クローザー
The Closer (シーズン7)

http://lala.tv/programs/closer/





July 30, 2012
第19話 最期の言葉 Last Rites

脚本/Leo Geter 監督/David McWhirter
--------------------------------------------------------
深夜、聖アンジェロ教会では、ウォリンハムアダム神父
部屋にやってくると、臨終の儀式の知らせが入ったとして、
医師のハンリンからの要請が来たことを語る。アダムはウォリ
ンハムに対してコーヒーを淹れて欲しいと頼むとすぐに支度
をして現場に行くと語る。
アダム神父は指定された住所のアパートの4号室に入る。
ドクターの名前を呼ぶと扉が開いたままになっており、メモ
紙にはアーハンド・バスキー氏は奧の寝室にいるのでヨロシク
と書かれていた。
ベッドに居るであろうバスキーに対してアダム神父は許しを得
たいことは何かと問うと聖油を塗るための準備をする。
「癒しと慰めを塗油により罪をお許しを・・・」
そう語ると布団をはいで額に塗りつけようとすると、突然
布団の中からナイフでアダム神父のことを斬りつける。
床に倒れた神父をカーペットごと包み込んで車に乗せる

遺体が学校の駐車場に捨てられているという通報を受けて
重犯課はやってくる。
神父の遺体が学校の駐車場にあるなんて何か曰く付きではないか
というフリン。車を調べてきた結果後部座席に血の跡がある
ので殺されて運ばれたのだろうと語る。至急神父の遺体を動かし
てくれとしてポープとテイラーがやってくる。
しかしチーフ(ブレンダ)が来るのを待つべきではないかとする
が、ブレンダは現在ガン治療をしている父が来ているので、
その世話をしているという。大司教から子供の目に遺体が触れる
のを避けるよう言われているのだとし、学校を経営するイエズス会
からも文書係が神父の日記などを改宗するまで神父の部屋の
捜索は控えて欲しいと強い要請が来ているのだという。
教会のよからぬ秘密を握っている為に隠蔽を図ろうとしているので
はないかとする中、ポープはこの教区の大聖堂ではロサンゼルス
市警の5人の殉職警察官の葬儀をしている事を告げ、そのウチ二人
はカトリック教徒ではなかったが受けて入れてもらえたのだ
という。我々もそんな教会に対して神父にも同様の敬意を示す
べきだと語る。死体とジープを回収するよう告げ、ブレンダが
文句を言うのであれば私が直接相手になるというポープ。
それを聞いた重犯課のものたちは、ポープは間違いなくカトリック
教徒だと語る。しかしプロペンザも教会と国家には要らない
火種は作らない方が良いと語る。

ブレンダはクレイウィリー・レイの面倒を見ていた。
クレイのことを医師に診せたところ新しいクスリに馴染むには
時間がかかると言われたのだという。クレイが移動するのに
もの凄く困難を強いられる中、母・ウィリー・レイに対して、
今までどうやって一人で対応していたのかと問う。じっと耐える
しかないのだという。
そんな中ブレンダはガブリエルやプロペンザから電話が鳴ると
「信仰習慣についてポープ教皇と議論しなきゃなんねぇぞ」
言われる。サンチェスが電話を替わると、文書係のものが
用が済むまで捜査をするなと言っているのだと伝える。
神父が死亡した場合、日記などを回収する・・いわばしきたりが
あるのだという。それを聞いたブレンダはLA市警流のしきたり
だってあるのだとすると、捜査が終わるまでは神父の部屋に入れて
はならないと告げすぐに現場にいくと語る。
ブレンダはウィリーレイに対して仕事に行く事を告げる。
するとウィリーレイはパパは人の世話にはなりたくないと言って
いる事を告げる。パパを失うのは恐くはないが頑固に付き合う方が
大変よとウィリーレイは意味深に語る。
--------------------------------------------------------
教会のアダム神父が殺害される。
学校の駐車場で遺体が発見されていたこと。
そしてアダムが臨終の儀式の場所に行ったとされる場所から
は女児の写真が多数発見され、制服が有り、そのアパートの一室も
アダム神父名義で借りられていたことから、アダム神父には
小児性愛・・虐待などの事実が有り、その家族から復讐され
たのではないかと疑われる。しかし神父が臨終の儀式で執り
行う為の準備をしていたことも有り、本当に儀式を行おうと
ていたのではないかという事を知る。全ては彼が書いた日記
さえ読めれば全ての問題が解決されるが、臨終の際に信者が
罪を語る告解の事も書かれている可能性が有り、容易には
情報に対して証してくれない事情も有った。

人種の問題だけでなく、教会などが絡む宗教的施設へと
立ち入りするというのは、それだけで相当気むずかしい捜査にな
るであろうことは伺えるものが有った。
冒頭では女児の盗撮の写真を見て、聖職者の性癖を疑ったり
教会又はアダム本人が不正に手を染めているのではないか
とする疑惑も有ったけど、どちらも該当しなかった。

捜査の段取り自体はきっちりとしていたと思う。
先ずは盗撮の件で、撮影されたであろう日時に神父が
それを撮れる状況に有ったかどうかを調べる。
アダム神父が密会の場所としてアパートの賃貸契約事実に対して
筆跡の問題を含めて突き止めていく。

前回のエピソードでもレイダー自身がカトリックなので
離婚していない事を語っていたことが有ったけど、
今回はポープがカトリック教徒ではないかと疑われた。
サンチェスガブリエルが熱心な信者であることは度々出る
けど、臨終の儀式の際の清め方に対するレクチャーを
語るサンチェスに「流石週2回も教会に通っているだけはあるな」
というフリンに対して、「お前も通えば性格が直る」としたやり
とりが面白かった。

モリスが全ての容疑を神父に着せようとしていることが分かり
彼の経歴を調べていると、交通事故によって死の淵にいた
事を知る。そしてそこで8年前に殺した妻のことを告解の場
で話していること。
今回は意外と段取りよく事件がとんとん拍子で解決したよう
にも思う。ただ神父のガードがこれだけ堅いということを
考えれば、無理に殺す必要性などなかったんだよね。

さてなんと言っても最終話が見えてきたということで、
「Major Crimes 〜重大犯罪課」への物語のつなぎ方と、
これまでドラマを散々盛り上げてくれていた両親の病気の事情
のことがクローズアップされた。神父が臨終の際に聞く
言葉は真実を語るものだとされているけど、ブレンダの母
は最後に何を言いたかったのだろうか。
彼女自身介護疲れというよりもガンを患っていたのでは
ないかと思うところもある。
クレイが治らないのも実は精神的なもので、ウィリーレイの
ことを何処かで耳にしていたんじゃないのかな。

そして人事の件でもポープが昇進するということで、その
男とは一体誰になるのか。あの男はやはりテイラーなのか。


ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD重大犯罪課 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD重大犯罪課巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD重大犯罪課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD重大犯罪課 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD重大犯罪課 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
モラレス (Jonathan Del Arco) 検視官
シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FID・内務調査局
ケンダル (Ransford Doherty) 鑑識

ウィリー・レイ・ジョンソン (Frances Sternhagen) ブレンダの母
クレイ・ジョンソン (Barry Corbin) ブレンダの父
カルフーン (Paul Vincent O'Connor) 教区の司教
ビンセント・モリス (Gary Perez) アパートの管理人
Mrs.ウィリンハム (Sandy Martin) 聖アンジェロ教会・スタッフ
アダム・グレイ (Ben Bode) 聖アンジェロ教会・神父
--- (Fred Ochs) The Archivist



inserted by FC2 system