クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン2

製作総指揮: マーク・ゴードン


第1話 地獄からの挑戦状 - 後編- The Fisher King, Part 2

脚本/Edward Allen Bernero 
監督/Gloria Muzio
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突如BAUに挑戦状のような形で犯人から指示が来る。
少女の命がかかった旅だとする犯人は、唯一のルールとして
BAUのメンバーだけでこの旅を行うことを要求するが、ギデオン
は目撃者捜しとして、宅配業者の似顔絵をテレビの前で公開
したことによって、エルは犯人から銃弾を浴びる。

そんな中、ギデオンの元にJJがやってきて、犯人から送られて
来たビデオの中の女性はレベッカ・ブライアントである事が
判明したという。
しかし犯人はFBIのコンピュータをハッキングしたとはいえ、
何故ギデオンのメリー・フォックス好きを知っていたり、JJが
蝶を収集している事を知っていたのか?

一方リードは、犯人の残していったオルゴールに書かれていた
詩の意味を考え、その詩がどの本に該当するのか考えていた。
何処かで聞いたことがある詩。"誰の目にもそれは夜では無く
明るい昼間"であると書かれていた。更にリードは犯人が残した
数字/コードの謎が恐らくその本のページや段落に該当するもの
であることを突きとめていた。

被害者のレベッカが何処で誘拐されたのか調べる。
バージニア州サウスボストンで姿を消したとのこと。ギデオン
はJJとモーガンにレベッカの実家に聞き込みに言って貰うと、
一同に対して犯人に決して主導権を握らせるなと鼓舞する。

一方ホッチナーはアンダーソンがオフィスに戻っていた事を
驚くと共に、自分が指示したのはエルを送っていくだけでなく、
その周りを警備していろと言ったつもりで有ったことを語り
改めてエルの元に急ぐよう指示する。
そんな中、エルは瀕死の重体で病院に運ばれていた。エルの
部屋には血文字で"ルール"と書かれていた。

リードはなんとか詩の事を思い出そうとする。1963年が何らかの
キーワードだと感じていた。ギデオンの前に行き、野球選手の
メリーフォックスは1959年の優勝の際に立役者として活躍した
選手だが、カードは何故か1963年の物である事。

そんな中、ホッチナーの家に配達に来た男が出頭してくる。
事情を聞くと路上で頼まれたという。女の子の命が掛かっている
と言われた事を告げ配達を頼まれたのだという。すぐにギデオン
は金を渡された事を見破る。

その頃、致命的なミスをおかしたガルシアは、なんとかミスを
取り戻すためハッカーを追跡していた。そしていよいよジャイ
ルズだと名乗っていた犯人の別の顔が判明する。そこには
Sirネイフと書かれていた。とても変わった綴り。
リードはガルシアの元に行き、詩の件で検索して貰う。
するとパーラマントofフォウルズという世界初の恋の歌の書か
れた本の内容であることが判明。ジョン・ファウルズで検索を
かけると、その作者が1963年に出版した本として"コレクター"
が浮かび上がる。

そんな中、ギデオンの元にフィッシャー・キングと名乗る男
から電話が鳴る。ああするしかなかったという男は、これ以上
傷つけないためにもルールは厳守であることを告げる。
そして犯人はエルが死んだ事を示唆する。

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シーズン1からシーズン2へ

シーズンを跨ぐ形で続編的描かれ方をするのは珍しいね。
まぁアメリカのドラマは気の持たせるような終わり方をする
のはありがちだけどね。

その中でも最も気になっていたのは、エルが犯人に撃たれてし
まう事。ドラマの中のキャラクターが死ぬと、どうせ契約切れ
だろうなとか思ってしまう自分が居るし、なんとか夢落ちに
シテ欲しいと願うばかりの展開だけど、実際に撃たれていたの
だから驚きだ。

エルが生死を彷徨う際に、父との関係・エピソードが描かれた
ね。


誘拐・監禁されている人物

レベッカ・ブライアントという女性だった。
彼女の事を調べていく内に、相当な問題児である事。
更には里子としてやってきて養女になった女性であることが
判明。何故里子として出されたのか調べると、1992年に
建て売り住宅の欠陥工事によって、彼女が4歳の時に母と
兄2名、姉1名を火事で亡くしている事が分かる。


リードの大活躍

でも実際に活躍したのは、検索サイトだね。
最初から詩を検索して見れば良かったのに。
繋がりとしてはかなり強引な感じもするけど、63年に出版された
イギリスの小説家・ジョン・ファウルズのコレクターという本
に突き当たる。

コレクターは映画化されていて、1965年度版と1997年度版が
有るけど、どちらも見たことがある。
主人公は蝶の収集家だったね。

フィッシャーキングの名で犯人はコンタクトを取ってくる

「フィッシャーキング」というとどうしてもテリー・ギリアム
監督の映画を思い出してしまうな。

この文字を入れ替えると、Sir ネイフになるみたいだ。

BAUの事情を知りすぎる犯人

わざわざ詩の謎を解読しなくても良かったような気がする。

結果的に情報の漏れは、リードが母・ダイアナに書いた手紙だ
った。そこで色々と話したみたいだけど、犯人にとって、BAU
の人たちは円卓の騎士に見えたみたいだ。

妄想と秩序

犯人像がなかなか絞れないギデオンは、今回殆ど指示を出して
いるだけだったね。犯人がとても秩序に五月蠅く、BAUがルール
を破っていた事に驚いていたという事で、敵対しているのかと
思えば、相手もBAUの事をきっちりと仕事をする人たちだと
思っていたみたいだ。

リードの母・ダイアナ

統合失調症だが、まともに会話できるときにはなかなかの切れ
者。遺伝性だと言っていたので、リードもその内こうなって
しまうのかな。

犯人は火事で家族を失い相当心に傷を受けている様子。

ただそんな人があのガルシアをも凌駕するほどのハッキング
能力があったり、BAUを翻弄させるだけの計画性を持っていたり
と、少々単独犯としては無理があるような事件でも有った気が
する。


ジェーソン・ギデオン: マンディ・パティンキン
アーロン・ホッチナー: トーマス・ギブソン
エル・グリーナウェイ: ローラ・グラウディーニ
デレク・モーガン: シェマー・ムーア
スペンサー・リード: マシュー・グレイ・ギュプラー
ジェニファー・ジャロウ: A・J・クック
ペネロープ・ガルシア: カーステン・ヴァングスネス 

ダイアナ・リード (Jane Lynch) 母、統合失調症
レベッカ・ブライアント (Amanda Bernero) 監禁されている
セリア・ブライアント (Anne Marie Howard) 母
ケーシー (Josh Clark) 刑事
ランドール・ガーナー (Charley Rossman) 犯人
アンダーソン (Brian Appel) FBI。エルを送り届ける。
バリー (Joey Nader)
バン・ダイク (Elizabeth Liang) 医師
グリーン (Martha Boles) 刑事
若い頃のエル (Gracie Kathryn Murdoch)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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