CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン11) http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/ http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php

Nov. 11, 2010
第8話 冒された町 Fracked

脚本／Bradley Thompson、David Weddle
監督／Martha Coolidge
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レクシーは二人の男性・スコットとバリーと共に森の中の湖に来ていた。
誰も居ないところで穴場だとする三人は裸になってその湖で
水浴びする。硫黄の臭いがする中で、レクシーは水の中に入る
と自分に触れてくる人物が居る事に気がつく。しかし一緒に来
た二人の男はそれを否定していると、なんと遺体が浮かび上が
ってくる。

ジムとレイモンドたちは現場にやってくる。
ジムは俺が幼少期はニュージャージーの石切場で泳いだものだ
として昔話をする。しかし死体はそこでも2、3度浮かび上がって
来たとし、セメントによって鎮められた遺体だという。大抵
被害者の名前は大抵アンソニーなんだというとレイモンドはマフィア
がプロの仕事をしていた頃だなという。

遺体を見ると右鼻孔から出血が遭った。右の頭部に損傷があり
額にはL字型の傷があった。恐らく銃床だろうと。手には防御創
はなく、来ていた服のシャツに穴が遭った。デビッドは肝臓の
温度を測ると41.4度だと分かり、遺体は死後4〜7時間が経過
しているという。しかし夜中にどうやってこんな辺鄙な場所に
来たのか?と呟く。レイモンドは湖の水を採取する。

ニックは現場周辺の道は土が硬い事を告げ、タイヤ痕は見つか
らないが、エンジンオイルの跡が有るという。恐らくもれてい
るもので比較的新しいものだという。

その頃検死官質で遺体を調べる中、アルはキャサリンに妻の50回
目の誕生日が近づいているが何をプレゼントすべきかと相談
する。女性はダイヤならば確実だとし、ダイヤは女の友だと
語ると、男性には敵だというアル。
そんな中死因を調べる。L字型の傷が致命傷ではないことは明らか
だった。解剖した結果、体中が病魔に犯されているのだとし、
肝臓の肥大、壊死も見られ、腎臓、そして前癌病変が見られる
という。消化管、神経組織の変性であり、決して遺体は年寄りで
はないとのこと。死因は溺死だというアル。起動が塞がれた
為に、溺れた場所の水が採取できる事を告げる。

キャサリンは遺体の指紋を調べて被害者を特定する。
被害者はウォルター・バーンズ(45歳)。25年前にバーで暴行し
ているが、その後は全く犯歴は無いという。ケーブル・スプリ
ングスの牧場によって経営しており、彼はピックアップトラック
を所持しているのだという。しかし牧場は経営していた跡は
なく、荒れ果てていた。妻も昨年他界していた。トラックも
牧場から無くなっている事が分かる。
通話記録を調べるグレッグは被害者が最後に電話したのは、
ロザリンド・ジョンソンだと判明する。

ロザリンドを署に呼び出すジムとレイモンド。
彼女は地元紙ケーブル・スプリングス新聞の編集長だった。
バーンズの事を尋ねると、彼は記事の情報源だったとし、記事
の内容については明かせないという。ロザリンドは彼は何故
亡くなったのか?と問うとジムはロザリンドを真似てこちらも
情報は明かせない事を告げる。ロザリンドはギブ&テイクで
情報を語り合わないかと告げると、取り上げていた記事内容は
ケーブルスプリングスのこと、牧場のこと、そして健康の問題
だという。ジムは死因に関しては全身が病によっておかされて
いた事を語る。互いにそれ以上は明かせないとして平行線に
終わる。ジムは署から出ても良いが決して街からは出ないよう
告げる。去り際にロザリンドは二人に対して意味ありげに
バーンズの妻の病気の事を調べてみたら良いと語る。

そんな中、アーチーからの連絡で、フリーモント近くで車が
発見されたとの連絡が入る。ドアの外には血痕が付着していた。
しかし彼が所持しているピックアップトラックとは違うであった。
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若者達が沼で遊んでいたところに男性の遺体が発見される。
遺体は銃で殴られ、絞殺かに思われたが、気道の状態から
溺死だと判明する。しかし解剖していくと被害者のバーンズ
は全身を病に冒されていて、辞めて幾ばくもなかった事を知る。
最後に通話していたのが新聞記者の編集長をしているロザリンド
だと聞いて詳しく話を聞こうとするが守秘義務を盾に話そうと
しないところが有った。
そうしているウチに第二の被害者・アダムスの存在が明らかに
なり通話記録からこちらもロザリンドとの記録がある事を知る。

昔ながらのマフィアの姿が、現在に於いてもガス掘削会社の
社風として残っていたということが今回のポイントだろうか。

冒頭からジムが幼少期に石切場で水泳をしていたら、コンクリ
ートと重石で沈められている遺体を二度・三度として見ていた
事を語っていたことに対して、レイモンドはマフィアがプロ
の仕事をしていた時だと語っていたけど、今尚ラスベガスの
土地柄では、金の力で支配する企業の存在というのが形を
変えて今尚存在するというところなのだろうか。

脅しに使ったヤギの頭。
「ゴッド・ファーザー」のシーズン1で映画制作のウォルツの
元に愛馬の首が届けられていたけど、このドラマでは完全に
ヤギで代用。アルとジムは「ゴッドファーザー」ネタを利用
していたのに対して、レイモンド教授はどちらかというと
SF思考が強かった。

事件としてはこれだけの事件が発生しているのに行政も警察
も口を挟めないという辺りが相当違和感が有り、ここまで
行政が無視していると、警察官を信用しないのも無理がない。

久しぶりにエクリーが登場したので政治絡みの問題なのか
って感じだっけだと、目の前の殺人事件以上のことを担当させ
てもらえずに、結局汚染された水に関しては何の解決も見せて
いないところはかなり皮肉に写ったかも。

秘匿特権とか、契約に縛られているところも切ない。
元々の被害者であるバーンズもギブソンも採掘権を売ったこと
がきっかけで、、抵抗できないところに追い込まれている
ところが辛かった。
水質汚濁の事件に於いては、かつてクリーブランド郊外の川
であるカヤホガ川でも同様の事が有り、それがきっかけで
水質浄化法というのが出来たようだが、結局名ばかりなのか
と思わせるものが有る。 炭酸水のペリエは別として水から
泡が出るなんてあり得ないだろうとしていたけど、火がついて
しまうところは凄かった。

掘削の技術のようだけど、最近ではアメリカを中心として
シェールガスなどの採掘法が確立された。このドラマに於いて
は、水圧液を大量にガス層に注入してガスを回収する
フラッキングという技術があるようだ。
地中にあるメタンばかりが問題ではなく注入に使用した、
フマル酸、パライト、ケイ酸アンモニウム、ブルタル
アルデヒド、ベンゼンなどの発がん性物質を使って回収する
のが問題らしい。

これだけ証拠が出ても、トカゲのしっぽ切りで捜査を切り上げ
ざるを得ないところが切ないね。

必死に捜査を願い出るキャサリンに対して、エリン・ブロコビ
ッチじゃないだろうと語っていたな。

一人でも世界を変えられると信じていた。諦めないで記事に
載せるという編集長。なんとかレイモンドが紹介した新薬臨床
の薬が効果を発揮して、せめて生きている間に少しでも解決
すると良いんだろうな。

ラボネタでは、アルの妻が50歳の誕生日だとしていたけど
随分年下の妻なのかな。
そして"スターバック"リード刑事が二度目の出演。
ニックと共に売春街に行っていたシーンが印象的だった。
ニックも勝手にモーテルの扉を開けてしまうところなど
問題が有ったのではないか?カップルもしらけたとしてHを
辞めて外に出て行ってしまうところが笑えた。
残りは14話「灰のメッセージ」の登場だけみたい。

また今回のシーズンは犯罪名がコードで語られる事が多い気が
する。グレッグがひき逃げ事件の事を401Aだと語っていた。

CSIブログさんによると、シーズン11の5話のゴミ屋敷事件の
際のコード名の説明がされている。

>430……動物咬創
>430A……生きた動物
>430C……動物絡みの苦情

419は殺人っぽい感じだ。

病魔に犯されたロザリンドは、アンクレジット扱いだけど
シーズン11の16話にクレジットされている。何らかの動き
があるのか。訃報だとしたらちょっと寂しいかも。


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