コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/


第8話 リスト Red Glare

脚本/Dan Dworkin、Jay Beattie 監督/Tim Matheson
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1953年4月4日。
転校生の
ロバートが父の仕事の関係でセントルイスからやって
くる。教師の
エリオットは、クラスメイトに勉強の手伝いを
してあげてほしいとするが、黒人差別の名残の有る時代、黒人
の子・ロバートに積極的にかかわるのを拒む。
しかしロバートの父はバンド活動しており、レコードも出して
いる歌手である事を知ると途端にクラスメイトから尊敬の念を
得てみんなが近づいてくる。しかしその時、校長のジェンキンス
がやってきて、手違いがあったとしてロバートを学校から追い
出してしまう。
6月19日、エリオットの車には赤いペインティングで"次はお前"
だと書かれた後、
フェアモント公園で撲殺され遺体で発見される。

ハワード・ガーヴェイは鬱病に悩まされていた。
遺伝的なものかと思い調べていくと、酒乱で家族を捨てたと
されていた父が殺害されていたのを知り、依頼を出してきたので
有る。リリーは話を聞こうとしていたところ、妹の
クリスティ
ーナ
が警察署に来てスコッティと話をしているのを目撃。
ここには来ないでと言ったでしょうとし、彼女を追い出す。

ハワードに事情を聞くリリー。リリーはハワードの手首を見て
自傷癖が有るのを知る。父・エリオットが殺害されていたと
聞いて母・
ケイに電話したがなかなか返信が来ず、兄のディーン
については電話番号の紙を何処かに紛失して連絡が取れないと
いう。自分には父の墓が何処にあるのかさえ知られていないの
だという。

当時の調書を調べると、エリオットの遺体から車までは1.6km
離れた場所に置かれていたという。タイヤに刃物の先が残されて
おり、
刃には"鳥の翼"、"Bの文字"が刻まれているものだという。
当時エリオットはマンチョと呼ばれる地区で捕まっており、
マリファナの所持が疑われていた。調書を見ると当時の捜査が
あまりに杜撰なまま終了していることが分かる。

捜査に行こうとすると外ではクリスティーナがリリーの事を
待っていた。彼氏との別れ話がもつれて今ニューヨークに戻る
のはまずいという。しばらく泊めて欲しいとするが、リリーは
一切話を聞かなかった。

リリーたちは
レナルド・コップリーの元に話に聞きに行くと、
レナルドは既に亡くなっており、娘の
クレアが住んでいた。
当時警察官の違法なガサはしょっちゅう有り、自分たちが活動家
公民権運動を行っていたからだろうという。当時この地域
に踏み入れる白人は少なかったので、写真を見れば分かるという。

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黒人差別が未だに現存している1953年。

人権活動が進んでいると思われるアメリカでも、過去に於いて
は日本人差別やら黒人差別やらとにかく酷い有様だったね。
90年以上前に差別撤廃が叫ばれているにもかかわらず、未だに
この国ではそんな視線があるとして、悲しい現実が描かれた。

集会に出席していた10名に人間

当時エリオットに対して公聴会の場で、その10人の人物を明らかに
すれば、全ての生活が元通りになるという状況を突きつけた。

息子の結婚が破談になったり、野球場でも地元の警察官に喧嘩
をふっかけてきたりして、とにかく酷い有様。
共産主義の汚名を着せられていたけど、実際にはエリオットは
そんな意図はなく、共産主義者であったのは、友人のハーラン
とレイナだった。

ローゼンバーグ夫婦

検索すれば2人が歴史上どんな人物なのか分かるけど、次は
お前の番だとされていたのは、この人たちが電気椅子で処刑され
た事を受けて、エリオットに向けられたもの。

事件は人種差別や共産主義とは無縁の物

完全に無縁という訳ではないけれど、レイナが愛するエリオット
に対してハーランが引き起こした嫉妬という意味合いが大きか
った。殺すほどの事でもない気がするけどね。

リリーの妹・クリスティーナ

今回取り扱われた事件よりもクリスティーナが出てきたことで
リリーとの間に何があったのかそっちの方が気になるものが
有ったな。

生きている居るウチに和解

ラング家は離ればなれで疎遠になっていたけど、最後になって
また関係が近づいた様で良かったね。
ラッシュ家のいざこざは解決されていくのか。クリスティーナ
は9年前の事だといっていたけど何があったのでしょうか?
スコッティが間に入って仲直りさせてくれると良いけど、
クリスティーナの性格にも難がありそうだからなぁ。


リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事


クリスティーナ・ラッシュ (Nicki Aycox) リリーの妹

ディーン・ラング (Dion Anderson) 長男
ケイ・ラング (Ellen Geer) 母、施設に入っている
ハワード・ラング (Randy Oglesby) 次男、自傷・うつ病
エミリー・ラング (Brittany Eldridge)
レイナ・クラウス (Rita Zohar) 
クレア・コップリー (Patricia Forte) レナードの娘
ハーラン・シーリー (Orson Bean) 犯人
--- (Bryan Irzyk) 集会出席者

1953年
エリオット・ガーヴェイ (Josh Randall) 教師、殺される
ハーラン・シーリー (Johnny Sneed) エリオットの友人
ケイ・ラング (Kimberly Quinn) エリオットの妻
ディーン・ラング (Patrick J. Adams)
レイナ・クラウス (Iva Hasperger) プラハから移住
ロバート (Kendre Berry) 転校生の黒人
ウェイド・リブル (Bob Papenbrook) 警察官、エリオットに喧嘩
レナード・コップリー (Gilbert Glenn Brown) 活動家
ノーマン (Bucky Dominick) 少年
ヘザー (Emily Montague) ディーンの彼女
--- (Stephanie Patton) 少女
フェド (Alan Pietruszewski)
--- (Wyatt Smith) 少年
ジェンキンス (David Grant Wright) 校長先生


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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