クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜)

製作総指揮: マーク・ゴードン 


第10話 悪魔のカルト集団 The Popular Kids

脚本/Edward Allen Bernero 監督/Andy Wolk
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バージニア州・マカリスターのマサナッテン山。
学生でアメフト選手のアダムとチアリーダーをしているチェリ
ッシュは山でトレーニングする。チェリッシュは彼のランニン
グのペースについて行けず、先に彼を行かせるが、森の中には
何やら人の気配がしたために、恐ろしくなって彼を捜す。
するとアダムが頭を殴られ亡くなっていた。彼女も犯人に出会
し連れ去られる。

アダムが殺害されたのをハイキングに来ていた人が発見し、
保安官はすぐに現場を捜査する。すると捜査官がアダムの遺体
とは別に白骨化した遺体を発見する。そこには悪魔崇拝をして
いるものの犯行だと思われる魔法陣とメッセージが書かれていた
為に保安官はすぐにFBIに通報する。

この日リードはコーヒーを繰り返し飲み続けていた。
それを知ったモーガンは、何のために夜更かししようとしている
のかと尋ねる。まさかスタートレックを見て科学的検証をしよ
うとしているのではないかと皮肉を告げると、リードは最近
悪夢を見るようになったことを告げる。

そんな中、マカリスターで起こった事件の情報が飛び込んでくる。
ホッチナーはみんなを呼び寄せ、犯行現場からすると悪魔崇拝
が関与している可能性を指摘する。現場には"サタンを生きて
いる LOD"と書かれていたというのである。
80年代のサタニック・パニックが全米を襲った例が有るため、
事件は内密に調査を行うという。これまで悪魔教の儀式で人が
殺されたという事は無いというギデオン。果たしてこれが最初
の事件なのか。

現場まで飛行機で30分。
現地保安官のジョン・ブリッジスと接触する。被害者はアメフト
のスター選手である事を聞く。カルト教団の仕業ならば誰でも
良かったのかもしれない事。しかし殺された場所は山道とはいえ
人通りが多く、リスクを犯している事が気に掛かる。
ジョンに聞くとこの街は小さい所だが、敬虔なクリスチャンが
多くて平和な街であること。人殺しをする人物など居ないと否定
する。しかしFBIは複雑な地形をした場所での犯行を考慮すると
地元の人間だと考える。
そんな中、アダムと一緒にトレーニングに出掛けたまま娘の
チェリッシュと連絡が取れないとして、母・ヴェロニカが泣き
ついてくる。ジェニファーは地元でボランティアを募って捜索隊
を組織しようと語る。

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悪夢に悩まされるリード

FBIの捜査官など人の死を扱う人にとっては避けられない事なの
かもしれない。リードだけでなく捜査官の誰もが一度は通った
道だという事を知る。

リードは前回の展開の中で、精神病の患者に殺され掛かった
ものね。こういう悪夢に悩まされるのも仕方がないかも。

マカリスターという小さな街の殺人事件

こういう小さな街ほど、息苦しさからこういった犯行が出てし
まうものなのかな。
ギデオンによると、悪魔崇拝の儀式に於いて、人間を捧げる
様な例は今まで起こったことがないという。大抵は動物などの
もので、悪魔を名乗り殺人事件を起こす人物は多いとのこと。
意外と言えば意外な事実かも。

容疑者は多い

牧師のポールは、かつてオハイオ州の刑務所に横領の罪で捕まり
改心した人物。

ヘンリーという天然パーマの男性は多額の借金があり、逮捕され
た経歴もある。

そしてローズ・オブ・デストラクション(LOD)と言う集まりで
ドラッグパーティーをしている教祖的存在・マイクが出てくる。

地元のボランティアが捜索隊を編成する

どの州でも行われている事だとするけれど、素人に捜索させる
というのはちょっと心細い物があるね。犯人が居れば襲われる
可能性がある。

今回エルがヘンリーと一緒に捜索するけど、かなり怪しい雰囲気
だったので、ちょっと恐い者があったな。

事情を知る地元の女性・ブランディ

なんと現場にあった白骨遺体は昔から有ったものだという。
「スタンド・バイ・ミー」なんかでも田舎の子供が、列車に
轢かれた遺体を見に行く物語だけど、アメリカのドラマは結構
人の死体を好奇心の対象として使われることが有るね。

通報しなかったのも人の死が珍しかったこと。そして秘密を
持つこと自体に惹かれたものらしい。

無秩序型殺人なのか?

カルト集団が関わっているとなると、これに該当する訳だが、
今回はそれを装った犯行だった。
しかも単なる嫉妬から来る殺人で、好きな相手まで殺してしまう
所がちょっと解せない。でも保安官の息子が犯人だったとする
オチは結構多いよな。
モーガンは積極的に捜査を協力してくれる人にも注意が必要
だとして、コーリーがやたらとピンポイントで解明に向けて
導こうとしていることから疑っていくことになる。

悪夢に悩まされるリードに対して、ギデオンがかけた言葉とは?

モーガンもかつて悪夢に悩まされていたけど、ギデオンの言葉で
和らいだという。それは1985年に起きた事件を助けた家庭の
出来事。助けた人たちは毎年手紙を送ってきて近況を教えて
くれるという。そういう助けた人の喜びが、彼らの原動力に
繋がって居るんですね。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

コーリー・ブリッジス (Will Rothhaar) 保安官の息子
ジョン・ブリッジス (Michael McGrady) 保安官
マイク・ジッゾォ (Aaron Paul) 悪魔教
ブランディ・ドレイフォード (Shanna Collins) 告白する女性
ハリス (Chris Butler) 保安官
アダム・ロイド (Matt Bennett) アメフト。被害者
アシュリー・ジョンソン (Julie Davenport)
ポール・バーク (Dale Duko) 牧師
マリア (Mahaley Hessam)
ヴェロニカ・ハンソン (Rae Ritke) チェリッシュの母
チェリッシュ・ハンソン (Ellen Woglom) チアリーダー。被害者
ヘンリー・デント (Clay Wilcox) 借金、逮捕歴の有る住民


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