クローザー
The Closer (シーズン7)

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July 23, 2012
第18話 優秀な医師 Drug Fiend

脚本/Duppy Demetrius 監督/Paul McCrane
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ガブリエルは教会にいた際に、事件だという通報を受けて、
恋人のアン・メイソンに事件現場まで車で送ってもらう。
ガブリエルは時間がかかるので戻ってウチの両親の元に行って
食事をしていてくれとするが、私一人であなたの祖父母と食事
なんて嫌だという。そもそもあなたの母に私は嫌われている
のだという。私はここの駐車場で待っているというが、ガブリ
エルはこの際職場のみんなにも紹介するので来れば良いと
いう。貴方の家族か犯罪現場を選ぶなんて究極の選択しか
ないのかと語る。

ガブリエルとアンは殺人が起きたクリニックへとやってくる。
プロペンザは興味深げに柱の陰からアンの姿を見る。
ブレンダがやってくると早速ガブリエルから現状の報告を
受ける。

被害者はクリストファー・ブレイディ(41才)。医学博士で悪性
腫瘍の専門家で、主に腸のガンを診ているという。一人暮らし
で結婚歴はなく、フロリダ出身。クリニックはスティーブン・
パー医師
と共同経営しているもので、パー医師もガンの専門医
だという。パー医師の場合頭と首のガン、そして甲状腺が
専門分野だという。第一発見者はここの清掃員で午前9時15分に
発見・通報されたもの。
ブレンダはガブリエルが花を射していることに気が付くと、
これは礼拝用のもので、日曜礼拝に家族と行っていたことを語る。
プロペンザはパー医師に連絡が取れたのでこれからやってくる
事を語る中、ガブリエルはみんなにアンの事を紹介する。

ケンダルによると頭部を鈍器で殴られているという。
タオはその凶器は現在不明だという。ケンダルは致命傷は
鈍器損傷ではなく、チューブのようなもので首を絞められたこと
による窒息死だという。死亡推定時刻は昨日の午後6時から10時
だという。土曜日もここで化学療法をしていたようだが、
スタッフは看護師が一人だけだったという。防犯カメラは
設置はしてあるが稼働はしていないので記録は残っていないとの
ことだった。

そんな中、犯人の狙いはこの病院の薬かも知れないとの報告が
入る。無くなっているのは主に抗がん剤、モルヒネ、ヒドロコド
ン、オキシコドン、フェンタニルなど鎮痛剤だというタオ。

パー医師がやってくる。
すると彼は同僚であるブレイディが麻薬中毒患者の治療を続けて
いたので十分に気をつけろと言っていたのだという。
パー医師は薬が盗まれたという事を知って明日から化学治療を
受けに来ている患者には薬がないとしてパニクる。
ブレイディ医師は殺害される直前はウォリー・サンダースと逢う
予定だったと、スケジュール帳で確認が取れる。クスリの卸売り
業者であること。ブレンダはパー医師に昨日来た患者のリスト
を提出して欲しいと協力を依頼するが、それは守秘義務違反だ
として証せないと断られる。するとガブリエルと一緒に来ていた
アンはHIPAAだと突然口を挟んでくる。医療保険の関する法律
で個人情報は証せない決まりになっているのだという。
それを聞いたプロペンザたちは、ガブリエルに対して弁護士と
付き合っているのかと呟く。
アンは更に地方検事に頼んで、特別補助裁判官を任命する令状
を書いてもらえば良いとし、そうすれば医療記録が見られると
いう。それを聞いたブレンダはガブリエルに対してアンを何処か
に退席させろと告げる。
ブレンダはそんな手順を踏んでいる時間はないと考えていた。
ブレイディ医師に恨みを持つ人や親族などに関する情報が欲しい
と告げる。しかしパー医師はそんな事よりも一刻も早くその
クリニックを再開させたいと語る。ブレンダはここは犯罪現場な
ので当分は無理だと告げる。するとパー医師はガン患者のことを
ぞんざいに扱っているとブレンダを非難すると、ブレンダは
その場から何も言わず立ち去ってしまう。他の刑事たちは、
彼女の父親もガンと戦っているのだと語るのだった。
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ガン治療クリニックで共同経営している二人のガン専門医の
ウチ、良心的だとされる医師のブレイディが殺害される。
彼はがん治療に於ける医療費の高さから患者を救うために
尽力していた人物で患者からの信望も厚いものがあった。
対するパー医師はそれとは逆に暴利をむさぼっていて、豪邸
を持っているところに違和感を持っていく。

相変わらず誰が内通者なのか分からない流れがあるな。
結局この件って有耶無耶のままにして終わらせるのか。
最後になって内通者の存在を明らかにするのか。
それとも出世欲の強いポープの単独的犯行なのか(笑)

今回の身内暴露ネタと言えば3つ。
ブレンダの父が甲状腺がんの腫瘍を切り取ったにも関わらず
体調が優れないということ。ガブリエルの婚約者・同棲相手
で弁護士のアンがみんなの前で披露されたこと。レイダーは
自分の夫も弁護士だったが司法試験に受かった後に酒浸りに
なりギャンブル癖が有り別居状態が20年続いていること。

刑事たちが弁護士を嫌うというのはよく分かる。重犯課は
特に弁護士を意識したドラマで、容疑者にその辺の権利を放棄
させるということや、先日までの訴訟の件でも明らかに
反弁護士体勢が取られようとしているけど、レイターが
今回ガブリエルを庇った理由にそんな事情も有ったのねって
感じ。ただロクデナシっぽい夫なので弁護士が嫌いになりそう
だけど。カトリックなので離婚せず、別居としているみたいだ。

アンはガブリエルの親に嫌われているとして落ち込んでいる
姿。そして今度はブレンダにも嫌われたとして悲観的な事を
語っていたけど、この人はやはり弁護士の性分として、
馬鹿正直にしか答えられないところが有るのかな。
ブレンダにして見れば百も承知だとして、法律的手順を踏まず
に情報を引き出す方法にこそ彼女らしさ、そして重犯課の
早期解決が実現していると思うので、正論をいうアンが
煩わしく思ったのかも。

幾つかの可能性が有ったけど、一番妖しいのは共同経営者
の医師だった。なんらかの理由でブレイディ医師がして
いることに不都合を感じたパー医師が殺害したのではないか
と思わせるものが有った。

患者の死亡率が上がったこと。処方薬の注文にも疑問点が
有り高価な処方薬ょ大量注文して患者名には架空のものを
使っていたことから私利私欲の為なのかにも一瞬騙される
ところだった。

結果としては薬の賞味期限切れ直前の薬を販売している
薬の卸売り業者によるものだった。
がん治療薬だと思えば、全く別の単なる生理食塩水を販売
していたようす。この流れからアトランタにいるブレンダの
父もこの詐欺に引っかかっているのかと思わず思ってしまった。

ブレンダは語る。
ポープは信用出来ない人物であること。自分の行動はレイダー
を介して全て検事局に知らせが入っているという。
身勝手・卑怯・キャリアを優先する男だとする中、
フリッツィは悔しいのは分かるが身近にそんな人がいない
かとしてブレンダを非難するシーンが有った。しかしその言葉
がヒントになってしまうところは皮肉かな。

犯人の男、抗がん剤など毒と同じで効果がなくただ苦しめて
いることに違和感を唱えていた様だ。可愛そうだけどそんな
事情が家庭内に有ったということは想像に難くないかな。


ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

アン・メイソン (Shanti Lowry) 弁護士、ガブリエルの婚約者
スティーブン・パー (Lennie Loftin) 医師
ウォリー・サンダース (Tim Martin Gleason) 薬の卸売り業者
ロリ・ショー (Michelle L. Gardner) 元看護師
リタ・リー (Akiko Morison) がん患者
ホッブス検事 ()
クリストファー・ブレイディ(41才)


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