CSI: 科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン10) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php

第9話 ジキル博士のプレゼント Appendicitement

脚本／Evan Dunsky
監督／Kenneth Fink
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キャサリンはラボのスタッフたちが休暇届を一斉に出して人数
不足のために、ラングストンに電話してなるべく早くラボに
戻ってくるよう連絡する。
ヘンリーはこの日誕生日のために、早めに仕事を切り上げ明日
から休暇をもらっていた。
駐車場に行き、駐車係のジョンに挨拶しようとするが、誰も
居ない事に気がつく。不自然に思いながらも車に乗ろうとする
と、覆面を被る三人組に突然覆面をかぶせられて拉致され、
車に乗せられる。目的は何なのか?とヘンリーは問うと、三人の
男達はハリーの名前を口に出し、自分の胸に聞いて見ろという。
緊迫感が増す中で、なんとその三人組とはニック、ホッジス、
グレッグであり、ヘンリーのサプライズパーティーの為の演出
だと分かる。シャレにならないとしながらも、ニックらは
ハリーのブタの隠れ家に連れて行くという。ブタのバーベキュー
店で、スペアリブが美味しいとの評判の店だという。
ヘンリーは今夜が満月である事から、何か起きるのではないか
と不安だった。

そんな中、突然対向車が運転するニックの車に向かって突っ込
んでくる。ドライバーは女性で泥酔してする様だった。急いで
ハンドルを切りなんとか衝突は避けるが、車は横転して動かな
くなってしまう。携帯電話は圏外で通じず、2km先にハリーの
店があるので懐中電灯を片手に歩いて行こうと告げる。

辺りが暗くなる中で、ようやく店に到着。
店のドアを開けようとするが、店は閉店していた。
張り紙によると半年前の2009年7月3日に、衛生局が店に入り
B型肝炎の感染源である為に店が閉店したと書かれていた。
店内に電話が有るかも知れないとして、ニックらは懐中電灯を
片手に店内を覗くと、窓ガラスが割れており、中に遺体が
有る事が分かる。しかもその遺体は銃を片手にしている割に
射入口・発砲した形跡が無く、上半身は焼け焦げていた。
そして何よりも北米生息のアライグマ"プロキオン・ロトル"の
標本が顔に噛みつく形でくっついていたのである。
腐敗していない事から、まだ亡くなって間もないのではないか
と推察する。

一方リリーという女性から911に連絡が入る。
男に殺されるという電話。ヴィアコテサークルという地域から
の電話で、すぐに警察官のデズモントとコリンズが様子を
見に来る。浴槽でリリーという女性が溺死し、家にはマスク
を被って寝ているバーナード・ヒギンズの姿が有った。
ブラス警部が現場にやってくると、バーナードを強引に起こす。
バスルームで女性が亡くなっている事を話すと、リリーは
恋人であり、ディナーに行く前に風呂に入ると言っていたので
自分は装置で仮眠をしていたという。無呼吸症候群のために
装置をつけるとすぐに寝てしまうのだという。更にバーナード
はクローン病という不治の病を患っていて体中に痛みを伴って
いた。ブラスは眠っていて犯罪に気がつかない事など有るのか?
とするが、ラングストンは装置の音の大きさから、気がつかない
可能性も否定できないと語る。しかしバーナードのテレビの
録画リストを見ると、実録犯罪ものの番組ばかりが収録されて
いる事から、彼が犯人なのではないか?と疑う。

ホッグスとグレッグはハリーの店の外を調べる。
すると圧縮エチレンガスとマッチの燃えかす、そしてかじった
骨と燃えかすが筒状の装置の付近に存在していた。
そんな中、遺体の近くで見張り番をしていたヘンリーの元に
スリックという男が散弾銃を片手に現れると、ゴメスを殺した
のかと近づいてくる。ヘンリーはそれを否定。争いに気がつい
たニックがやってきて科学捜査班である事を告げ、銃口を下げ
させるのだった。

ゴメスが亡くなった事について、グレッグとホッジスは説明する。
恐らくアライグマを退治しようとして、エチレンガスの使用方法
を誤り自分が吹き飛ばされたのだろうという。これは殺人では
なく事故だとの事だった。スリックはゴメスとアライグマゴジラ
はずっと天敵関係に有ったと告げる。ゴメスは良い奴だった
とし、雑用係をしていたという。

そんな中、外にシャーリーという女性が車でやってくる。
ハリーの彼女だという女性だが、看板に車をぶつけてしまう。
泥酔している女性で先ほどニックの運転する車にぶつかりそうに
なった女性だと知る。そこに居た男達をいちべつすると、アホ
面が揃っているとして悪態をつく。
ゴメスは芸術家で、豚肉を一番美味しく食べる方法を知って
いたという。ハリーの店とは名ばかりで、ゴメスのレシピに
よってこの店は支えられていたという。しかしハリーは突然
半年前に口座の金を全て下ろして何処かにトンズラしてしまっ
たとの事だった。
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■ヘンリーの誕生日は不吉

ヘンリーの誕生日は忘れられない日になってしまいました。
アメリカの田舎で、連絡が取れない状況っていうのが実に
怖い。でもアライグマでかじられた男を見ると、何処か
怖さを失う。

■ブタのバーベキュー店での顛末

時々ベガス編ではこの手のコメディ物語が存在する。
ただ今回のエピソードは、遊び心が強すぎて、やや現実離れ
をしていたな。何と言ってもタイトルからすれば、ジキル博士
の事件に繋がっていく訳で、こんなに軽い扱いで良いのかと
思わせるモノが有った。

■陸の孤島。外部を連絡を取る手段は?

アマチュア無線があるとの事で外部に連絡を取るも、宇宙人
と交信している様な男と繋がった後、真空管が壊れた。
変わりの真空管は有るのか?と尋ねた際に、真空掃除機なら有
るよと大ボケするスリックの姿。真空管を使った無線機なんて
未だに有るモンだね。

グレッグ先生によって電柱に登り、連絡を取ってもらう事が
出来た。あんなに簡単に交換機って繋がっているモノなのか。

■怪しいブタの店

ハリーは殺されているだろうとする視聴者の期待感と不安感
が工作する中で、地下室にはゴム人形の遺体。この期に及ん
でスリックもニックを驚かせようとするのだから大した物だ。
まぁニックも冒頭でヘンリーをシャレにならない方法で
驚かせていたのでしてやられた感じなんだろうけどね。

■犯人は誰?

ハリーの白骨遺体がバーベキューの中から発見される。
怖いのはあばら骨が一つもないという事実。
これって肉として出されてしまったのか?
美味しいと食べていた老婦人がいたけど。

でも殺害したのはシャーリーでもスリックでもなく、ゴメス
の母親みたいだ。ゴメスは元々偽造犯罪をしていたみたいだけど
母親譲りのモノだったのか。
死んだと言うことを隠す為に母親がフロリダから絵はがきを
出し続けていたみたい。

■バーナードの遺体

死んだのはリリーだけど、バーナードの方が主役だった。
死因は冠状動脈梗塞と敗血症を悪化させた事によるものだっ
たみたい。今まで広域抗生物質で生きながらえていたとの事。
「ロイヤル・ペインズ」でも症状が分からない病気の際に
広域抗生物質でとりあえず病気の進行を押さえるという事が
有るね。

ブラス警部との取り調べの際に、起きたり寝たりしている姿
がまるでギャグかコントかという感じだったけど、睡眠障害
って怖いですね。

■盲腸が二つある

バーナードの体内に盲腸が二つあるという奇異な状況。
やっぱりこの手術も腹腔鏡を使ったものらしく、それが出来る
のはジキル博士だけのようだ。

■ジキル博士への手がかりは?

クツのサイズが13。バーナードのクツが10とか言っていたので
どんだけ大きい人なんだろうか。ジョセフ・ビゲロー事件の
際には、博士からのプレゼントが有ったけど、今回は何処に
プレゼントが隠されているのか。
注射針の中に"ミケランジェロ"と書かれた切り抜きが入って
いた。その切り抜きはバーナード著作の本、"不動産で儲ける
コツ"の中に入っていたけど、ラングストンは見つけるのが早い
ね。アペンディシスがどうとか、アルとのやりとりで会話して
いたけど、まさかその言葉が最後になって意味のあるものと
して利用されるとは思わなかった。