CSI: Crime Scene Investigation (シーズン10) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php

第12話 1/100万のマジックショット Long Ball

脚本／Christopher Barbour
監督／Alec Smight
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コッパーグレンカントリークラブでは、ゴルフのプロトーナメ
ントが開催される。地元出身で若いダニー・ナガノが調子が良
く、Duffy WaldorfやRocco Mediateがその後を追いかけていた。
ロッコがついにトップに届く所まで来た所で、ロッコはボール
がコースを外れて木にぶつかってしまう。そんな中、ボールが
飛んだ先にカートが有り、そのカートから血だらけの男性の
遺体が発見される。

カートの遺体はラッセル・ハントリーで、クラブ会員で元プロ
ゴルファーだった。首の右側に中口径の銃弾の穴のようなもの
が開いているとアルは語り、穴の大きさから9mmか38だろうと
推察。しかし射出口は無かった。その傷が静脈を破り失血死
したのだろうとの事。死後硬直の具合から、死後12時間程度
経過しているという。ヘッドカバーで血を押さえた跡が有り
出血を止めようとしていた事が分かる。しかしカートには
ゴルフクラブのセットが無く、またゴルフをするような格好
では無かった。
キャサリンはカートのタイヤ痕を追跡していくが、犯行現場の
特定は難しかった。

ハントリーの元夫人・ミシェル・ナガノに話を聞く。
ダニーは元夫の連れ子で自分は継母だという。実の母親よりも
ダニーは育ての母を選んだのだという。ラッセルを最後に見た
のは夕べクラブハウスで行われたパーティーとのこと。

ラボで遺体を調べていたデビッドは、レントゲンの結果遺体
の体内に銃弾はなく、恐らく鋭器の凶器で突かれたのだろう
という。傷口付近からは黒いプラスチックが発見される。
また手には血塗られたスポーツ賭博のチケットが入っていた。
キャサリンはホッジスに対して、犯行現場を特定するために
クツの付着物を調べてくれという。

サラとラングストン、ニックはカートを調べる。
サラはラングストンにゴルフはするのか尋ねるが、全くやらない
という。サラは医者ならば必ずするものだとやるものだと思って
いたと。ラングストンはマーク・ドゥエインの言葉を引用し
"ゴルフは苦悩の散歩道"だと語る。
カートの天井には中速飛沫血痕が付着していた。カートに乗って
いる際に刺されて飛び散った事を意味しているのか。
ニックはゴルフカートのバッグの中から二種類のゴルフボール
が入っている事を見つける。一つはジュピターPTX製、もう一つ
はフシダ製のボールだった。

ダニーから話を聞くと、夕べはクラブハウスのパーティーで
ラッセルを見たというが父は相当酒に酔っていたという。
ブラス警部は、昨日のパーティーでバーテンダーをしていた
人物から話を聞く事に。
またナタリーによると、ダニーが父親の成績を抜いたことで、
ラッセルは息子に対して思い上がるなと激怒していたと語る。

ゴルフボールを調べていたニックはボールの指紋から、被害者
本人の指紋の他に、ダニーのキャディをしているジョン・デュ
ーデックと、エリン・ナガノの指紋を検出する。また遺体の
傷口からは、炭素繊維補強ポリマーとエポキシドポリマーが検
出。恐らくクラブのシャフトに使われているグラファイトシャ
フトの材料だという。

指紋が検出されたエリンについて調べると、現在西ラスベガス
大の大学生で、前科がある事が分かる。ミッシェルの妹だった。
早速ニックはミッシェルの居る大学の研究室へと向かう。
彼女は光ヘテロダイン検出器を使ってレーザー照射の実験を
行っていた。夕べの事を聞くと、ラッセルとエリンが言い争っ
ているのを目撃した人物が居る事を告げ、ゴルフボールの指紋
の事を問い詰める。私もパーティーでは酔っていたとし、
ラッセルはとても嫌なヤツで、いつも姉とダニーと怒鳴り合って
いたとのこと。ゴルフボールに関しては、昔まだダニーが
トーナメントプロとして成績が出ていない頃に新品のボールを
プレゼントしたら優勝して以来、縁起を担いで義理の甥のため
にプレゼントしているのだと語る。

ホッジスは靴底を分析。
ライグラス、クリーピングベントグラス、バミューダグラス
が付着。いずれもゴルフコースの何処にでも生えている芝生の
種類だった。キャサリンは結果を尋ねに来るが、殺害場所を
特定するのは無理だという。キャサリンはやっぱりダメなの
かと告げると、ホッジスはまるで僕が無能みたいな言い方だ
として憤怒。キャサリンはやる気を起こさせるために言った
のだと告げるが・・・
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■ゴルフトーナメント中に起きた事件

殺害されたラッセル。
色々と口うるさくてトラブルメーカーっぽい感じだけど、
ゴルフに関してはとても紳士に向き合っている姿が有る。
パーティーの際にダニーやミッシェル、エリンと言い争ってい
た原因は何なのか。

■ホッジスの腕が試される

広いゴルフクラブのコースから殺害現場を捜す役を頼まれた
ホッジス。途中でニックやラングストンの元に話をしにいくも
場所は特定できたのか?と言われて、肩を落として戻ったり、
キャサリンからもハッパをかけられるなど、気難しい捜査が
要求された。しかしカビの一種であるリゾウトニアソウニを
発見したことから事件解決の流れは一変する。

■ゴルフと科学

今回はゴルフに関するウンチクも結構有ったかな。
特にゴルフボールの中心部をレーザービームで照射すると堅く
なり、飛距離の上がるボールが出来るというのがビックリ。
日本の研究者が見つけたとの事だけど、そういうボールは認め
られていないのだろうか。

■ラングストンの言動

ゴルフはしないと言いながらも、かなりゴルフに詳しい教授。
ゴルフなんて棒で球を叩くだけのゲームとか、苦悩の散歩道
だと嘆く姿を見ると、過去には相当ハマっていたっぽい。
ボールに何か塗って成績を上げようとしていたであろう事も
分かる。流石に論理的な教授もゴルフボールの扱いに関しては
自由には出来ない所が有るのかな。

■容疑者ジョン・デューデック

被害者のカートから出て来たボールから指紋が検出。
過去25年前に彼は禁止薬物であるプロプラノロールを使用し、
出場権を失いプロゴルファーとしてのキャリアを引退していた
事が判明。しかもそれを告発したのが、ラッセルだった。
ジョンは自分はタイガーウッズのキャディのスティーブ・ウィ
リアムスも悪くないと思ったとして語る姿が有った。

それにしてもスティーブ・ウィリアムスという名前、アメリカ
じゃスタンダード過ぎて佐藤一郎レベルの名前だよな。
ウィリアムスという所から黒人であることは想像出来るけどね。

■ゴルフの都市伝説

どんな都市伝説が有るのだろう。
アルが冒頭から細々と誰もが知っているゴルフネタを語る
姿が有ったけどね。

この奇跡の事件は、「CSI:ニューヨーク」なんかでも起きて
いたよな。

■サラとグレッグの会話

ゴルフってグリッソムが好きそうな競技ですよねと語っていた
グレッグ。サラは何か言いたげな感じだったけど、本当に
ギルと結婚しているのだろうか。

■短気は損気

自分でゴルフクラブを叩き付けて首に刺さっていたらしい。
100万分の位置の確率の事件。ゴルフで切れると人生はパーとの
事。流石に人生はイーグルだとは言わないだろうけど、ゴルフ
ネタは尽きないね。

■ダニー演じるJason Dohring

現在、「ヴェロニカ・マーズ」を観賞中なので、その中に出て
来るローガン・エコールズ役を彼が演じている。父親が殺人犯
として刑務所に居る中、完全に悪の道を進んでいる感じだけど
立ち直ることは出来るのか?