コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/


第9話 ハンター Mind Hunter

脚本/Veena Cabreros Sud 監督/Kevin Bray
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1985年11月2日。深夜のコンビニ店でジャネット・ランバート
は働いていた。11歳になる娘・
スーザンも一緒に店番をする
が、母は娘に父・
リロイが入ってきたら身を隠すよう告げる。
スーザンは自宅に帰りたいとし、ここでは服や教科書もない
とするが、全て買いそろえるので心配しないでと母は告げる。
ジャネットの頬には殴られた跡があり、リロイから暴力を震わ
れて娘と共に出てきたのである。
そんな中、ジャネットは深夜の森を下着姿で走り回り、軍の
装備をした男性に追いかけられて殺害される。

鳥獣保護区にハイキングに来ていた人が、首なしの遺体を発見
する。1985年に失踪したジャネット(当時31歳)である事が
分かる。当時職場から失踪したとし、遺体を見ると胸に銃弾を
浴びているが、服を貫いた跡が無く、しかも首の行方が分から
なかった。彼女は深夜のコンビニにパートをしており、当時
夫のリロイから家庭内暴力を受けていた事を知る。
スーザンの目撃証言によると、店に男物のブーツを履いた人物が
入ってきたのを目撃しているが、それがリロイであるかどうか
は分からなかった。

リロイの元に話を聞きに行く。すると当日はボーリング場で
飲んでいたとし、ジャネットが死亡した事を知ると、全く
悲しむ様子もなく、当日彼女は殴られるだけのことをしたと
弁明する。自分が殺したいと思っていたが、殺したのは俺では
ないという。

スーザンに話を聞きに行く。今でも母に会えるかもと思っていた
という彼女。母は殴られた後に家庭内暴力を受けたことを告発
していた。自分は当日店に来たブーツの男を見ただけだという。
そんな中、告発の書類の中に
"ウォーキングオンサンシャイン"
の曲名が書かれているのを知って、店に来たブーツの男もその
曲を歌っていたという。あの日のことは決して忘れないという
スーザン。

そんな中、警察犬が森の中から更なる遺体を発見する。
しかも8体の首なし遺体。ジャネット以外でも身元が分かって
いるのは、1999年11月に失踪した
ティナ・ジェームズ(14歳)
2001年11月に失踪した
ラトリス・ヒックス(50歳)
リロイは1988年から2001年まで服役しているために、犯人では
なかった。当時鳥獣保護区のレンジャーが犯人らしき人物を
目撃していた。話を聞くと巡回の際に怪しい男を見つけた為に
狩猟は禁止だと告げたが、あまりに不気味な男故にそれ以上の
詮索はしなかったとのことだった。

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被害者は9名

最初に見つかった遺体は、ジャネットのものだったけど、その後
8体の首なし遺体が見つかる。
その中でも、ティナ・ジェームズという14歳の女の子。
そしてラトリス・ヒックスという中年の黒人女性の被害者が
判明する。

被害者に共通するもの

どの人物も過去に男性から被害を受けて、そしてその教訓を
生かして反撃している気の強い女性たちばかり。
ティナは過去にレイプ未遂に会い、二度目に襲われた時には
強力な催涙スプレーで犯人を失明させたし、ラトリスは
ひったくりに遭うも犯人の顔面を殴り鼻腔を骨折させている。
しかしジャネットも夫に暴力を震われた後に、ラジオをぶつけて
いる。

犯人と警察以外知り得ない情報を知る人物

なんと身近で働いていたジョージが犯人と言うことで、ちょっと
したサプライズであると共に、こういう異常者に私生活上の
情報を知られるとちょっと怖いなと思わせるものがあった。

被害者達だけでなく、リリーを含めた殺人課の事も詳細に知り
尽くして、傷口に塩を塗りたくっていくのだから、なんともゲス
な野郎だった。

どうしてもリリーたちが挑発しようとしている事が見え見え
だった事もあって相手に主導権は取られていたし、挑発自体が
ちょっと痛々しいものがあったかな。
感情的になる男性陣では立ちゆかずにリリー任せになって
いる所が笑える。

ジョージは潔癖症

所謂、強迫性障害って奴なのかな。
部屋を調べると3にこだわりの有る人物だった。
アメリカのドラマでは時々この強迫性障害を持つ容疑者が
ピックアップされるような気がする。

犯人の矛盾点

馬鹿な動物なんてやり応えが無いとして、普通の女性ではなく
気の強い女性を狙うけれど、やり応えを求めるのならば、何で
男性を襲わないのか?と言う疑問は確かに存在する。
まぁどっちにしろ異常者なので、自分勝手な論理が存在してい
そうだけどね。

リリーは妹・クリスティーナに愛の手

妹を突き放していたリリーだけど、今回一階の部屋にソファー
ベッドが有るとし招き入れた。
でもリリーがこれほど怒っているという事は、過去に相当な
ものが有ったのだろうな。ここで許してもまた同じ事を繰り返す
可能性は有る。

今回は珍しいパターン

比較的早い段階で犯人が特定された気がするし、特定しても
直接犯人だと結びつける証拠が見つからない。
そして取り逃がしてしまう所も珍しいが、なんとかして早急に
捕まえて欲しい所だ。どんな尻尾を掴ませてくれるのだろうか。


リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

クリスティーナ・ラッシュ (Nicki Aycox) リリーの妹


ジョージ・マークス (John Billingsley) 資料室の男
ディーディー (Jackie Debatin) 助かった被害者"アトランタ"
スーザン・ランバート (Blake Lindsley)
ハーブ (Ted Sutton) アーミーショップ店員
フラニー・チン (Susan Chuang) 鑑識の女性
マーク・ジェームズ (John Hayden) ティナの父
ジャック (George LePorte) 鳥獣保護区のレンジャー
テア (Lyne Odums) ラトリス・ヒックスの妹
リロイ・ランバート (Steve Zettler)
--- (Kenny Shapiro) 買い物客

1985年
スーザン・ランバート (Morgan Flynn) 11歳・娘
ジャネット・ランバート (Hedy Burress) 母・行方不明
リロイ・ランバート (Jamie McShane) 夫・妻子にDV
ジャック (Jack Stahlmann) 鳥獣保護区のレンジャー
ティナ・ジェームズ (Amanda Thorp) 1999年・2001年、14歳
--- (Mike Kimmel) 運転手 1997年


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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