CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン10)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi10/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi10episode.php





第22話 ジキル博士の手術室 Meat Jekyll (Part 2)

脚本/Naren Shankar
監督/Alec Smight
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ラングストンの元にイーリー刑務所に拘置されているハスケル
から電話が鳴り、ジキルに関する情報が有ると連絡してくる。
キャサリンはそれを受けて、リムジンで厳重な武装の元で彼を
ベガス署の取調室まで護送する。ジムはそんな事は聞いていない
とし、自分たちの捜査を否定されたモノとして激怒するが、
キャサリンは知事を通して保安官に許可を得ている事を告げる。
ブラスは、またキャサリンが亡き父・サム・ブローンの力を
利用したのだとして非難し、生きている我々よりもサムはより
影響力が有ると皮肉る。キャサリンはとりあえずハスケルから
話を聞くべきだと告げる。

ハスケスの腰にはスタンベルトが装着され、不審な行動を取れば
即電流が流れる仕組みだった。厳重な警備の元で取り調べを
行う事を告げ、キャサリンは全権をラングストンに任せるが、
ブラスも取調室には同席するという。

いざハスケルと逢うと、彼は以前
押収した私の荷物の中にジキル
博士のものが入っている
という。
漆の美しい龍の飾りの中に
それが入っている
とすると、サラたちは押収物を全てラボに
運び込み調べる。俺もプレゼントをもらったときには最初は
気がつかなかったという。
サラは龍柄の箱を調べると中から
ボウタイパスタの飾り物
入っていた。一人目の被害者の腸に結ばれていたものと全く
同じものがパスタに結ばれていたのである。足しからハスケル
がジキルを知っている事を証明するものだった。

バルタン刑事はキャサリンの決断に感服する。
朝早くに出かけたと思えばこんな事をしていたのかとバルタン
は驚く。そのやりとりを聞いていたニックは、俺だけ二人の
関係を知らなかったのかと呟く。

ラングストンはジキルとハスケルは何処で出会ったのかと尋ねる。
11年前にまだ彼がジキルでは無い頃に、イタリアンレストラン
でパスタ料理を出された際に一瞬にして目を奪われた
という。
天才だと思ったとし、ハスケスはシェフを呼ぶよう頼み、シェフ
と色々と話したという。とてもイカれたヤツで気に入っていた
と告げると、パートナー選びは直感力が必要だという。
ランズストンは、ジキルと有ったレストランの名前は何か?と
尋ねる。食べ物をくれれば思い出すかもしれないとして、
ステーキ肉を要求するハスケス。

一方警察としては48時間後にハスケスをまた刑務所に戻さなけ
ればならないとする指示が出ていた。
ピアノーバーにパスタのシェフがいた場所。当時ビゲロウには
エージェントが接触しており、名前はマーティ・フェルニック
という人物だった事を思い出すキャサリン。

キャサリンは悠々自適な生活を送るマーティの元に行く。
ジョージョー(ビゲロウ)の事で来たのかとキャサリンが来る
のを待っていたような感じの老人だった。ビゲロウは才能の
有る男だったが、稼いだ金は全て酒代で飲み干したという。
数年前に演奏するから店に来て欲しいと言われ聞きに言ったが
演奏は最悪で、150ドルもボッたくられたという。15号線の西
で95号線の南側に有った店との事だった。

税務署の記録を調べるがハスケルは職に就いた形跡は無かった。
グレッグはハーソンの証拠品を押収した際に
ヴェネッティーズ
のシャツを着ている写真が有ったとし、その店のことではないか
という。店を調べに行くが
不況で既に閉店していた。
ニックは店のドアを蹴破り中を調べると、店の営業許可書は
5年前に切れており、使われた形跡は無かった。しかし壁には
この店が繁盛していた頃の写真が多数掲載されていて、その
中に
これまで殺害された男達の写真、ビゲロー、ヒギンズ、ハ
ーソンの写真が掲載
されていた。ハスケルが本当の事を言って
いる事を示唆したものだった。

クラーク郡の租税査定官から店の実体を調べると、この店は
三名の共同所有になっていた事を知る。2人はイタリアンマフィ
アの兄弟で粉砕器で殺害されていること。残りの一人はユダヤ
人手、賭け屋をしており、賭け代帳とユダヤの帽子だけが
残されていたという。その帽子は
シルバービスタアスレチック
クラブ
の屋根の上に残されていた事を知ると、その人物は
エルロイ・ワックスではないか?とキャサリンは告げる。キャサ
リンは彼と面識があった。店に来ていた人物のリストの中に
必ずジキルは居るハズだとするが、一体誰なのか。

ハスケルに似顔絵を作成させるが、ハスケルは捜査官をからかう
ようにクラグストンの似顔絵を作成させる。ラングストンは
ハスケルの元に行き、店の写真を見せるとその店である事を
認める。リストの中にジキルの名前はあるのか?と尋ねると、
ハスケルは物々交換だとして、女性ストリップ嬢と引き替え
だという。それと引き替えに彼はカルロ・パリーニの名前を
出すが、カルロは服役中である事を知り、欺されたことを悟る。
しかしリストの中にジキルが居る事は明らかで、人物が特定
されれば、ハスケルが楽しむ事は出来なくなるので容易に
名前を話すことはないだろうと告げる。

そんな中、ラングストンの元に生ものの荷物が届いていると
ヘンリーが言われる。送り主はジェームズ・ラングストンだと
知ると、父親からの荷物だという。しかしラングストンの父は
10年前に既に他界していた。

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■シーズン10のメインエピソード"ジキル博士"の事件

これまでの犯行の特徴を考えれば、医学に相当精通していて、
現在存在する医者でもそれを行うのは難しいとされるような
施術を行っていること。

これまでに起きた三人の被害者は共に比較的近い地域で
活動していることから、何らかの共通性が有るのか興味の示す
点。

■ハスケルは本当にジキル博士を知っているのか

如何にも胡散臭い男。ハスケル演じるBill Irwinを見ていると
ドラマHEROESのチアリーダーのクレアパパ・ノアを
演じたJack Colemanを思い出すな。

最後まで信じさせて最後には裏切るのかと思った。

■ブラス警部、ちょっぴりご機嫌斜め

刑事ではなく、CSIの捜査官が解決していくというのだから
ちょっと不機嫌になるのも仕方が無いのか。
キャサリンに突っかかるところは、ちょっぴり大人げないと
感じたけど、悪い刑事を演じて取調室から出て来たのか?とい
う問いかけに、感情を抑えられなかったことを語っている。

■キャサリンとヴァルタン刑事、交際順調

朝早く出勤したキャサリンの姿を知っていたという事で
既に同棲している感じだね。知らないのは僕だけ?ってニック
がふて腐れてしまっていた。

ふて腐れるといえば、ヘンリーが今回、ホッジスとウェンディが
仲良くしているのを見て諦めていた感じだね。

■イタリアンレストラン、ヴェネッティーズ

キャサリンの父親・サム・ブローンが殺害されたのは
シーズン7の2話「奈落の底へ・後編だった。
まだ彼が生きていた頃のラスベガスの時代の名残の有る
エピソードだけど、そろそろそんな時代の人たちもみんなが
引退していて、キャサリンの影響力も徐々に薄れていきそう
だね。

ヴェネッティーズに残されていたのは、そこに集まった人たち
の写真。その写真に写っている人物こそ標的の的にされていた。
そしてこの店でジキルが働いていた事を知る。

■身元不明遺体とラングストンに送られて来た生もの

次の犯行を予告するものがラングストンに送られて来た。
ジキルの最終形が迫っている事を意味しているようだ。
わざわざ知らせてくれるというのは有りがたいけど、
わざわざ身元不明の遺体に関してそのヒントを送ってくる
というのもなんだか不自然。結局犯人は捕まらないのが目的
ではなく、その目的を知らせたい意図が多いようだ。

ラングストンに送られて来た生ハムを見ると、当初足の怪我を
示唆しているのかと思い、病理医のアルが狙われているのでは
ないかと思って心配してしまった。

■ラングストンとジキルに共通するモノ

互いに父親によって悩まされた過去があるらしい。
ラングストンは自分の中の父親と同じの暴力性の遺伝子を
受け継いでいるのではないかと感じていたし、ジキルは父親の
栄光の延長線上に自分が巻き込まれた事に憤りを感じていた様子。

■次々と怪我をするCSI捜査官

ニックはジキルとの銃撃戦で肩口を負傷してしまった。
一方ラングストンは、ハスケルによって最後に拘置所内から
メガネの淵を使って何度も刺される姿。
これが次のシーズンへの跨ぎの話だね。

ニックはサラの運転は乱暴なので同乗を拒否する姿。
ホッジスに対してニックは、見舞いにピザを持ってこないと
ぶん殴る的脅迫をしていたらしい。まぁホッジスの言うことだ
から話半分かも知れないけどね。

キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事

ネイト・ハスケス (Bill Irwin) 囚人、元医師、ジキルを知ってる
ジョセフ・ビゲロウ (Robert Amico) 一人目の被害者
ジョヴァンニ・ディマサ (Joseph Bologna) "パパ"、レストラン
チャーリー・ディマサ (Matt Ross)
バークリー (Lex Medlin) 警備の警察官、からかわれる
マーティ・フェルニック (Marty Ingels) エージェント
バーナード・ヒギンズ (Alan Blumenfeld)
ジャック・ハーソン (Jack Conley)
--- (JJ Snyder) Sketch Artist
クラーク (Reggie Watkins) 捜査官、犯人に撃たれ殉職
ユーリ・グリシェンコ (Yuri Elvin) ウクライナの石油王、身元不明遺体
--- (Ernesto Trinidad) Casino Patron

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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