CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

Nov. 18, 2010
第9話 女たちの打ち上げ花火 Wild Life

脚本/Melissa R. Byer、Treena Hancock
監督/Charles Haid
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男性話で盛り上がる二人の女性。他の熱々カップルを見てうら
やましがる中、私たちにも良い男性が訪れないかと感じている
と、突然
ホテルの上から男性が転落してくる。
すぐにCSIが現場に駆け付ける。
遺体からはアルコールの臭いがしていることから飲み過ぎて
バルコニーから転落したのではないか?と疑う。
ニックは目撃した女性から事情を聞く中で、胸の谷間に目を
向ける。女性は不快感をあらわにするが、ニックは飛沫血痕と
共に胸の谷間に脳の欠片がある事を告げる。ニックは当時
悲鳴などは聞こえなかったか?とするが、そういうのは無かった
のだという。脈のある男を捜していただけだという。

そんな中、キャサリンはジェリーからの情報で、被害者は
ブラッド・マローンである事を聞く。キャサリンが
ジェリーと
熱いハグ
をしているのを見たバルタン刑事は思わず背を向けて
しまう。
ジェリーからの情報によると、マローンは二日間で10万ドル
以上カジノで負けていて、更にカジノからは5万ドルを借りて
いる状況だったという。
バルタンはキャサリンにハグしていた事を指摘すると、彼は
父親・サムの部下だった人であり、父は
エクリプスの一部(株式)
を残してくれたのだという。それを聞くとバルタンは何故黙って
いたのかとして、へそを曲げる。

被害者は730号室の宿泊客で4日前から宿泊していたとのこと。
カジノで全てを失い自殺したのではないか?という。離婚歴は
2度、破産寸前の身だったと。
室内は荒らされた形跡は無く、財布も携帯も有った。遺書は
なく携帯を見ると金の督促のメールで溢れていた。しかし
現場を調べると窓には
内鍵がかかっていた為に、自殺するのは
無理だとし誰か他に部屋には居たのではないかと疑う。
とりあえず指紋とゲソ痕を採取しようとレイモンドとニックは
語る。

一方ジムはランスデニース・アーウィン夫妻が自宅アパート
で殺害されたとして、グレッグやサラに捜査を担当させる。
自宅を差し押さえられてこの土地に来た夫婦で、デニースが
亡くなる直前に911に助けてと被害を訴え通報して来ているの
だという。
現場には天井にまで及ぶ飛沫血痕が有り、
妻のデニースは
刺殺
され、ガラステーブルの上に倒れて居た。
夫妻は
オウムを飼っているのを知る。
ジムは網戸が破れていることから侵入口かも知れないことを
告げる。
一方夫の
ランスは浴槽で亡くなっていた。手足の変色具合から
二人の死は死後一時間も経過していないのだという。
デニースは刺殺され、夫は頭部損傷だという。

部屋の状況から、ランスは朝7時に近くのガソリンスタンドに
勤務に行こうとしていたこと。そして妻は夫の為に朝食を
作っていた事を知る。室内には夫婦の写真が写っていた。
しかしサラは写真に写っている
ネコが見当たらないと語る。
室内には現金とクレジットカードが残されており、何千ドルも
するオウムも残されていた事から、強盗ではなく怨恨による
事件ではないかという。そんな中遅れてデビッドがやってくる。
今日はみんなガラステーブルに落ちる日なのか?と呟く。

ホテルの部屋を調べていたレイモンドとニック。
窓から指紋が出るがマローンのものでゲソ痕も彼一人のもの
しか見つからなかった。ニックは落下した場所が違うのかも
知れないとして、落下した現場をバルコニーから覗くと、
隣の部屋が落下現場の真下だと分かる。
隣に宿泊しているのは、
オハイオ州から来ているステイシー・
ガノ
と、デイナ・カールストンだという。部屋の外に滴下血痕
が有る事から、室内に踏み込むと、ベッドの上には血が流れ、
二人の女性がベッドの上に倒れて居る事を知る。しかしいざ
近づくと二人はただアルコール摂取して寝ていただけだと判明
する。

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二つの現場で三人の人物が亡くなる。
一つはホテルの宿泊客・マローンが客室のバルコニーから落下
して亡くなったもの。もう一つは自宅で妻が刺殺され、
夫は浴槽で頭部損傷で亡くなっていた事を知る。

ネタ的には3人が死亡した事件のどれもが殺害事件ではなく
事故による死亡だったというもの。

サブタイトルはそのまんま「野生動物」ということだけ有って
事故に関与しているのが、人間であり、鳥でありネコである
という点で面白いものが有ったけど、シーズン11はホント
女性が殺人・死亡事故に関与するという大活躍のシーズンだな
という感じ。それも時代性を反映しているのだろうか。
特に性生活だったり、夫婦関係、恋人関係に言及されるシーン
が多く、その価値観も女性が男性化していることも有って、
日本語タイトルも「女たちの打ち上げ花火」としたのだろう
か。愛と憎悪は紙一重よ言うサラのセリフも納得の出来。

時々この手の遊び心の有る捜査を強いられるCSIスタッフ。
明らかに他殺の事件なのに事故だとする証拠の見極めは
相当難しいものがあるだろうし、捜査線上に上がる人間が
明らかについているウソに対して、相当疑うべき怪しさが
有るけれど、上手い事真相をたぐり寄せていくのだから流石
だね。

現場が汚染されている!とした際に、ネコだ肉球だとしたサラ
の鋭い一面が見られ、ベッドの下に隠れているネコと顔を
併せる"おいで〜ニャンコ"と語るシーンが微笑ましい。

ホッジスは鳥類が苦手のようで、"人は僕のことを肝の据わっ
た自信家と評価してくれる"と語るけど、そんなこと誰で言っ
ているんだと思わず突っ込みずには居られない状況の中
、幼少期にサスカチェワン州に住む叔父の家に行った際に
カナダガンに襲われてしまったとする彼もまた微笑ましい。

ネコとオウムが天敵同士で共犯だとした際には、シルベスター
とトゥスーティに例えていたけど、ネコが
シャワーカーテン越しに人間に襲いかかる(実際にはオウムに
攻撃)するという辺り、キャサリンは漫画の世界だとしていたけど、
勇者ヨシヒコの世界だったな。シャワーカーテン越し
に殺害されるとどうしても映画「サイコ」を思い出してしまう
けど、男性が襲われるというのもまた皮肉っているのか。


もう一方のホテルの事件ではGHBを使ったレイプ事件かと
思わせつつ実際にはGHB自体はごく微量なもので、アルコール
摂取によるところが大きかった。まさかバルコニーで
シルクドソレイユばりのサスペンデッド・コングレスという名の
カーマスートラ的性交体位の状態で亡くなっていたという辺り
借金漬けの男には幸せのまま死ねたというところなのか。
っていうかHしてのならば落下した時に素っ裸でも良かった
んじゃないかって気もするけどね。恐らくこのエピソードの
流れは、展開的にはシーズン7の1話を踏襲した流れが
有るのだろう。

バルタンとキャサリンの雲行きがちょっぴり怪しい。
バルタンは秘密などなく関係を築きたいと考えている様だけど
キャサリンは話したくないことは有るとの主張をしていた。
特にGHBを飲まされて記憶のない時間をとった経験の有る
キャサリンは上述したシーズン7の1話で誘拐されて不安な一夜
を過ごしている。この辺は男女の違いも有るのかな。

キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 刑事

デイナ・カールストン (Leisha Hailey) 医大に通う夫と離婚
ステイシー・カノ (Jennifer Aspen) 16歳の時に夫と結婚、3人の子
カイル・デッカー (Leonard Roberts) バー"ピロークラブ"バーテン
ドウェイン・シモンズ (Damon Herriman) アーウィン家の隣人
ペイジ (Susan Park) 脈のある男が欲しいという女
マディ (Briana Lane) 胸の谷間に脳の欠片の女
スザンヌ (Lauren Gottlieb) ウェイトレス
ブラッド・マローン (Brian Johnson) 借金、落下した男性
--- (Sandra De Sousa) Club Dancer

ジェリー () サムの部下、キャサリンの友人・ハグ
サム () キャサリンの父
ランス・アーウィン ()
デニース・アーウィン ()

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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