コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case

製作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/


第14話 箱
Boy in the Box

脚本/Meredith Stiehm 監督/Karen Gaviola
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1958年4月2日。ファーンウッド孤児院の子供達は仲良く遊ぶ。
シスターのビビアンとグレースは子供達に目を配りながら
子供達は伸び伸びと遊ぶ。そんな中に一人のカウボーイ少年が
やってくる。孤児院から里親に出されたハズの少年アーノルド
は、里親の元が嫌で戻ってきたのだった。

数日後、孤児院近くの林で少年の遺体が見つかる。
箱の中に入っていた遺体を大学生のウォルター・ラファティが
発見したのである。しかし遺体は身元不明の白人遺体として
処理される。

St.エミリア教会前にスーツケースが置かれており、1958年に
起こった事件のビラや写真が入っていた。写真にはアーノルド
と書かれており、写真を分析するとそこにはファーンウッド
孤児院の名が写っていた。殺人事件が起こった当時、シスター
をしていたのは、ビビアンとグレースである事が分かる。

すぐに孤児院の有った場所に行くリリーとスコッティ。
するとビビアンは今でも孤児院無き後の教会で働いていた。
グレースは先日亡くなったという。1958年当時の事を聞くが、
当時は大勢孤児を扱っていたので写真を見せても誰のことだか
分からないという。更に箱詰め事件についても全く知らないと
の事。当時の資料は地下室に保管してあると。
地下室を探りアーノルドについて調べると、4月4日にハンソン
夫妻の元に里子として出されていることを示す書類が見つかる。
遺体発見の2日前に引き取られているのならば、里親が聞き分
けの無い子供を躾けるウチに殺害してしまったのか?
アーノルドには姉のグレッチェンがおり、現在図書館で働いて
居ることを知る。
グレッチェンの元に行き遺体の写真を見せると、弟は金髪で
有り巻き毛だったので遺体の写真とは違うという。写真は
科学クラブの時に撮られた写真であろうという。
アーノルドとは18歳の誕生日の日にホースフェアの場で会うこ
とになっていたが来なかったとの事だった。
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調べていくとアーノルドに関する資料や事実は全て捏造された
ものばかり。姉だと名乗っていたグレッチェンとはDNAが合わ
ず、里子に出されたハズが里親は1887年には亡くなっていると
いう。
当時書類に判を押したのはシスター・ビビアンだった。

シスターが何らかの事実を掴んでいることは明らかであり、
当初はビビアンが殺害に及んだのではないかとして、リリーも
強い口調でビビアンを問い詰める。しかし実際には問題が有った
のはビビアンではなくグレースの方だった。

ドラマとしてはアーノルドがグレースの子であることは早い内
から想像できるわけだが、何故そんな事をしたのかがドラマ
の興味の示す点。
死人に口なしとは良く言ったモノで、ビビアンがグレースの事を
悪く言ったときには何でも言いたい放題だなと思った。
しかし本当にグレースだけが死の真相を知っているとしたならば
まさに迷宮入りの事件である。

当時の写真に映る孤児達の消息を探しているウチに一つの不可
解な事が起こる。その写真に写る6人の内3人は不妊で里子を
育てているという現実だ。
科学クラブなる存在との関連が疑われて、その施設を訪ねる事
になる。

しかしこんなに危険なことをしていた政府の研究所なのに、当時
の医師達が意外と簡単に見つかるというのもやや不可解なもの。
グレースはここの医師に会いたいが為に子供達を犠牲にしていた
とするならば、ちょっとシスターとしてはあるまじき事かも。

ところでこの事件を捜査することになるスーツケースは一体誰が
残していたのだろうか?なんとなくこの事件を白日の下に晒した
いと思う該当者が居ないような気もする。唯一ビビアンがそれに
当たるのかも知れないが、それにしては随分調査には非協力的
だったね。

今回はなんとスコッティの彼女らしき存在が明らかになる。
何度も約束しつつ逢えずにいたところを、この恋もそう長くは
無いのかも。途中で帰ろうとしたり、落ち着かないスコッティ
がちょっと可愛そうだったな。コールドケースを扱う部署って
そんなに緊急性を要しているわけではないのだから、きちんと
勤務時間を守っても良いのではないか。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) フィラデルフィア市警殺人課の刑事
スコット(スコッティ)・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) フィラデルフィア市警殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
クリティーナ・ラッシュ (ニッキー・エイコックス) リリーの妹
クリス・ラシング (ジャスティン・チェンバース) 警察

ビビアン・ドール (Samantha Eggar) シスター
グレース・アシュリー (Autumn Reeser) シスター
ロジャー (Garrett M. Brown) 孤児
グレッチェン (Molly Cheek) 孤児。図書館で勤務
ミルトン・セイヤ (Bruce Gray) 医師。フーバー研究所
サリー・サーバー (Jacqueline Scott) 看護師
アーノルド・カリバー (Lyndon Smith) 亡くなる。グレッチェン弟
フレッド・カルビン (Delaney Williams) 元孤児
ウォルター・ラファーティ (Dave Michael Beaudrie) 第一発見者
エリサ (Marisol Nichols) スコッティの彼女?電話のみ

若い頃のビビアン (Johanna Watts)
若い頃のロジャー (Andrew Heald)
若い頃のグレッチェン (Blaire Restaneo)
フレッド・ベイカー (Justin Roney) 孤児
若い頃のセイヤ医師 (Brent Schraff)
クレイトン・ウェザース (Ryan Tasz) 医師。グレイスと恋仲
若い頃のラファーティ (Charles Noland)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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