クローザー
The Closer (シーズン7)

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9 Feb. 2013
第11話 必要悪 Necessary Evil

脚本/Duppy Demetrius 監督/Nelson McCormick
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高級車が街灯のポールにぶつかり運転していた男性が死亡する。
現場に来ていたジェナは涙する中、既に警察が現場に来ていて
規制線を張り、現場をビニールシートで覆っていた。
レイダーも現場にやってくると、細かいチェックを行っていく。
プロペンザが一番最初に現場に現れ、その一分後にフリンが
きたこと。フリンが駆けつけたのは通報から30分後で、
ガブリエルが検視官に電話し、ケンダルがやってきたのだという。
鑑識に電話した時刻は?と尋ねるレイダーは、何時何分という
細かい時間までメモっていた。現在連邦裁判所で訴訟中なので
終わるまでは服務規程に従って欲しいと告げる。
サンチェスはまだ凶器が見つかっておらず、容疑者も逃走して
いるという。被害者は免許証から、ジョン・ミルトン・リード
ポーク高校の校長を務めている人物で、胸に銃痕が2カ所ある
のだという。顔についたアザは恐らく街灯にぶつかった際に
エアバックが開いた時のものだろうとのことだった。遺族への
連絡は済ませたのかという問いかけに、死亡を知らせてきたの
は彼の妻であるジェナだと語る。

ジェナから話を聞くと、彼は保護者会が有り残業し帰宅途中に
彼の方から電話がかかってきたのだという。人が来たから
待ってくれと言われた後に銃声がして、その後夫の悲鳴が聞こ
えたので電話したのだという。ブレンダはすぐに通話記録を
調べて欲しいと語る。レイダーはデータ解析課には知らせた
のかと問うと当然だとしながら裏でタオに連絡するよう合図を
送る。
トランクから銃弾が発見され、凶器は9mm口径のセミオート
という。セミオートだとする根拠としては7カ所に発砲痕が有
り、装填数から想定したものだという。しかし単独犯かどうか
分からないのではないかと語る。薬莢は見つかったのか尋ねる
と、実際に撃たれたのはここではないのだろうとし、逃げる
途中に出血で意識を失い電柱にぶつかったものだろうと推察する。

そんな中タオは二週間前にも車が銃撃を受けた事件が発生
しているとし、襲われた車の持ち主は無事に逃げている
という。しかもその時襲われた車はダークグレーのBMW740iL
とし、校長が乗っていた車種と全く同じだという。ここから
2ブロック先の場所で発砲されたもので、当時の被害者は犯人は
私道から突然出てきて発砲したのだと証言しているのだという。
みんなで2ブロック先まで歩いて行くと薬莢が多数落ちていた。
NIBINにデータ登録をするようサンチェスに要求するレイダー。

ボイス通りとフォーブス通りの角で起きたこと。
不思議なことにそこには銃撃事件の情報を募っているとし、
貼り紙には「心当たりのある人はFBIへ」と書かれていることを
知る。
フリッツから話を聞くと、運輸保安庁の職員が狙われたので
FBIが捜査を開始したものだという。ターゲットは政府職員なの
かそれとも校長なのか。ブレンダとフリッツは互いに自分たち
の担当事件だと語る。

署に戻ったブレンダたち。
レイダーは被害者遺族のジェナには規定でカウセリングを受けさ
せるべきだと語る。しかしブレンダは同様している今こそ
話を聞くのに最適だと語る。あくまで単なる参考人聴取だと告げ
今でも犯人はセミオートの銃を持って野放しになっていることを
告げ優先すべきことを考えるべきだと語る。レイダーは警部では
なく日々風紀委員のようになっている気分だと語る。レイダーは
ブレンダに言っておきたいことが有ると告げるが・・・

ガブリエルが聴取を始める。
ジェナに無理に話す事はないとするが、最近の夫のジョンに
ついて何か知っていることはないかと尋ねる。するとジェナは
夫に対して今の学校を辞めて前の学校に戻るべくだと言いたかった
のだという。彼は学校を改革すると言って各地の学校を転々と
回っていたのだという。ポーク高校は最低の学校で赴任初日
から駐車場の車に傷をつけるような最低の学校だという。脅迫も
何度も受けていたとのこと。彼は全ての会話は録音しているので
大丈夫だと言っていたとし、携帯に録音されているハズだと
語る。しかし携帯にはパスワードが必要だった。
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高校の校長が殺害される。
学校の建て直しのために奔走していた校長だが、生前に彼は
クラブ活動を行うためにはそれ相応の成績以上の生徒でないと
入部を許可しないとすることを打ち立てており、スポーツを
頼りにしている生徒や保護者にとっては校長の政策が邪魔だ
として衝突していた事が分かる。フットボール部のコーチとは
特に対立の関係に有り、殺害された日にも争っていたことが
分かる。

今回のフットボールコーチの主張がいちいちブレンダと
レイダーの関係に当てはまり、レイダーによって監視されて
いるブレンダの気持ちと容疑者となるコーチの間でちょっとした
意識の共有が有った。

FBI案件なのか、NYPD重犯課案件なのかで争うところは面白く
出来ていたし、厳格さを求めるレイダーが居る中での捜査
だったけど、トロフィーを探すという名目で令状が下りて
トロフィーと言う名の凶器を探そうとしていた辺りは面白く
出来ていた。完全なトロフィーが暗喩な言葉として使われて
いたね。

コーチが正式な手順を踏まずに若者たちを家に住まわせて
面倒を見ていること。居場所を作って上げたいとする教師の
意気込みとは逆に法律の柔軟性に疑問視するものがあり、
法律が万能のものではないとしながらも守らなければならない
とする辺りは今のブレンダの境遇と似ていた。

ポープのオフィスでレイダーがポープの昇進話を蹴って
民間のコンサルティング会社への転職を考えていることを。
密室での会話だったハズなのに、ゴールドマン弁護士に
知られているということで、内通者がポープなのかテイラー
なのかという感じになってきたけど、これでフリッツ説も
消えたのかな。

身よりもなく教育を受けられないものの居場所は警察か葬儀社
だとしたコーチの主張は心に響くものが有るし、自分が犠牲
になり裁判でも起こせば、現状が知れ渡るとして寧ろ告発
されるのも悪くないと捉えるところは、教育者としても
人間としても誠実な感じの人だったね。

さっきじいさんにも話したよと取調室で言われていたけど
プロペンザの事かと思えばフリンだった。まだまだフリンは
口が悪くなければいけるぞ!


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ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

リチャード・カー (Michael Beach) "リッチ"、ポーク高校フットボール部コーチ
Mr.リード (Derek Webster) 生徒の保護者
テレンス・ミラー (Tahmus Rounds) 9mm銃の登録者
ルイス・リバース (Titus Makin Jr.) 生徒、犯人
Mrs.リード (Katherine Sigismund) 生徒の保護者
ピーター・ゴールドマン (Curtis Armstrong) 弁護士
--- (Michelle N. Carter) Mother
--- (Thai Douglas) Football Father
--- (Steve Kehela) Father
カーティス・ヒル (Malcolm David Kelley) 生徒
--- (Keith Pillow) Father
ブライアン・ホイト (Julian Works) 生徒


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