コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case 製作総指揮／ジェリー・ブラッカイマー http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/

第7話 ドラッグクイーン A Time to Hate

脚本／Jan Oxenberg 監督／Deran Sarafian
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1964年9月12日。
野球選手を目指すダニエル・ホルツ。彼から真剣な話しが有る
として期待している彼女のデボラ。
しかしダニエルはある時、クィーンズビレッジに有るゲイバー
"ハッシュルーム"の外で遺体として見つかる。当時通報したの
は匿名の男性だった。

ダニエルの母・ヘレンがリリーの元を訪れる。
生きている間にどうしても片を付けたい事件だという。
現在当時の担当刑事は亡くなり、当時のバーも無くなっている
状況の中、果たして犯人を検挙することが出来るのか。
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60年代のアメリカ。
ゲイに対して激しい嫌悪感が存在した時代で起こった悲劇を
描いたもの。

ゲイに対して当然ながら色眼鏡で見ていた時代性も有って、
結構いろんな容疑者が捜査線上にあがる。
しかし名前さえも明確でない事件の捜査をどうやって解決に
導くのか興味深かったね。

当時のゲイバーの経営者捜し、そしてダニエルの彼女捜し、
そして男性パートナー探し。
ドラマを見ていくとゲイ自身がアングラな存在なので、名前
などを見つけ出すのは困難を極めるかと思ったけど、上手く
見つけ出していくもんだね。
そして殴られた武器の特定に於いて、警棒ではなくバットだ
ったという事が発覚していくなど、今時の科学捜査も上手く
取り入れた話だった。

ティカーベルというゲイが事件当時証言している。
その人から話しを聞きたいが生きているかどうかも分からない。
本名すら分からない状況の中、どうやって探し出すのか。

当時の経営者・アンソニーが見つかり、色々と事情を聞くこと
になる。当時の警察官との癒着の構図。
更に事件当日には警察官が抜き打ちのゲイ狩りを行った事を
知る。中でもジョン・ルッソ率いる警察部隊は酷い仕打ちを
行ってきた事をスティルマンが証言。

ダニーの恋人・デボラの存在が明らかになり、彼女から話しを
聞くとダニーのパートナーである男性・ハンクの現在も分かる。
現在判事をしているというのだから驚き。
今でもゲイである事実を公表していないようで、ゲイに対する
世間の視線の厳しさが伺える。
ハンクは当時ハッシュルームの店員に脅されていた事。
ゲイがチームメイトにバレて野球を辞めていたことを知る。

アンソニーにその辺りの事情を尋ねると、恐喝は従兄弟の仕業。
そしてワイロを渡してガサ入れの情報を得ていたのは、
新人のポール・ネルソンだというのを知る。彼はジョン・ルッソ
部隊の一人だった。

ポールの元に行くと全てが明らかになる。
彼は目撃していたのに話すことが出来ずに隠し通していたのね。
犯人は町のチンピラ、ティミーだった。
何もゲイという事だけで殺すことはないのに。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) フィラデルフィア市警殺人課の刑事
スコット（スコッティ）・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) フィラデルフィア市警殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
クリティーナ・ラッシュ (ニッキー・エイコックス) リリーの妹
クリス・ラシング (ジャスティン・チェンバース) 警察

アンソニー・デシーカー (Patrick Gallo) ゲイバー経営者。
ジョージ・ポーク (Bill Henderson) "ティンカーベル"
デボラ (Kathleen Lloyd) ダニーの彼女。産婦人科医
ダニエル・ホルツ (Patrick Macmanus) ゲイ。被害者
クライド (Bruce McGregor)
ティミー・オブライエン (Caleb Moody) チンピラのボス
ヘンリー・フィリップス (Chelcie Ross) "ハンク"。ゲイ
シェリー (Mimi Savage) 極秘リサーチを頼む。
ヘレン・ホルツ (Barbara Tarbuck) 母。捜査を依頼
ジェフ・サミュエルズ (Hawk Younkins)

若い頃のデボラ (Melissa Yvonne Lewis)
若い頃のヘンリー (Brandon Routh)
若い頃のハワード・ホルツ (James Michael White)

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)