオ自身が息子に対して厳格さを求めている。
ケビンは父親の仕事を興味深く見ていた感じだけど、流石に
取り調べ室の様子を見せる部屋に立ち入らせることなんてあり得ない
ことだと思う。

またシーズン7のテーマとなっている、レイダーのブレンダに対して
内部調査の流れは、DR.HOUSEのシーズン3でハウスと対峙する
ことになるトリッター刑事とのやりとりを彷彿とさせて、ドラマ
全体を陰鬱なものとしている感じだね。
ブレンダとしてはイマイチ問題を軽視している感じだったけど、
捜査官と法的立場から見た人間の違いなのか、ブレンダの行動は
刑法では罰せられなくとも民事ではかなり危険性があることを
示唆するものが有り、それを自覚させる為にも事件の発生現場に
ブレンダを連れて行ったのは、良い流れだったと思う。レイダーだって
ブレンダを守りたい立場であるということをもう少し理解して欲しいね。


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ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
リカルド・ラモス (Stephen Martines) タイムズ誌・記者
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
トミー・デルク (Courtney B. Vance) テロ対策局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

グレン・リンチ (Marcus Giamatti) 離婚したティナの夫、銀行員
ティナ・リンチ (Meredith Monroe) 元妻、新しい恋人が居る
ケビン・タオ (William Behlendorf) マイクの息子、16歳
キャシー・タオ (Patti Yasutake) タオの妻
マーカス・ウィンズロー (Shane Johnson) ティナの恋人、ヨガインストラクター
スーザン・ノビック (Diana Hart) サマーキャンプの指導員
--- (Steve Roussell) Tactical Flight Officer
エリック・リンチ () 9歳、被害者
タレル・ベイラー () ニュートン事件


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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