クローザー
The Closer (シーズン7)

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December 12, 2011
第14話 絶たれた未来 Road Block

脚本/Jim Leonard 監督/Nelson McCormick
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フリンはロースクールで警察官としての講演を頼まれた帰りに
プロペンザと電話で会話しながら車を飛ばしていた。講演の
報酬はマグカップとTシャツだったという。そんな中、赤信号
で停車するフリンの隣にバイクに乗った若い美女が停車する。
フリンにほほえみかける女性は青信号になると先に出発するが、
突然目の前で女性が車に轢かれるのを目にする。すぐにフリンは
プロペンザに対して、ひき逃げ事故が起きた事を告げ、ビバリー
の南・マーテルの東の交差点に救急車を呼んでくれと頼む。
フリンは倒れているグレイシーに着ていたジャケットを被せる
ともうすぐ助けが来るからガンバレと励ます。グレイシーは
痛みを感じないし私は大丈夫だという。パパの言うとおりやはり
バイクに乗るのは危険だったというグレイシー。「こんな事に
負けるな強い子だろう」とフリンは必死に声をかけるが意識を
失ってしまう。

飲酒運転でひき逃げを起こしたゲイルはどうしたら良いかと
パニクる中、バッグなどを現場に落とし、そして車を乗り捨て
て、今まで飲んで居た店に戻る。一緒に店に飲んで居たジュリー
はどうしたのかと問うと、車もバッグもカードも盗まれて
しまった事を告げ、駐車場に置いておかなかったのが不味かった
ようだと語る。バッグが無かったので車に置いてきたと思って
探しにいったら車ごとなくなっていたのだという。店主はすぐに
警察に電話すると語る。
ゲイル・マイヤーズは警察委員ジェイの妻だった。

本部に来て話を聞かせて欲しいとマイヤーズ夫婦を呼び出す。
昨夜起きたことを調べているとし、昨夜いた店「ラボンアミ」
から半径3km以内にいる車両窃盗の前科者リストを用意している
という。あの辺では滅多に車両窃盗は起きていないのだと語る。

ブレンダはゲイルが署にやってくると挨拶にいく。
一度ブレンダはマイヤーズ家のカクテルパーティーに出席して
顔を合わせたことがあると語る。カードの使用停止手続きは
まだしていないこと。IDも見つかっていないという。
昨夜の状況を聞かせて欲しいと語ると、夕べは娘・ケリー
通う女子校の親友の二人がディナーをするというので、ケイト
リン
の母・ジュリーと共にディナーの為に店に行っていたの
だという。先に娘たちは帰宅した後、暫く店に居たが、バッグが
無くなっていることに気が付いて化粧室か車に置いて有るかと
感じて探していたのだという。すると車が盗まれていることに
気が付いたのだと。
ブレンダはあの周辺で同時刻に悪質なひき逃げ事件が起きて
いる事を告げ、被害者はグレイシーという19歳の女性だと語る。
逃げた車はベンツだという。

被害者はグレイシー・アン・ゲイツ。UCLAの生徒で学期末を
終えたらクリスマス休暇の為に実家に帰省しようとしていた
人物だという。レストランから800mの場所で起きた交通事故
った。ゲイルはちゃんと車を駐車場に置いておけばこんなこと
にはならなかったとして悔やむ。付き添っていたジェイは
ゲイルを励ましていた。ブレンダが部屋から出ようとすると、
亡くなった娘の両親にお悔やみを言って欲しいとゲイルは
語る。

それを聞いたブレンダは、ポープに対してあの人は大嘘を言っ
ていると語る。ポープはキャリアがかかっているので慎重に
捜査をするよう語る。しかしブレンダは本来交通事故ならば
交通課の仕事なのに私たちを呼んだのは何か問題があるから
でしょと告げる。昨夜夫人を送った警察官は婦人からは
酒の匂いがプンプンしていたと語っていたという。

11時27分にプロペンザが救急車を呼んでいること。車が盗まれ
たとして警察に連絡が入ったのが11時41分であること。
交通事故を起こして車を乗り捨てるまで14分有るが、問題は
夫人が運転していたとなると、家とは別方向に車を走らせた
結果事故を起こしていることだった。しかし反対車線を走って
いることから飲酒運転であることに疑う余地はないと語る。

グレイシーの両親がコロラドから来ている事を語る。
ブレンダはフリンにカウンセラーが必要ならば手配をするという
がフリンは大丈夫だと語る。フリンに対してゲイルの飲酒運転
の前歴がないか調べて欲しいという。またレストラン近くに
車庫などがないかどうかも調べて欲しいと。
そんな中プロペンザからはバッグが見つかったとの連絡を受ける。
バズはマイヤーズ家の娘・ケリーの親友・ケイトリンのママ母
のジュリーが第二取り調べ室に来ていることを報告に来る。
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フリンはロースクールでの講演の後で交差点での信号待ち
の際に目のあった学生が目の前で交通事故に遭い、彼女の
死に目に立ち会っていた。そんな彼女をひき殺したのは
飲酒運転歴のある警察委員会の妻・ゲイルだと知り、重犯課
の捜査官たちも容易なことで容疑者扱いは出来ないことが
分かる。物証を集めていく中で、ゲイルの娘の証言が大切
だと考えたブレンダは彼女からなんとか話を聞き出そうとする。

先週に引き続いてフリンがメインっぽい扱いだった。
最近のフリンはホント好感度高い扱いが多い。

飲酒運転はどの国でも多く起きているんだなと思わせるもの
が有るけど、サンチェスたちが語る様に金持ち・権力者に
とっては交通事故程度では例え相手に死をもたらしても
刑務所には入れられず精々高級なリハビリ施設止まりという
憎々しさと共に、なんとも難しい対応に迫られるものが有った。

ただ警察官の中にはフリンにしてもフリッツにしても飲酒の
怖さを知っているものたちが沢山いるという事実。
本来ならばフリンは感情移入していた少女がひき逃げに有った
ことで憤りをぶつけるところなのだろうけど、そんな事情も
有って非難ばかりすることが出来なかったのかも知れない。

切ないのはゲイルの娘だ。
母が飲酒しているのを知りつつ、今までには手を貸して飲酒
運転の罪を隠していた。それは夫も同様なのだろうけど、
フリッツが語っているように「飲酒は本人よりも周りにいる
人が傷ついてしまう」ということ。

ブレンダの作戦はホワイトボードに映っていた車窃盗団
の男性ホセという架空の人物を作りあげて、ゲイルをハメ
ていくのかなと思っていたけど、意外とこのドラマにしては
基本に忠実だった。

写真はその時のことを克明に語るものだとはいえ、ゲイルに
対してグレイシーが亡くなった時の写真と、そしてグレイシー
の両親が涙しながら思い出の写真を見せていくところを
見るとまさに正直にならざるを得ないね。

警察委員会で父親役が悪役でお馴染みMark Mosesさんだった
ので、絶対にクレームを付けてくるなと思っていたけど、
意外とまともで良かったと思う。

・Fur Elise


ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

ゲイル・メイヤーズ (Elizabeth Perkins) アルコール中毒、妻
ジュリー (Maggie Wheeler) ケイトリンの母、ゲイルの友人
ジェイ・メイヤーズ (Mark Moses) 警察委員
ケリー・メイヤーズ (Aimee-Lynn Chadwick) ゲイルの娘
--- (Claude Knowlton) Restaurant Manager
グレイシー・アン・ゲイツ (Becca Gardner) 19歳、UCLA
Mr.ゲイツ (Kevin Brief) グレイシーの父
Mrs.ゲイツ (Loanne Bishop) グレイシーの母
ビィッキー (TJ Myers)
--- (Tatjana Bluchel) Witness
ホセ・レイエス (Hector Escalante) 車窃盗前科、ウェイター
--- (Andre Hotchko) Long Island Police Officer


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