CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン1) http://www.watch-csi.jp/csi/

 Oct. 20, 2000
第3話 誘拐の罠 Crate and Burial

脚本／Ann Donahue
監督／Danny Cannon
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ローラは気がつくと地下に埋められていた。ライターで明かり
を付けると助けを求める。

誘拐犯人はローラの夫・ジャックに3時間以内に200万ドルを用意す
る様告げ、ゴルフ場の裏のゴミ箱に持ってこいと身代金を
要求する。警察に言えば妻は戻ってこないと。

ジャックはラスベガス署に身代金要求の録音テープを持ち込む
と助けを求める。そのテープを聞いたギルは何度も聞き返すと
ラスベガスで背後に何も後が聞こえない所と言えば砂漠だと
告げ、高周波の音から近くに送電線が通っているハズだと語る。
3時間以内が勝負であり、妻は下手をすれば犯人が要求する
3時間前に亡くなる事も有るのだという。穴に埋められていると
なれば予定よりも早く窒息死することもあるとし、消極的殺人
だという。焦るだけ捜査は遅れてしまう事を訴える。

サラはギャラス家の誘拐された現場を調べに行く。
防犯装置が外されていて、室内の鏡、スタンドなどが倒されて
いた。ニックも合流して証拠を採取していく。サラは電気を
消してブルーライトを当てると壁に引っ掻いた跡が有り、
誘拐される時にローラが抵抗したモノでは無いかと推察。
ジャックによるとローラは付き合う人物は慎重に選んでいた
事を告げ、酒など飲まず健康にも気を使っていたと。
ジャックは金はあるので言うとおりに渡した方が良いのでは無い
かとするが、ブラス警部は金を渡せば妻は一生取り返せなく
なることを告げる。

ギルはニックに話して録音されたテープの音声の復元と増幅
作業をするよう告げる。

サラは現状から手際よく誘拐しているのでプロの犯行だと
ギルに語る。防犯装置を解除し廊下で妻を眠らせ、カーペット
を引きずっているという。しかしギルは有るハズのないところ
に落ちている土を気にしていた。
庭には甘い香りの臭いがしていた為に、サラはギルがコロンを
つけて居るのかと勘違いするが、麻酔薬をしみこませた布きれ
が落ちている事を見つける。クロロホルムではなく、ハロセン
が使われたのだろうというギル。サラはすぐにガスクロマトグ
ラフにかけて成分分析する事を告げる。ギルはプロの犯行にして
はお粗末ではないかとサラに語る。
裏庭には砂利と敷石、そしてコンクリートで覆われている為に
土は何処にも無かった。恐らく犯人の靴に付着していたと
見るのが自然だろうという。

一方ウォリックはキャサリンはひき逃げ事件の有った現場に
来ていた。女児がキックボードをしている所に車がぶつかり、
そのまま逃走したというもの。ウォリックがキャサリンが同じ
年齢の娘・リンゼイが居る事を知って、俺一人で担当しようか
と声を掛けるが大丈夫だと語る。

ギルは土には金が付着していて、更に青酸が付着していると
いう。アメリカの金の8割はネバダで採取されるとし、鉱石を
青酸ナトリウムに付けると金が摘出出来るのだという。ギル
は元々盗聴専門だったが、5年前に金山の奥で白骨遺体を
調べた際の知識が役に立った事を告げる。金山はネバダでは
100カ所以上。しかし送電線が近くにある金山は3カ所に絞られる
という。

ウィリアムス監察医は被害者の遺体に付着するあざから、
車のナンバープレート数字が浮かび上がっているという。
数字は"4"と"J"が見られた。ウォリックスは8km圏内をすぐに
クロスチェックする事を語る。
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いよいよサラが初めて現場での鑑識活動を開始。
ただ事あるごとにサラがギルを呼び出しては絡もうとしていた
訳だけど、もうこの時点で師弟関係上の好意が有ったのだろう
か?ギルが盗聴専門のスタッフとして働いていたというのは
初耳。昔見たときには流石にそんなに詳しいところまでチェッ
クしていなかったし、キャラクターが確立するまでにはもう少し
時間がかかるという感じなんだろうけどね。

なんと言ってもキャサリンの娘・リンゼイの誕生日だった。
娘はキックボードを欲しがってたみたいだけど、母は危険
だと思ったのかプレゼントせず。
ニックとギルが同じ物をプレゼントしようとしていた。
その名も"科学キット"。
CSIの考えることは一緒らしい。


・妻・ローラ誘拐事件

担当したのはサラ、ニック、ギルだった。

結果としてはローラがトレーナーの男と共謀して夫から200万
ドルを引き出して逃亡を図ろうとしていた様だ。
ただチップは欲を出して、自分一人の金にしようと下らしく、
ローラを殴り飛ばして、砂漠の中の穴に埋めてしまった。
最初から穴を開けていたということはローラと逃げる気なんて
無かったみたいだね。

幾つかのポイントとしては、

1) 室内に残されていた土

金の鉱山に関係がある事を示唆する流れだった。

2) 録音ボイスの解析

今のデジタル時代、音声解析も如何に進んでいるかという
事を示すエピソードだった。邪魔な音声を取り除いて
上手くローラがチップと共謀している証拠を探り出した。

それにしてもヘリプターを使った上空から埋められた場所を
特定する為に赤外線、温度感知器で特定していくところは
ある意味笑えたかも。ラスベガスの暑さを考えると、一体
あの箱の中に何時間入っていられるのかね。


・自動車ひき逃げ事件

キャサリンとウォリックが担当した案件。

遺体のアザとしてくっきりとナンバープレートが付着していた
ので特定するのはそう難しい事ではなかった。
問題は誰が運転していたのかということ。
飛び出す少女を見て、祖父が慌ててブレーキとアクセルを間違
えて踏んだとした時点で、ブレーキ痕の現場状況とは一致して
いないよな。
シートの高さが違うということ。180cmだとしていたけど、
ウォリックはともかくジェームズは170cmもない小柄な人
だった。聞いていたラジオはラップ音楽。祖父がそんな音楽
を聞いていた訳がないということ。最終的にはステアリング
に歯の欠片が付着していたなどの証拠が見つかり結果として
自供に追い込んだ。

驚くべきはキャサリンがこのまま祖父が犯人のままで良いので
はないかと語ること。一度許せばまた行うようになるという
ウォリックの言葉が響いたけど、ちょっと考えられないこと
だよな。