CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン10) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php

第5話 コーチM Bloodsport

脚本／Allen MacDonald
監督／Jeffrey G. Hunt
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西ラスベガス大アメフト部(WLVU)のマスタングス。
コーチのミラーは朝、血まみれの状態になりながら目が覚め、
歯を磨きコーヒーを入れ、そして新聞を取りにドアの外に出る。
しかしその際に防犯の警報機がなり、警備会社のブリストルが
駆けつけると血まみれになって倒れて居た。

すぐに通報を受けCSIは現場検証を行う。
デビッドは父親がアメフトファンだったこともあり、マスタン
グスについても詳しかった。今シーズンは無敗だったという。
キャサリンは室内の血の足跡を辿ってベッドルームに歩いて行く
とそこでラングストンが調べていた。枕とヘッドボード、そして
天井にも多数の血痕が付着していることから就寝中に襲われた
のであろう事が伺える。靴底の跡が見つかっている事から、
恐らく容疑者のモノだろうと推察される。
6時に目覚ましが鳴り、大けがを負っていても普通に目が覚めて
病院に連絡せずにいたのは何故なのか。
センサーが警報を鳴らしたのは6時4分。犯人は暗証コードを
知っている事から、コーチの知り合いであろう事は伺えた。

一方近くの湖からシルバーのBMWが引き上げられる。
週末に発見されていたがクレーン車がなかなか手配できず
ようやく引き上げることになった。ベガスレガシーモータース
で半年前に盗まれたとの通報が有った車両で、車を引き上げる
とシートベルトに結ばれた赤い服の女性の遺体が見つかる。
持ち物を調べると、被害者はペイジ・ハマー(19歳)で、ノース
ダコタの免許証を所持していた。助手席側に座っていた事と
エアバックが二つ開いていることから同乗者が居たであろう
事を推察する。しかし助手席側の車のガラスは割れていたので
湖に転落した際に脱出することも可能だったのではないか?と
グレッグは呟く。

警備保障会社でミラー邸に駆けつけたブリストルから話を聞く
中、野次馬の中にパル・アーノルドという後援会長が来て
いてみんなに喪章をつけさせる。ブラスはパルから話を聞くと、
コーチは何処にでも居るような三流選手を使ってチャンピオン
に育て上げる素晴らしいコーチだったという。チームのみんな
はコーチを慕っており、部員85人は全員家族の様にしていたと
の事。ミラーは10年前に妻を亡くして以降独り身だった。
コーチを知るものたちの多くは、合い鍵の場所を知っているの
で家に入る事が出来たという。

アルは遺体を調べる。
鈍器・鋭器による損傷の出血死。脳にも骨が突き刺さっている
が、右脳の新皮質が損傷しているものの、古皮質には到達して
いなかった為に、致命傷を負った後でも動けたのだろうとの事
だった。

一方湖から引き上げた車両を調べる。
車内からは38口径・リボルバーが発見され、5連装の弾の一発
が発射された形跡が有った。マンディに銃を調べてもらう事
に。

コーチの家を調べていたキャサリンは、室内の写った写真と
現場を見比べてみると、トロフィーとアメフトのボールが
無くなっている事が判明する。コーチオブザイヤーを受賞した
時のトロフィーが無くなっている事が分かる。別のトロフィー
から指紋が検出され、盗んだのはブリストルだと分かる。
ブラスは事情を聴く。なんとブリストルはボールをオークション
に出して居た。現場に警察官が来る間に触ったのだと告げる
が、オークションに出品されている証拠を突き出されると
観念する。しかしボールを盗んだだけで、トロフィーの事は
否定し、殺害も否定する。

一方車で見つかったペイジの遺体を調べていると、歯の間から
陰毛が検出される。右の主気管支からは車のガラス片が見つか
った事から、助手席のガラスは湖に転落した後に割られていた
事が判明する。

ミラーの遺体から検出された物体から、凶器はトロフィーだと
判明する。また現場に残されていた靴跡はサイズ12のもので
ジュピター社製のギャラクシーワンという昨年のモデルの靴だ
と判明。ジュピター社は、アメフト部のスポンサー企業である
為に毎年靴を支給していた事が分かる。サイズ12の靴をはいて
いたのは5人で4名は既に卒業していた。靴はチームのMVP選手
カルヴィン・クルークのものだと分かる。

ラングストンはカルヴィンとミラーコーチの間で取り交わされ
たメールを調べようとしてアーチーに頼みに行くが、彼はアイ
オワの学会に出席していたために、ホッジスが変わりにパソコン
を操作する。すると4月のメールに4年生に進級すべきか、プロ
の選手としてドラフトに参加するかで相談しているメールが
見つかる。しかし結果的にカルヴィンはチームに残るモノの、
それ以降試合に出してもらっていない事が判明する。
3年契約で500万ドルの契約で有ったが、ミラーは金よりも大切
なものがあるとして返信しており、その直後にアンドリュー
ヒメネス(22歳)、レイクサイドピザ店の店員が銃で撃たれて
死亡した記事がカルヴィンの元に送信されているのを見つける。
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■コーチ・ミラーが殺害される

どんだけコーチが選手に対して酷い事をしていたのか。
家族経営みたいなチームを形成しているために、犯罪を犯して
いても組織として隠蔽してしまうモノが有るのではないかと
思わせるモノが有った。

ただ話を聞いていくウチに、コーチはとても愛されている人物
で敵など居ないのではないかと思わせるものが有る。

■有望な選手・カルヴィンとの確執

パソコンを調べるとカルヴィンとのメールのやりとりの中で
彼はプロ行きを志願しているのに、コーチがそれを許さず
力尽くで留まらせたのではないかとするネタが存在していた。
コーチとしての資質を疑うモノが有ったけど、結果的には
正しい事をしていた感じかな

■湖から見つかった車両と遺体

被害者は未成年の女性・ペイジ。
売春容疑で半年前に捕まっているが、コーチとの繋がりは
皆無に思われた。

調べていく内に、コーチの知らない所で後援会の会長のパル
が壮行会として、売春婦をパーティーに呼んでいて、選手たち
に息抜きをさせていた事が判明する。

コーチはそれを知り、パルに対して三行半を下していた感じ。

■やたらとチームに関わる後援者

元々後援者とはそんなものなのだろうか。
出しゃばりすぎる所が有り、自分が世話していることで、
チームが巣立っていくところに快感を覚える所が有ったのかも
知れない。ホッジスは大学のアメフト部の事を過剰な営利主義
で腐敗している事を指摘していたけど、逆にコーチのしている
事は、古い体質のファミリー的手法でチームの団結心をうたう
モノが有ったね。

カルヴィンは古い価値観だとしたけど、コーチとしてはそれで
チームを優勝に導いているし、コーチとしての能力はとても
優秀だった事が伺える。

■車の中で見つかった38口径と同乗者の存在

同乗者はアンドリュー・ヒメネスなのか、それともカルヴィン
なのかという話になった。
しかしカルヴィンはそれを否定し、当時コーチに買春しようと
しているのが見つかり、チームの選手として外されてしまった
事が判明。
ヒメネスは湖に落下した女性を助けるために自ら飛び込んで
いた事が判明する。
同乗者は後援会長のパルで、口に付いていた陰毛からDNAが
見つかる。また銃の所持していた人物もパルのものだと判明。

■水中で発砲した銃の実証実験

男達は実験好きということで、ホッジスとか食いついてきそうな
ネタだったけど、実験を行ったのは真面目なグレッグとサラ
だったね。結果的水中で銃を撃ち、ガラスを突き破って人間を
殺すことは可能だった。ジェルの人間で5cm程銃弾が体内に
めり込むことが確認された。

■犯人はパルではなく、ケルヴィンだった

最後の最後までパルかケルヴィンのどちらかが犯人だろうという
ネタだった。結果的にケルヴィンは金をもらってナンボだと
するケルヴィンの事をコーチがそのチャンスを潰した事が殺意
を芽生えたさせた原因のようだ。

■後付けで色々と発見される

湖に落ちた際の物証も現在になってグレッグとサラが見つけて
いたし、ラングストンがボランティアを募集してゴミ収集車
から凶器のトロフィーや現場に有った足跡の靴を探し出すという
ネタだった。ウェンディが参加する事になったので仕方なく
ホッジスも参加したみたいなネタだったね。