CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン11) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php

Oct. 14, 2010
第3話 スクウィーグル Sqweegel

脚本／Anthony E. Zuiker
監督／Jeffrey G. Hunt
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入り口のドアを丸形に割り鍵を開けて大邸宅に侵入するものが
居た。家の持ち主はマーゴ・ウィルトン。室内には彼女がこれ
までに行った慈善活動に対する盾などが飾られており、更には
息子のロビーとの写真が階段横の壁に多数掲げられていた。
夫人のベッドルームにいくと、犯人の男はナイフで傷つける。

幸い切りつけられたもののマーゴは命は助かる。
現場には救命救急隊のライアン・フィンクが居るのを見て、
ニックはお前はヒーローだと語る。ライアンは先日ビル火災に
於いて、子供達を多数助けたのである。

マーゴはベガスで一番女性慈善活動をしていて評価されている
人だった。寝室はまるでホラー映画さながらの惨状になっている
とし、CSIは侵入経路や寝室などを調べていくことになる。

二階に続く階段を調べていたレイとキャサリンは、額縁の写真
が不自然なことに気がつく。車椅子姿のロビーの写真の顔が
切り取られており、更には彼女の慈善活動に対する市長からの
ベガス市の鍵の入った額縁が反対に飾られていたのである。
しかも写真は一度フレームから外して顔を切り取った後に戻す
という手の入れ方だった。

ニックは侵入経路を捜していると、入り口のドアのガラス戸
が切り取られているのを見つけ、この穴を開けて中の鍵を外から
開けている事が分かる。

寝室は凄惨だった。ベッドや壁に被害者マーゴの飛沫血痕が
飛び散っており、被害者にまたがって切りつけたであろう事
が伺えた。床には逃走した際についたと思われる犯人の手足
について被害者の血痕の手と足の跡が見つかる。そこから
窓から逃走したであろうことが伺えた。

グレッグは侵入険路を調べていると浴槽の小さな窓のニスの
塗料が剥がれていることを見つける。この窓だけ何度も侵入
を繰り返した形跡がある事を告げると、グレッグは自分が
見つけたフレンチドアのガラスにも丸くカットがして有った
のだという。しかし丸くカットしたガラスがまたガラス戸に
戻されているのを知って、このドアから入ったと見せかける
為の罠ではないかと言うことを指摘する。しかしグレッグの
見つけた窓だと、30cm四方のドアなので、子供か小人しか入れ
ないと告げる。

レイはマーゴは果たして運良く生き延びたのかそれとも活かさ
れたのかと疑問を呈する。また名誉の市の鍵が反対にされて
いることや、車イスの少年に関しては犯人は納得していない
様で、何らかのメッセージ性があるのだとし、怨恨が原因の
ようだという。

レイは患者のマーゴの元に行くと、傷口を縫いながら犯人に
関する目撃情報を尋ねる。多分犯人はアフリカ系フメリカ人
であり、何か滑るような肌触りだったとのこと。手袋をして
いたのだとし、印象的なのはマスクから覗く目と歯が矯正
をしていたようだという。
レイは写真の件を尋ねると、あの写真は最初の夫・ヘンリー
との間に出来た息子のロビーであり、幼くして病気で亡くなっ
たのだという。息子の為に人助けをしたかったとして、慈善活動
を始めた原因を語る。

キャサリンは家中の指紋を調べるが犯人の痕跡がなくお手上げ
だった。グレッグがやってくると、祖父からの教えで、
困難が続くときにはアゴを上に向けろと言われた事を語る。
グレッグは寝室の上にはもう一つ窓がある事を告げ、そこに
は恐らく屋根裏部屋があるハズだという。グレッグとキャサリン
はその入り口の階段を見つけるが、キャサリンはこれ以上
泥まみれになりたくないとしてグレッグし仕事を任せる。
すると屋根裏部屋には寝室を覗いていたであろう小型カメラ
が有り、引き出しにはミカンの皮が沢山入っていた。何日も
ここで生活して監視していたのだろうと推察する。
屋根裏部屋には2000年度にマーゴの゛ウーマン・オブザイヤー
を取得した表彰状・盾が置かれていた。
犯人はここでマーゴと共に住んでいて、彼女に送られて来た
手紙も開けて読んでいたであろう事を告げる。

マーゴのベッドを動かしてみると、なんとその下から犯人が
その下にいたであろう人型の形跡が見つかる。

ラボに戻った職員たちはこれまでの捜査の流れを報告し合う。
諮問、微細証拠、DNAなど一切見つからなかった事。
それを聞いたレイは突然"証拠は砂時計の論理"を持ち出す。
個人を特徴付ける証拠が何一つ出ていない事を受け証拠が
無い事が証拠だという。小柄でベッドの下に有った形跡は
170cm以下の小柄。華奢で年齢は若いとし、そして辛抱強い
人物だろうと。気がつかれることなく他人の生活に入り込める
というのは相当非情な人物だという。

ホッジスはベッドしたのカーペットを見て尿のような形跡が
あるという。ニックに対して大将ならば今頃味見しているハズ
だという。もしかすると汗かも知れない事を告げ上皮が出るか
調べる様告げる。しかしその跡が見られるのはちょうど背骨
が有った様な場所だった。
ホッジスはすぐにアミラーゼで確認すると、カーペットのシミ
は汗だが、DNAは汚染されて検出困難だという。ただし
シルコーン系のシクロペンタシロキサンで出たとし、ラバー
スーツ用に塗られるスプレーだという。恐らくジッパー付きの
ラバースーツを着ていたのだろうと。

ニックとキャサリンはフェチのSMグッズが揃っている店の
ジョーイから話を聞きに行く事になる。
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豪邸に住み慈善活動家としても有名なマーゴ・ウィルトンが
不審者によって自宅のベッドで寝ている際に切りつけられる。
幸い腕には防御創ともいえる多数の傷跡を負ったが命に別状
はなく、傷口を縫うだけで済む。しかし洗車場で車を洗って
居る際には主婦のキャリーが襲われ、更には火災事故で
子供を救出したとする救命士のライアンもまた同様の襲われ方
をしたという事で連続殺人事件に発展していく。
そんな状況の中でもマーゴは入院先から自宅に戻りたいとして
強引に捜査官の言う事を聞かずに自宅に戻る。

犯行自体はそれなりに理由の有る動機付けがされていたけど、
犯人像に関しては、かなり異彩を放つ犯人像だった。
現実主義のCSIにしては、まるでアメコミのキャラクターが登場
した感じで、評価としては両極端になるのかも。

犯人のイアン・ムーン/スクウィーグルを演じたDaniel Browni
ng Smithは軟体人間として有名な人の様で、CGのような動き方
をするところが気味が悪いところ。
流石に殺害に関しては、誰にも気がつかれずに行うのは無理
だろうって感じしかしなかったし、犯行としては分からない
でも無いのだけど、彼自身が殺害を犯す動機に関しては
謎な部分が多く、単なる影の世直し隊なのかという感じで、
不可解でも有った。

IAN MOONEという人物がラバースーツを購入している事。
レイモンド教授はその文字列からI am no one (俺は誰でもな
い)とするメッセージ性があるとしていたけど、だから何?
って感じだったし、まるで捜査の進展に役に立たない所で
頑張りすぎた感じしかない。

CSIブログさんによると、CSI:シリーズの製作総指揮をして
いたAnthony E. Zuikerが手がけているデジタル小説のキャラク
ターを登場させたらしい。Anthony E. Zuikerさんというと
「サイバーゲドン」など最近では実験的なドラマを発表したり
して色々と既成概念を打ち破ろうとしている人だ。

ラバースーツを巡って、ホッジスがフェチ性を見せたり、
キャサリンの情報源だとするジョーイの元に尋ねにいった際
には、キャサリンがそんなフェチズムにハマっているのでは
ないかとする臭いを漂わせた辺りが笑えるところ。

犯人はオッドアイという目の色の違う男性だった。

因みにオスカーという市長は実際にラスベガス市の市長さん
のようで、現在BS11やTOKYO MXで放送中のドラマ「ラスベガス」
の Season 2, Episode 16と Season 2, Episode 24 の中で
市長役として登場している。
また今回登場した如何にも女優オーラを放っていた被害者マーゴ
役のAnn-Margretは歌手兼・映画俳優でゴールデン・グローブ賞
を五度も受賞しているというのだから凄い。

・Linkin Parkの"Waiting For The End"