クリミナル・マインド FBI行動分析課
Criminal Minds (2005年米CBS〜) シーズン4

製作総指揮: マーク・ゴードン

http://www.dlife.jp/lineup/drama/criminalminds_s4/




Nov. 26, 2008
第9話 危険な出会い 52 Pickup

脚本/Breen Frazier 監督/Bobby Roth
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ジョージア州・アトランタ
バネッサ・ホールデンと妹のアシュリーはクラブで良い男性が
居ないか物色する。バネッサが彼氏に振られた為にアシュリー
は姉を励ます意味で連れてきたが姉のバネッサはあまり乗り気
ではなかった。そんな中、一人の男性が近づき、二人は彼を
気に入り声を掛ける。意気投合するが・・・バネッサは殺害
されて発見される。

トッドはバネッサの事件を今回のBAUの捜査に選ぶ。
金曜日の夜白人の男性と午前一時頃クラブを出て一緒に帰宅
した女性が、胃の下辺りの腹部を切り裂かれている事件について
語る。腹部を刺された時点では亡くなっておらず4時間後の午前5時
頃、喉を切られて殺害されたというもの。トッドは
一年前にも二件似たよう
な事件が起きている
事をBAUの捜査官たちに話す。
共通しているのは、現場に
漂白剤、アンモニア水、ゴミ袋が
三角形の形で置かれている
というものだった。犯人が証拠を
消すために掃除していったものなのか?とするが、被害者の爪
から漂白剤とアンモニア水が検出されているので、
犯人は
殺す前に被害者本人を使って証拠を消している
のだという。
もしかして後悔の表れなのではないか?という。

しかしプロファイルに於いて、二つの事件は似ているようで
傾向は変わっていた。被害者像がまるで違いプロファイルとは
合致しないのである。
一年前に起きた事件は娼婦を狙い、今回は金持ちの女性を狙って
いること
。被害者像がまるで違うので二つの側面からアプロー
チすべき事を伝える。

アトランタ警察へ。
ハーディング刑事から、一年前の事件についての証拠を見せて
貰おうとするが、指紋、繊維、DNAのいずれも現場からは
検出されなかったのだという。ただし
目撃者は多数居たとの事。
似顔絵を作成していたが、特徴のない顔をしていた。帽子を
被っていることを見て、
ピーコッキングだという。
顔の特徴を目撃者から印象を残させない為に、帽子や装飾品を
使ってそちらに記憶が集中するように巧みに誘導している
のだと
いう。当時現場に居たバネッサの妹のアシュリーから直接話
を聞きたいとするが、ハーディングによると突然遺族は協力
しないと言ってきたのだという。ホッチナーはガルシアに
連絡し、ホールデン家に何かゴシップや聞き込み出来るように
する落ち度がないか調べて欲しいと告げる。ホールデンは
アトランタの典型的なセレブで、記事を見た人のインターネット
の書き込みでは、自業自得とか妹の陰謀とか酷い書かれ方を
しているのだという。

ホールデンの母に逢いに行くが、まるで取り合おうとしなかっ
た。トッドは突然自分には姉が居て、交通事故で亡くしたので
貴方の気持ちがわかる事を告げ、母は姉の事を頼りにしていた
ので警察からの調査を全てシャットダウンしたとして、ホール
デン家と同じ事を訴える。犯人は悪魔で有り、捕まえる為にも
協力して欲しいことをつげると、モーガンたちも絶対にアシュ
リーを傷つける様なことはしないので話をさせて欲しいのだと
頼む。

アシュリーは姉が失恋して落ち込んでいたので自分から誘った
事を告げ、自分の責任だという。相手は防犯カメラ映像から
ロック系ファッションをしていたが、他に覚えている事はない
かと尋ねる。
男の態度は印象的で、ナンパのセリフが妙に
臭かった
という。左右の目の色を変えていたこと、そして変な
ゲームをさせられたとし、ケータイの電話番号を与えたら酒
を奢ると言われたり、
写真を撮られて太っているなど言われた
という。

ホッチナーはトッドに対して、先ほどのホールデンの母への
話は何なのかと告げ、BAUは仕事の中では決して嘘は付かない
のだという。一度ウソ付きと思われたら信頼が消えるのだとし、
今後は俺を通せと告げる。

一年前に殺害されたのは二件とも
フルトン郡の時間制モーテル
で起きた貧困エリア。バネッサは富裕層の
ビーチトゥリー地区
で起きたものだった。収入階層を変えているのは一体何故なのか。
一年でターゲットの傾向を変えるというのは無理だという。
自分を変える第二の何かが起きたのだろうという。
ロッシは自分を変えようとする時、まずは何をするか?と
問うと、自己啓発本を読んだりジムにいくのではないかと
いう。またナンパするのであれば人の心を読む訓練するハズだ
という。自己啓発セミナーに通っていたのではないか?と
疑う。

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ジョージア州・アトランタで起きた殺人事件。
アトランタのセレブがクラブでナンパされた夜に殺害され、
犯行現場では容疑者が被害者の腹部にナイフで刺した後に、
その血を被害者自らの手で掃除させていたとする不思議な傾向
にある事から、過去に同様の事件があった事と照らし遭わせて
いく。

何気にトッド捜査官がメインとして描かれるものだった。

冒頭から性的サディストによる犯行を否定し、実際には階級
意識の劣等感によるところから来る物だという事が判明し、
犯行に及ぶことになる第一の変貌と、犯罪のターゲットを変えた
とする第二の変貌を見極めていくという複雑な事件だった。
ホッチナーも最後の段階でプロファイルより複雑な事件だった
とする事でトッド捜査官を認める発言をしていた。

ただそこまでの道のりは容易ではなく、トッドが被害者家族に
取り入る為に自分の過去に嘘をついてまでも聴取をしようと
したことで、被害者家族だけでなくホッチナーからの信頼も
失うという事態に発展。
トッドが好意を寄せている(民族的な繋がりを意識しているのか)
モーガンに、彼はどの程度の怒りのレベルかを問うシーンが
有ったり、プレティスは自分がこのチームの仲間として迎入れら
れる際の苦労を知ってトッドをサポートし、ホッチナーに対して
も監視しているだけではダメでチャンスを与えてと語る姿が
有った。

さて今回はナンパのテクニックもまた一つのポイントとして
描かれ、ナンパテクの傾向から犯人の傾向を特定していこうと
する試みが行われた。
どうみてもモテそうに見えないヴァイパーという自己啓発者。
この手の自己啓発セミナーネタって時々描かれるけど、実施訓練
と称して、クラブに行って指導員立ち会いの下でそれを披露
するという事が有るよね。

ドラマとして面白かったのは、ボス猿扱いされたモーガンが
リード"先生"に、ナンパテクを教えたというところだろうか。
クラブとか僕は苦手なので今回は現場ではなく会議室での
捜査を希望するとしたリードを無理矢理引きずり出して、女性
の視線を釘付けにする方法というものを教えていた。自分の
得意なことを使えば良いとするけど、リードって理論的には
女性の扱いとか知っていそうでただ実行に移せないだけ
みたいなところが有るのかと思った。

リードと今回の犯人はある意味対象的な存在として、時に
共通あるものとして描かれていた感じだ。
いずれにしても自信を得たリード先生は今回の犯人の様に
女性をブイブイ言わせていくことになるのか。
出来ればリードの色恋沙汰をネタも見てみたかったので、
今回であったバーテンターの女性と関係が発展していくと良い
んだけどね。流石にBAUの捜査官では恋愛は難しそうだ。
そういう意味ではJJはよく恋人を見つけたな。
JJといえば今回は流石に登場しなかった。

犯人の事情は分かってみれば単純だった。
一番シンプルな犯行動機でトラウマになった女性に復讐する
というもの。
そして犯行を加速させた要因として身内の病気の事実が引き合い
に出されて、ある意味では一番プロファイルしやすい相手だった
のではないかなという感じ。


■過去の事件



■偉人の言葉

ハーラン・エリスン
人は恋に落ちた瞬間、ウソつきになる

P・J・オローク
神を敬えなくなったとき清らかさがより重要になる

■使用された曲



デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年

ジョーダン・トッド (Meta Golding) 捜査官、JJの代役、元テロ対
策課

バンパー (Currie Graham)
ロバート・パーカー (Gabriel Olds)
アシュリー・ホールデン (Keri Lynn Pratt)
バネッサ・ホールデン (Riki Lindhome)
オースティン (Courtney Ford)
Mrs.ホールデン (Joanna Cassidy)
メリッサ・フォスター (Kimberlee Peterson)
レーチェル・ハーディング (Cari Shayne) 刑事
ブランディ (Geneva Somers)
ベッキー・ウィリアムズ (Shelley Dennis)
--- (Roxy Darr) Viper's Girlfriend
リチャード (Spencer Hill)
--- (Marcia Moran)
ジェームズ (Jake Newton)
--- (Curt Roland) Young Unsub
--- (Jon Barton) Swat Leader
--- (Sarah Belgrad) Bar Patron
--- (Stephanie Edmonds) Girl in Blue Dress
--- (Mitch L. Guy) Club Dancer
--- (Rachael Markarian) Ringer Girl
--- (Steffinnie Phrommany) Model


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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