コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/


第6話 デビルズプール The Sleepover

脚本/Liz Garcia 監督/Emilio Estevez
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1990年11月9日。
マサチューセッツ州ボストンのチェスナットヒル地区
12歳の中学生、
アリエル、ブランディ、ティファニーは学校で
も人気のトリオ。休みの日は、ダンスパーティー用のドレスを
買いに行くという。動物好きの
リタは、何処かクラスに馴染め
ず、かつての親友アリエルもブランディのグループに属した為
に、一人っきりだった。そんな彼女がその日の夜、同地区内の
公園内の池、通称
"デビルズプール"で亡くなって発見される。

2004年。
ケイトリン・ゲイザー(19歳)が遺体で発見される。
発見したのはパークレンジャーで、事故ではなく首の後ろに
アザが有ることから、押さえつけられて溺死したものだと分か
る。遺体の体には色んな所にマジックで×印が書かれており、
14年前の事件と類似している事が判明する。犯人は14年の間
何故身を潜めていたのか。

当時の被害者は、7年生のリタ・バクスター。奨学金を得て
学校に通っていたという。母は短大の美術講師で、娘が殺害
された日には、22時に娘を寝かせたというが、何故か翌朝、
公園の池で死体として見つかったのである。

そんな中、刑事の
ギル・シャーマンが、近くにいた容疑者を
拘束していた。容疑者は
ニールという男性で、被害者・ケイト
リンの衣服を車に積んでいたのを発見されたという。
すぐに彼の両親であるジェイソンと
ホリーがやってくる。
現在ニールは病気のために混乱しているのだとし、抗うつ剤を
飲んでいる事を語る。
精神病を持つ人物に詳しいスコッティは、ニールの事情聴取の
様子を見ていた。
ニールから話を聞くと、毎年11月16日にはこの池に来るのだと
いう。ボクが触ると人が次々と死んでいくという。ケイトリン
の殺害に関しては認めるが、彼はリタ殺しは否定する。

ニールの父・
ジェイソンは貿易商で、ブランディ・ボードリー
という妹が居ることが判明する。リタの母・
ケリーに話しを
聞くと、確かにブランディとは5歳の時からクライメイトだと
し、たぶん相手の両親は子供たちの交友関係には興味が無い
のではないかという。貿易商の彼は妻と共に世界中を旅して
いたらしい事を聞く。
ケリーが娘を学校に連れて行った際に、親友だったアリエルの
姿を見て声を掛けようとするが、リタは現在彼女はブランディ
のグループに属していて友達ではない事を聞いていたという。
自分は彼女たちにバカにされている事を告げると、ケリーは
バカが何を言っても気にしないよう告げ、あと6年もして大学
に通うようになれば、貴方は逆に注目される存在になるという。
昔から著名な人は、幼いときに変人扱いされている傾向にある
事を告げて慰めていた。

スコッティにニールから話を聞く。何故ケイトリンに対して
×印を書いたのか?と問うと、リタみたいにしたかったのだとい
う。リタが亡くなった晩は、彼女がブランディに呼ばれて
お泊まり会をしていた事を知る。
当時3人の生徒たちはこの事実を隠していた。3人から話を聞く
必要があるとリリーは彼女たちに接触していく。

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14年の沈黙を破り殺人が起こる

当時のリタ殺しの件で、犯人しか知り得ない情報が今回の殺人
にも含まれていたので、ケイトリン殺しの容疑者・ニールは
リタ殺しでも疑われることになる。

学校一の人気トリオ

ブランディは実家が金持ちで白人・ブロンド髪という事もあって
リーダー格にピッタリの役柄。単に性格の悪い奴なのかと思って
いたけれど、そうなる原因もやはり家庭には存在していたという
内容だった。
親が無責任で、子育てに対して虐待している現実が無ければ
尊敬される人に育ったのだろうけどね。

アリエルはかつてはリタと友人役。しかしブランディの圧倒的
なオーラによって憧れを抱いているような役柄。有る意味
アリエルもまたそんな性格をしていなければ、リタは無事だった
のだろうけどね。12歳の子供を責めるというのは酷なものか。

ティファニーは、この中では一番まともな役かな。
ただ他の二人に合わせていじめていた事実は変わりない。

14年前の殺害された夜

なんとお泊まり会が有ったという事実が発覚。
当事者の3人だけでなく、この家の両親もその事実を隠していた。
確かに虐待している事実を見られているのだから言えないよね。
自分で娘に虐待するのではなく、息子にそれを行わせるという
辺りも、この親のとんでもない事だよね。

ネコが好きなリタ。ネコを虐待死させたブランディ

なんとも皮肉な構図だけど、対照的な性格をしている感じだね。
リタはとても良い子で、三人とは体格の違いが顕著だったけど、
とても心優しく誰にでも好かれそうな感じに見えた。
ブランディが虐待されているのを知って、他の大人に話そうと
率先していたのも彼女だしね。

3人の末路

ブランディは大学に通うもドラッグ中毒。
処方箋偽造で捕まっており、リローディンという合成モルヒネ
を手に入れていた。
ティファニーは飲酒で退学。そして現在は裁判中の身。
足にGPSがつけられている所が痛々しい。
何故かまともに進学しているアリエルは、神経が図太いのだろう
か?ブランディに薬を横流ししていた。
ニールは虐待されていた事で、統合失調を患っているみたい。

×印の真相

いじめの一つ。別に太ってもいないリタの事を、贅肉がついて
いるとか肉体改造が必要なことを言ってマークをつけていた
様だ。

スコッティは扱いになれている

ニールが統合失調だったけど、そんな彼の扱いには一番慣れて
いた。

3人の悲しい同窓会

海外ドラマ「ナンバーズ」とか、「FBI失踪者を追え」なんか
でも使われるけれど、真相を知る加害者同士を引き合わせる
ことで、相手に抜け駆けされることを嫌い、誰かに告白させよ
うとするもの。


リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

カイト (Josh Hopkins) 検事

ジェイソン・ボードリー (Nicholas Guest) 父。貿易商
ニール・ボードリー (Frederick Koehler) 息子。統合失調?
ホリー・ボードリー (Mary Chris Wall) 母
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事
ケリー・バクスター (Judy Prescott) 母、短大美術の教師
アリエル・シューマン (Emma Bates) 医師
ティファニー・オコーネル (Dawn Stahlak) 飲酒で裁判中
ブランディ・ボードリー (Virginia Williams) 娘。大学生
マクエルロイ (John Benjamin Martin) 刑事
--- (Katie Mitchell) 先生?
--- (Peter Neil) 刑事

1990年
リタ・バクスター (Abigail Mavity) 奇人扱いされる。被害者
アリエル・シューマン (Daveigh Chase) ブランディと友達に
ティファニー・オコーネル (Ashley Rose) ブランディが嫌い
ブランディ・ボードリー (Carly Schroeder) リーダー格
ニール・ボードリー (Chaffee Graham)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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