コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case

製作総指揮/ジェリー・ブラッカイマー

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase/


第18話 カクテル
Resolutions

脚本/Kim Newton 監督/Alex Zakrzewski
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1999年12月31日。ミレニアム・ニューイヤーを迎えて、親友
のメルとグレッグは、それぞれの妻ジルとスーザンを連れて
バーで飲んでいた。もうすぐ新しい年を迎える中、互いに新年
の豊富を語り合う。グレッグは体調を崩し一人で先に帰宅する
という。その帰りにグレッグは車に轢かれて亡くなる。

リリーらの元に所轄の刑事・ギル・シャーマンに引き連れられて
タミーがやってくる。ギルはタミーに断酒会を紹介した人物。
タミーは元々アルコール中毒だったが4年前から酒を断っていると
いう。そのきっかけは4年前のとある事故であるとの事。
タミーは飲酒運転をした翌日に新聞でグレッグの死亡記事を見
たと言い、自らのジープを確認するとボンネットが凹み、
ライトが割れていたという。しかも血が付着していたことから
グレッグを轢いたのが自分ではないかという。
ただ酒を飲んだ22時30分から翌日までの記憶が全くなく、車も
処分してしまったとの事。
取り合えずタミーの乗っていた車の写真を借りて再び捜査を
始める事にする。

被害者グレッグの妻・スーザンに事情を聞くと、確かに写真の
ジープは店に置いてあった様な記憶があるという。

当時近隣住民30人に聞き込みをしたが一人だけ聞くことが出来
なかった人物が居るという。ニックとウィルはその一人の住民
ラッセル・ブリンクリンに事情を聞きに行く。ラッセルは居留
守を使うが裏口から逃げるところを抑えて警察署に任意の同行
を求める。彼は群衆恐怖症で有り人混みに出る事を避けていた
様子。ラッセルは話すことを躊躇うがなんとか説得して話を
聞き出すことになる。
彼によると確かにあの日車で人を轢いたのを見たという。
写真にあるジープではなく、轢いたのは茶色のリンカーンだっ
たとの事。リンカーンの持ち主は近隣住民ならば誰もが知る
ジョン・バトラーのモノであるという。ラッセルは彼にプード
ル犬を殺された事を証言する。

リリーとスコッティはジョンの元に事情を聞きに行く。
その途中でスコッティは事件の有った1999年の大晦日はエリッ
サのお祖母さんの家で過ごしたことを語る。

食肉解体工場で働くジョンにいく。彼は1986年、1991年に酒気
帯び運転で捕まっていること。また暴力事件も3度起こしてい
るという問題児だった。ジョンは大晦日の日には車が盗まれて
いたので自分がグレッグを殺したのではないという。車は2日
後にニュージャージーで見つかったとの事だった。
しかしメルから当日ジョンに酒を買いに行った先でケンカを
吹っ掛けられた事を聞き、再度ジョンを問い詰めると、彼は
保険金目当てで車を盗ませたのだと言い、車を盗んだのは
トレバー・マッコイである事を告げる。
ブライズバーグに住むトレバーに会いに行くと、震えた声で
確かにグレッグを轢いたことは認めるが、道の真ん中で既に
倒れて死んでいた事を訴えるのだった。
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久しぶりに登場のギル刑事。

このドラマ4話「靴下」に登場した彼の再登場。

グレッグは車に轢かれる前に死んでいた。

冒頭では明らかに車で轢かれたって感じの作りだったけど、
その作り方が上手いよね。
しかもシナリオの初期段階でジルが再婚しその相手は心臓外科
医だと思わせぶりな発言をしていたので、なんで離婚した相手の
職業に言及するのかと思えば、後々不整脈の薬が事件究明に
於ける大事なアイテムとして登場する。

近所の嫌われ者ジョン・バトラー

名前からしてなんか好戦的な奴だと思わせてしまう所が凄い。
しかも食肉解体業者。血の気の多そうな人物だった。
ラッセルの飼っていた犬を殺してしまったそうだけど、最後に
また彼が可愛い犬を購入するところが良かった。
ジョンは保険金詐欺で捕まってしまうのかな。

一人の証言によって事件が大きく動いた

なんといっても今回のキーマンはラッセル・ブリンクリン。
群衆恐怖症で内気な髭のおじさん。
その病を利用して小さな取調室にリリーら全員がやってきて
彼に証言を求めるところが笑えたけどね。

スコッティとエリッサの関係

なんと幼馴染みだったのね。
彼女統合失調症みたいで、リリーは最近いい薬が有るみたいよ
と言っていた。スコッティにしてもなんとか彼女を支えて行き
たい思いがあるのかな。

終盤、容疑者が次々と入れ替わる。

このドラマ、終盤の展開のめまぐるしさは目を見張るモノがある。
最後の最後まで犯人だと決めつけてしまうと完全に肩透かしに
逢う。今回もカクテルを作った妻が犯人ではないかと思わせた。
しかし結果として再婚したメルが犯人だった様子。上手いこと
自作自演で自分も被害者だと装ったところが凄いけど、4年後の
今の段階で薬を飲んだら自分が犯人だと言っているようなもの
だよな。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) フィラデルフィア市警殺人課の刑事
スコット(スコッティ)・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) フィラデルフィア市警殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事
クリティーナ・ラッシュ (ニッキー・エイコックス) リリーの妹
クリス・ラシング (ジャスティン・チェンバース) 警察

カイト (Josh Hopkins) 検事補
エリッサ (Marisol Nichols) スコッティの彼女?

スーザン・カーディフ (Stacy Edwards) 妻。ケータリング
グレッグ・カーディフ (David Andriole) 被害者
メル・デイビス (Cameron Dye) ジルの妻。心臓外科医と再婚
ジル・デイビス (Noelle Evans) スーザンと再婚
ジョン・バトラー (John Kapelos) 嫌われ者。リンカーンに乗る
ラッセル・ブリンクリン (Victor McCay) 群衆恐怖症。目撃者
ジル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
ゲイリー・カーディフ (Ian Nelson) 2004年版。息子
ゲイリー・カーディフ (Gage Hanks) 1999年版。14歳
トレバー・マッコイ (Jeff Bowser) 車を盗んで轢いた
タミー・フランクリン (Leigh Kelly) 自分が轢いた?と勘違い

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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