コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case 製作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/

第4話 靴下 Churchgoing People

脚本／Meredith Stiehm 監督／Mark Pellington
--------------------------------------------------------
1990年2月3日。ベイツ家は夕食の場を和やかに過ごす。
今日は息子ライアンのダンスパーティー出席の夜。
母・シャーロットが車で送ることになっており、娘のティナは
友人宅にお泊まりという事で父・ミッチェルが車で送ることに
なっていた。しかしミッチェルはティナを送った後、何者かに
殺害される。
発見されたのが売春婦街として有名なケンジントン地区という
事。14カ所に刺し傷があり、財布が盗まれていたことから、
売春婦による殺害だと当時は処理された。

リリーは地元警察に呼び出される。
90年の死亡記事を所持していたために警察官が連絡してきた
ものだった。リリーは上司に告げるとすぐに担当の許可を得る。
クリスと一緒に当時のコールドケースになった資料を探って
いくと、検死報告書とボディーチャートに誤りが有り、それを
見ただけでも当時の捜査が杜撰であることが分かった。
早速当時担当していたシャーマン刑事に会いに行くことになる。
--------------------------------------------------------

大抵コールドケースは分かってみると単純な事件だね。
単純さ故に見やすい内容となっているのかも知れない。

シャーマン刑事によると当時は殺人事件が多発しており、しか
もこの事件の日は土砂降りだったことも有り証拠は洗い流され
てしまったという。しかし資料によると靴下が無い事に気がつく。

当時の事件を知る家族の者達に話しを聞く。
母親はアルツハイマー病によってなかなか証言を聞くのが
難しい。世話をしている息子・ライアンによると、事件当日に
母から踊りを習ったこと。そして電話が有ったことを知る。
娘であるティナに逢う。
ライアンとは8年間疎遠になっているとの事。父親が女性を
買うわけはないという。

犯行現場に行くと当時売春婦だった女性・ドロレスがまだ
その現場で客引きしている現実がちょっと悲しい物が有った。
彼女に当時の写真を見せるとこの界隈で女性を抱くのに素っ裸
になるのは可笑しいという。更に服がたたんである事が変だと
の事。

ポルノ雑誌も残されていたことから、そこに書かれていた
ヘンリー・ウォルシュの名を調べる。
しかしポルノ雑誌に名前が書いてあるというのは、通販か何か
で買ったと言うことなのか?

ティナから当時ジュディという名の女性と父親が電話していた
事を知る。その事を調べにシャーロットの元を訪れるといくつ
もの不審さに気がつく。家には多数の施錠がしてある部屋が
有ったり、またティナの事を妄想癖があるという兄の証言。

当日の夜ジュディから二度にわたる電話が会ったことを知る。
本人にその事を告げると、一度目は自分だが二度目は違うと
いう。彼女の夫が不倫している妻の事を知ってベイズ家に電話
したこと。嫉妬に狂って殺害したかに思えたが、彼は車椅子
にのっている事から不可能に思われた。

ヘンリーは既に死去しており、息子・トムに逢うと、ライアン
とは友達でよく売春婦街に見に来ていたという。
二人は行きつけの場所だったという事で、ライアンが事件の
最重要人という事になる。

結局犯人は自白により母親の仕業だった。
昔の母は酒飲みで鬼のような人だったという。
浮気している父を殺害した事。マザコンな息子に父親の遺体
を現場に運ばせたこと。
敬虔なクリスチャンで有った夫が浮気していた事を蔑み、
ポルノ雑誌を置いていったり、裸にして売春婦街に遺体を
置いていったのだね。

切ないドラマだが、最後に仲の良かった兄妹が仲を取り戻した
事で救われるような話だったな。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) フィラデルフィア市警殺人課の刑事
スコット（スコッティ）・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) フィラデルフィア市警殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
クリティーナ・ラッシュ (ニッキー・エイコックス) リリーの妹
クリス・ラシング (ジャスティン・チェンバース) 警察

シャーロット・ベイズ (Isabella Hofmann) アルツハイマーの母
ライアン・ベイツ (Jimmi Simpson) 長男
ティナ・ベイツ (Daisy McCrackin) 長女
ミッチェル・ベイツ (John Walcutt) 殺害された父
ジュディ・エンライト (Kerrie Keane) 教会で働く
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 当時の担当刑事
トム・ウォルシュ (Todd Berry) ヘンリーの息子
ドロレス (Liz Davies) 売春婦
シルヴァン (David Forseth) 刑事
ダニ (Tisha Frazier)
アシュリー (Kelli Dawn Hancock)
ジェフ (Danny Oberbeck)

1990年当時のライアン (Douglas Smith)
1990年当時のティナ (Aimee Teegarden)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)