コールドケース 迷宮事件簿
Cold Case (シーズン2)

製作総指揮:ジェリー・ブラッカイマー、ジョナサン・リットマン
、メレディス・スティーム

http://www.tv-tokyo.co.jp/coldcase2/



第23話 森 The Woods

脚本/Veena Cabreros Sud 監督/Nelson McCormick
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1972年11月3日。
少年・
ジョージ・マークスは屋根裏部屋で一人音楽を聴きなが
ら外に向かって懐中電灯の光を照らしていた。母・
シモーヌ
(33歳)はその音楽が五月蠅いとして激怒し、今すぐ料理を買っ
てくるよう息子に指示する。シモーヌは目が見えなかったので
有る。ジョージは突然母に対して悪いことをしたと告げると、
人形の目を全てくりぬいていたのである。
そんな中、シモーヌは胸を銃弾で撃ち抜かれて死亡する。

リリーはスコッティは現場へ向かう中、彼はリリーにクリステ
ィーナから騙されていた事を語り、警告してくれたのにごめん
と謝罪する。
殺人課に勤務してから三週間の
レニーは、現場でリリーたちが
来たのが分かると事件の概要を説明する。家を買おうとして
調査していた人が庭から白骨体を9体見つけたというものだった。
不気味なことに9つのドクロは、全て一列に並んで、まるで屋根
部屋を眺めているかのよう。
家の主は、シモーヌ。レイプ強盗に遭い殺害されていた。
リリーは骸骨を見ると目の中に剥製の鹿の目玉が入っているの
を見て、数ヶ月前の連続殺人事件を思い出す。その際遺体の頭
が見つかっていなかった事もあり、彼の仕業だろうと推察され
る。

シモーヌ殺害事件に於いて、当時現場からは精液が検出されて
いた。殺害に使われたのはコルト22口径オートマチック。
窓からは指紋が検出されていた。息子で12歳のジョージが容疑者
として浮上するが、その日ジョージは施設に預けられていて
居なかったと記録には記してあった。母親が息子に恐怖を感じた
為に施設に預けたのだという。
当時ジョージを引き取りに来たリーから話を聞く。すると
ジョージは懐中電灯で外に向かって光をチカチカさせていた
という。母親は外から鍵を掛けてジョージを外に出さず閉じこ
めていたのだという。アンタは闇の子だと語っていたとのこと。
階段の壁には13本の傷が掘られていたのを知る。まるで死刑台
への階段みたいだというジェフリーズ。

向かいの家に住んでいた
エバンから話を聞くと、簡単なモールス
信号を送り有っていた事を聞く。シモーヌが殺された晩にも
信号を送っていたが返信がないので様子を見に行ったという。
その時二人組の強盗の姿があったと。またシモーヌは窓を閉める
時に自分と目が合うが、彼女は全く気がつかなかったという。
それを聞いたリリーは彼女は目が不自由だった事を知る。

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不動産購入の為に調査していた人物が庭から9体の白骨体を
発見し通報する。骸骨の目の中には剥製のシカの目が入れられ
ていた事から、リリーたちはs2 #9 「ハンター (Mind Hunters)
で遭遇したジョージの事を思い浮かべる。
彼が住んでいた場所であり、そこで32年前に母親が殺害される
事件が有った事を知る。

なんだか事件そのものよりもリリーやスティルマンの過去の
傷をえぐり出した感じのするエピソードだった。
ジョージはリリーに対してある種の仲間意識を感じていたの
だろうか。それとも自分を殺害させる事で、リリーに対して
自分と同じ一面が有ることを知らしめたかったのだろうか。

ジョージの姿を見ているとリリーを殺害する気は無いだろうな
と思っていたので、死に場所というものを求めていたのかも
しれない。そのまま素直に死んでくれれば良いのに、リリーに
対して深い傷を負わせていくのだから迷惑きわまりないことだ。

何故犯人は殺害する女性を走らせていたのか。
そして気の強い女性ばかりを殺害したのは何故なのか。
9話の時点で分からなかった細部を改めて描いた格好だけど、
有る意味9話の話が遠い昔のように思えてどうでも良い感じ
がしてきたのは残念だった。

しかしこの母親も夫に捨てられた事がショックなのか、
ヒステリー性の失明になったとか。森の絵の事を知っていた
けど、いつその森の絵を見ていたのか。都合良く見えたり
見えなかったりしている状態だったのかな。

しかし酷いのは母親の態度だった。
自分の保身のために子供を差し出すこと。施設に預けるだけ
でも酷いのに、今度はレイプ犯に差し出すようなマネ。

母親が殺害したときの一晩は展開が次々と変わるために何が
真相なのかよく分からなかったけど、最後にリリーが想像した
事が全ての真相だったのかな。

リリーもよくあんな暗闇の中で一人、ジョージの実家に足を
運んだものだと感心するな。

リリー・ラッシュ (キャスリン・モリス) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (ダニー・ピノ) 殺人課
ジョン・スティルマン (ジョン・フィン) リリーの上司
ニック・ヴェラ (ジェレミー・ラッチフォード) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (トム・バリー) リリーの同僚刑事

クリスティーナ・ラッシュ (Nicki Aycox) リリーの妹
ギル・シャーマン (Kevin McCorkle) 刑事 #10
アンナ・メイヤーズ (Robin Weigert) 刑事 #11
フラニー・チン (Susan Chuang) 分析官
マーク・フィリップス (Daniel Travis) NY市警


2005年
ジョージ・マークス (John Billingsley) 連続殺人犯
ジェイコブ・レオナルド (Sal Landi) レイプ犯
リー (Vic Polizos) 施設関係者
エバン (Chet Grissom) ジョージ隣人

1972年
ジョージ・マークス (Nick Price)
シモーヌ・マークス (Karina Logue)
ジェーコブ・レオナルド (Ash Christian)
リー (Hugh Scott)

デセール (Sonya Leslie-Shepherd) 殺人課刑事
リトル・リリー (Christina Cellner) リリーの少女の時
(Erik Aude) Frat Guy


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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