クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜)

製作総指揮: マーク・ゴードン


第13話 毒物混入 Poison

脚本/Aaron Zelman 監督/Thomas J. Wright
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ニュージャージー州ビーチウッド。
夜中に車で山道を走る親子が居た。父親のジャック・フィッシ
ャーは離婚した妻の元から息子のエリックを週末だけ預かる為
のもの。ジャックは山の木々に恐怖心を覚える中、鹿が飛び出
してきたとして突然ハンドルを切る。そのせいでタイヤがパンク
し、仕方なく修理することになる。しかしジャックは何者かの
気配を感じて、タイヤレバーでそのものに襲いかかる。

翌日、地元の警察官が路肩に停車する車を発見。
車の中には錯乱したジャック。そして外ではジャックに殴られ
意識不明の重体の息子・エリックの姿があった。
ジャックはLSDによって幻覚を見ていた。18時間後に幻覚から
解き放たれたという。
FBIの元に、ジャックたちが運ばれた病院に同様の症状で7人の
被害者が運ばれているという。10倍から20倍の投与量で、
病院に運ばれた患者たちのVTRを見ると、皆錯乱していた。
ギデオンはこれは毒物事件だと呟く。

LSD事件によって、ゲイル・ノーマンが亡くなり、ブリトニー
キャノンは意識不明の重体。皆共通してその日の記憶がないた
めに摂取経路が分からないという。
毒物混入をする犯人には4つのタイプが居り、
1) 狂信者 2) 脅迫 3) イタズラ 4) 復讐 に分けられるという。

地元の捜査官・ハノーバーは、ギデオンたちに案内し、現況を
報告する。まずはジャックに話しを聞くことになる。
ギデオンはジャックに、離婚した理由を尋ねる。妻が隣人の
銀行マンと不倫したのだという。しかも息子のエリックは浮気
した妻ではなく自分のことを恨んでいるとして、ジャックは
憤怒していた。ギデオンは当然の怒りだが、子供を傷つけよう
とするほどのものではないと分析。
被害者たちに摂取された薬は、PCB系ではなく、ロヒップノール
系の中枢神経を抑制させる薬で、主に若者が使う物だという。

そんな中、摂取場所だと思われる場所が判明する。
7人中4人が当日同一の喫茶店に出入りしていたことを知る。
喫茶店のオーナーにイタズラをしそうな高校生が出入りして
いないかと尋ねると、私よりもアルバイトをしているダニー・
ウォノスの方が詳しいという。ガールフレンドのサマンサと
良くいるが、今日は二人とも学校を休んで居ることを知る。
エルはサマンサに会いに行くと、彼女は体に痣を作り気分を
悪そうにしていた。昨日の行動を訪ねると、彼氏と一緒に
バイクで出掛けるところまでは覚えているが、それ以降は
覚えていないという。気がついたら裸になっており、彼氏が
上に居たのだという。
そんな中、サマンサの元に彼氏のダニーから電話が鳴ると、
エルは近くに彼氏が居るものと思い、家の付近を捜索。すると
彼氏のダニーが居た。逮捕し事情を聞くと、彼女を襲ったので
はなく、逆にHした後に彼女が錯乱状態で暴れていた事を知る。

事件では2種類の薬が使われている事を知り、LSDで錯乱状態
を起こし、ロヒップノールで薬の摂取場所を忘れさせようとして
居ることを知る。

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毒物事件が発生する

7名が入院する事件が発生する。
問題なのはそれらの人々は、何処で薬を摂取したのか記憶が
無いこと。
LSDとロヒップノールという薬を作って上手く、犯人は捜査妨害
をしている。

意外性のある展開

ドラマでは錯乱している状況を描いた為に、目に見える現実や
先入観が全く別の真実を映し出していた。
ジャックは何者かに襲われたかと思ったが、実際には子供を
襲っていたこと。
サマンサという高校生は、彼氏から襲われたのかと思われたが
実際には彼女自身が暴れていたこと。

喫茶店が摂取場所なのか?

この喫茶店の食べ物の中に混入させられていたという事で、
疑うことになる。マスコミにも情報がリークされて報道される
と町の人たちがパニック状態に陥り、症状が悪いと訴え出る
ものたちや、警察に不安を訴える人たちで溢れた。

犯人像をプロファイルする

復讐が目的だと判明した後、犯人像に迫っていく。

地元の住民であること。
慎重で用意周到であること。
年齢は35歳から50歳。
自分の業績に対して正しく認められていないと思っている人物。
過去にも同様に不満を示してアクションを見せているハズ。

第三の薬物が検出される

実行犯の一人だったデンプシーは、ボツリヌス菌によって
殺害されていた。
デンプシーは第一連邦銀行でキャンディーの中に薬物を仕込んで
いたが、それ以外にも封筒に菌を仕込んでいた。

デンプシーの経歴

ヒッチコック製薬の重役秘書だったことで、薬のことについて
は分からないだろうとのこと。共犯者がいる事を疑い、
ヒッチコック製薬の中から不当な扱いをされていた人物を特定
していく。
ガルシアが老化防止薬を開発して特許を申請するが、会社に
奪われている人物を発見する。エドワード・ヒルが犯人だった。
上手く自供を引き出すが、計画していた犯行について尋ねると
プロファイルとは合わない部分が判明していく。

結果的にこれまでの事は全て捜査を攪乱するもので、狙いで
有る重役たちの封筒にボツリヌス菌を仕込んで殺害しようと
していた。
でもこの案件、ヒルが犯人だと分かった後、すぐに重役たちの
行動を探るべきものだったな。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

ハノーバー (Nestor Serrano) ビーチウッド警察
ジャック・フィッシャー (Peter Mackenzie) 幻覚で息子を・・
エドワード・ヒル (Nick Jameson) 犯人
エリック・フィッシャー (Braeden Lemasters) 子供
ブラアン・デボンズ (James Bartz) ヒッチコック製薬
リン・デンプシー (Lynn Odell) 共犯者
サマンサ・ディフォリオ (Annie Quinn) ダニーの彼女
ネル・トラッコ (Jayne Taini) 喫茶店のオーナー
Mrs.ヒル (Stace McQueen)
スザンヌ (Suzanne Whang) TVレポーター
--- (Amy Wieczorek) オフィス・マネージャー
--- (Fred Ochs) 医師
--- (Bill Doyle) 制服警官


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