コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/


第5話 ブレスレット Who's Your Daddy

脚本/Tyler Bensinger 監督/Greg Yaitanes
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1991年7月19日、夜。カンボジア人の夫婦、サンとスーナリー
は娘のカーラ(6歳)と仲良く過ごしていたが、そこに人が尋ねて
くる。カーラをバスルームに入れると、両親は客の対応に出る。
しかし銃声が鳴り響き、両親は胸とこめかみを撃たれて亡くな
る。

リリーの元に、カーラとダリル・ブッカーという黒人がやって
くる。カーラによるとネットオークションを見ていたら、母親
のブレスレットが出品されているという。母親が殺される前に
持っていたモノだという。出品者を見つければ両親を殺害した
犯人にたどり着くのではないかというもの。
父は建築家で母はダンサーをしていたという。6歳の有る日、
突然殺されたと告げる。

1991年の夏と言えばコカインが流行していた事、そして空き巣
が多数発生した年だという。
ブレスレットの出品者に尋ねると、2週間前にウィルマ・ホワイ
ティンという女性から買ったという。その女性の息子は、強盗
で捕まり収監されている事を知る。

リリーたちは改めてダリルの元を訪ねる。
ブレスレットは純金製で高価なもの。しかし普通カンボジアから
来た違法滞在者が金を持っているとは思えず、金目の物が有る
と知っていた者の犯行ではないかとリリーは告げる。
ダリルは過去麻薬の販売で4年間の服役をしていた。何故当時
容疑者となったのか尋ねると、現場近くにいた黒人だからだろう
という。何故通報したのか?と問うと、カーラが助けを求めて
やってきたのだという。あの夜からカーラの面倒をみていると
告げる。ダリルは当時スーナリーの遺体の口元を触れていると
の事を聞き、何故触れたのか尋ねると、泥のようなものを拭き
取ったという。犯人に心当たりは無く、早く解決させてあげたい
という。カーラはこんな街に居てはダメだと告げる。

ウィルマの息子で現在服役しているビルに話しを聞きに行く。
すると当時麻薬と交換したのだという。ビルはサンと同じ職場
で働いており重要な容疑者の一人だった。ビルによると、現場
を仕切っていた親方のブラッド・アトウォーターは給料をピン
ハネしており、サンは仲間を集めて抗議しようとしていたという。

ブラッドの元に行き話を聞く。
当時のアリバイを尋ねると、車寄せのくぼみを直していたという。
入国管理局の友達がいて、ガサ入れの現場でブラッドはサンを
雇ったのだという。

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被害者はサン・ディエットとスーナリー夫婦

内戦状態のカンボジアから逃げ出してきた夫婦。
しかし何故そんな夫婦が純金製のブレスレットなどを持って
いるのか。

事件の捜査が動き出すのは、そんなブレスレットがオークション
に掛けられていた事からだった。

生き残ったカーラとダリル・ブッカーの関係

アジア人と巨体の黒人の関係。
なんとなく微笑ましいものが存在するけど、その反面違和感を
覚えるものがある。
何故二人はこれ程までに結束感・信頼感で結ばれているのか。

ダリルには事件当時容疑が掛かっていたという事実も見逃せない
事だった。

事件が起こった1991年

この年にはコカインが流行していたとの事で、町中の人がなん
だかそれに酔いしれている様な感じだった。

意外なのはスーナリーもコカインに溺れていたという事実。
そしてブッカーとは既にその時点で知り合っていたという事実。

ディエットとは本名ではなかった

サンの本名はバラン・トン、スーナリーの本名はカニータ
だった。カニータはカンボジアの王族と言うことで、90年に
内戦が厳しくなるとアメリカに逃げてきたという。
金品を持っているという事で入国管理局の査察の際に、他人の
権利を買い取っていたことを知る。

サンの兄の妻・メイ・トン

調べていくとディエットの本当の親戚だと分かる。
本当のディエット夫妻は強制送還され、3日後に本国で死刑に
有っていた。
更に彼女はスーナリーの変わりにブラッドから屈辱的な扱い
を受けていたことを知る。殺す動機としては十分すぎるものが
有ったが、彼女では無かった。

カーラが犯した失敗。

幼いときの事とはいえ、自宅に金品が沢山あるという事を
学校で言いふらしてしまった事で、ブレスレットが盗まれて
しまった。結果としてブレスレットと殺害には関連が無かった。

犯人は?

アトウォーター家からディエット家に6回も電話していた事が
判明する。しかしこれは夫のブラッドによるものではなく、
妻が電話をしていたもの。
妻が夫の非道さに呆れて、本当のことを言った事で事件が進展。
事件当夜、車寄せのくぼみを直した後に出掛けており、
そして帰宅してそのくぼみ跡に何かを埋めていた事を知る。
スーナリーの口の周りに付いていた泥は、ブラッドが靴を舐め
させたものだった。とんでもない男が居たもんだね。


リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

カイト (Josh Hopkins) 検事

ダリル・ブッカー (Bruce A. Young) 黒人、カーラの親代わり
Mrs.アトウォーター (Loanne Bishop) ブラッドの妻
カーラ・ディエット (Michelle Krusiec) 娘
ブラッド・アトウォーター (Joel McKinnon Miller) 建設・親方
メイ・トン (Akiko Morison) ディエット家の親戚
ドーラ・ビル・ホワイティング (Orlando Ashley) 
マーク・ミルバンク (Tony Colitti)
アラン・プラック (James Kiriyama-Lem)
ロバート・リクター (Anthony Lawton) アダムス小学教員助手
--- (Brian Britt) ちんぴら
--- (Rodney Holland) 建設作業員
--- (Brett Wagner) 建設作業員
--- (Dawn Saucier) 麻薬の常用

1991年
サン・ディエット (Sung Kang)
スーナリー・ディエット (Doan Ly)
カーラ・ディエット (Bridgette Ho)
ロバート・リクター (David Venafro)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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