CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

Jan. 20, 2011
第12話 腐った桃にキスを A Kiss Before Frying

脚本/Evan Dunsky
監督/Brad Tanenbaum
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通報を受けて若いユニフォーム警官が現場で倒れて居る焼死体の
男性を発見しCSIに伝える。現場近くには車が無く、人通りの少な
い工事現場で、まだ遺体からはくすぶっている様な跡が見つか
った事から、そんなに死んでから時間が経過していないとデ
ビッドは語る。靴跡は我々のものだけだというレイモンド。
恐らく車から投げ捨てた為に靴跡がないのだろうという。
道路から土手に被害者を投げ捨てて転げ落ちたのだろうとの事。
舌が黒く腫れ上がっており、頭には火炎放射器を喰らったよう
な跡が有り、服の襟元が焦げていたが、防御創とも言える手
には火傷痕は一切無かった。遺体の死亡推定時刻を正確に
特定しようとして回復しようとメスを入れると
遺体がまだ
遺体ではなく生きている
事を知り救急車を要請する。

現場付近を調べるが被害者のIDはなく、走行中の車から投げ落
とされた跡が見つかる。
ダブルタイヤの跡が有った。

病院に運ばれた被害者は顔と頭の90%を第3度熱傷を受けていた。
両手首・両足首は縛られていて、更に首元にも縛られた様な
跡が有った。それは帯状のもの。火傷は放射線状で有る事から
想像するに、レイモンドは
手足を拘束され電気椅子によって
処刑されたのだろう
と告げる。

ラボで被害者の事を精査していると、
ホッジス(ロッジス)はCSIラボに
見学者を連れて来る。この事件の責任者はグレッグだと知った
女性・エレンはグレッグに興味津々。エレンによると、自分は
ノースラスベガスに有るアダムス小学の理科の教師で、生徒
たちの校外学習にCSIの見学を見せようかと考えていたが、
ちょっと過激すぎるとして、難色を示す。しかし小学性の見学
用のコースを作る事も可能だというグレッグ。
エレンが現場から立ち去る中、ニックは彼女はグレッグに相当
気が有るハズで、ずっとお前の目を見ていたぞと告げると、
電話番号を聞いて来たらどうかとアドバイスする。
ラボの事を知りたいのであれば何でも教えるので電話番号を
教えてくれないか?と告げると、彼女は教職の手前普段は電話
番号は教えられないが、警察の人ならば安心だとして、グレッグ
に電話を教えてくれる。

レイモンドは処刑用のイスを製作。ジェル人形を使って実験
を試みようとする。キャサリンがそれを見に来ると、レイモンド
は知事からは死刑中止の連絡は受けていないとジョークを
飛ばす。致死量の電流を流すが、火花も出なければ火傷も
でない事が分かる。一体何が違うのか。
そんな折り、被害者の頭部から採取した物質は
ポリエチレンの
スポンジ
だったとホッジスが伝えに来る。それを聞いて
レイモンドは納得する。普通は電気の伝導性を高める為に
食塩水に浸した海綿を頭の上にのせるが、ポリエチレンの
スポンジを使うと逆に電流の流れを妨げるので、熱として変換
されて燃えるのだという。それを実証してみせるのだった。
これでダメならば
バーニングマンで見に行くか?というレイモン
ドに、もう充分だとキャサリンは語る。
キャサリンは寧ろこういうのを使用すれば一時的に相当な電圧
が発生しないのか?と問うと、寧ろ電流の量が問題だと語る。
容量が大きければコンセントを利用して使えるという。
しかし現場の被害者は燃えたまま車から投げ捨てられた事を
考えれば、トラックの中に電気椅子が設置されているのだろう
と告げる。

タイヤ痕を調べているとミシュランの軽トラック用のものだと
判明。ただし南西部ではポピュラーなタイヤなのでそれだけで
特定は難しいという。
一方被害者の身元は、カールトン・ドリーンであり、二日前に
妻から捜索願が出ているという。金物店に勤務している男性
との事だった。
そんな調査をしていたグレッグはキャサリンの前で疲労した
事を呟く(燃え尽きそうだと不謹慎ネタ)と、キャサリンはもう
今日は休んでくれて良いと告げる。グレッグは早速エレンに
電話して、彼女に逢う。

二人は酒を飲みに行く。彼女は普段は教師なので酒は飲まない
とし、車も教職の仕事は安いので持っていないという。
二人は閉店まで浴びるように酒を飲むと、グレッグはタクシー
で彼女を送っていこうとするが、グレッグはまだ今夜を終わらせ
たくない事を語ると、エレンも同調し二人はグレッグの家に
行く事になる。

翌日、被害者が出たという事を受けてグレッグとニックは
現場に行く中、エレンの話をする。彼女の良さは自分が美人だ
という事に気がついていないことだというグレッグは、彼女
からはピーチの臭いがするのだという。
そんな中、二人目の被害者もまた現場付近にダブルタイヤの跡
が有り、拘束され頭頂部に火傷の痕が有ることが分かる。
被害者はイライジャ・ニューブルーム3世だと告げる。

二人に共通することは何なのか。
二人とも同世代の人で、裕福な生まれだが、ドリーン一家は
財産を失い労働者階級となっていた。イライジャは信託基金
だけで優雅な暮らしが出来る人物だという。
ドリーンアベニュー、そしてニューブルーム通りという道の
名前が有る事に気がつくが、被害者を通りの名前で選んでいる
のか?と疑う。
そんな中、ホッジスは皮膚と衣服から
過塩素酸アンモニウム
の痕跡
が見つかった事を告げる。酸化剤であり、1988年に
ヘンダーソンで大爆発事故が起きて、土壌汚染されている事が
分かる。そして防犯カメラの映像からトラックが見つかり、
所有者はヨハネス・デスムートである事が判明する。

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次々と発見される遺体は、電気椅子で拷問を受けて殺害された
様な形跡が見られるものだった。第二、第三の事件が発生して
いく中で、グレッグはエレンという教師と出会い、一夜で
熱い関係に陥っていく。
しかしエレンの行動に不審な点が見られるということで、
彼女を調べていくと、彼女はリタ・ヴォン・スクイーズという
バーレスクダンサーだという事を知る。彼女が男性によって
支配されているのを知ってグレッグは彼の指紋付きのグラスを
密かに持ち帰り調べると、要注意人物だと知る。ニックは
一度嘘を付いた素性の分からない人物との付き合いはトラブル
の元だとして別れる様告げるが・・・

この事件、グレッグじゃないとなかなか共通性は見つけられな
かったのではないかという気がするけど、名前には相当癖が
有るし、キャサリンも幼少期の頃からアグネスとボリスの
件に関しては、伝説として伝わっている様なことを口にして
いたので、いずれ分かったのかな。

ただ女性がやるにしては難しい事件だったということで、
協力者が誰なのかがドラマとしての興味の示すところだろうか。

ヘンリーもホッジスもグレッグが美人の女性と一緒に居るのを
知って羨ましそうに眺めている姿が有ったし、ヘンリーは
妹が居たら紹介してもらってと告げ、ホッジスはロッジス呼ば
わりされる等、お笑いとしても盛りだくさんの内容だった。

キャサリンはちょっぴり髪型も変わって綺麗な女性を演じて
いたけど、グレッグが恋によって盲目になる捜査に対して、
一定の理解を示す所など、女性リーダーっぽい優しい上司の
姿が有ったのかも。

祖父母の時代の恨みを同じ方法で晴らそうとしているところが
また凄いし、ドラマでは冒頭から目立ち過ぎるほどにラボに
やってくる女性の姿を見ると明らかに事件関係者である事は
分かる。その女性が不条理な死に追いやられた祖母の敵を
取るというのだから、また凄かった。

グレッグが犯罪者だと知りつつも彼女の事を妄信している
彼が彼女を逃がすのかどうかが最後までハラハラさせられるも
のが有ったし、火曜日から今日まで貴方を愛していたという
女性の言葉は本当なのかどうか最後まで興味深い香りを
残して行くところがあったね。

完全にキャサリンが母親的視線で、今度ミステリアスな女性
を好きになったら私に鑑定させなさいとグレッグに告げる
辺りがまたキャサリンも年をとったというところなのだろうか。
腐ったものは良い香りがするというのも意味深いものが有る
けど、グレッグが彼女の残した服の臭いを嗅いでいるシーン
はちょっと変態ちっくで何とも言えなかった。

ナチスとスターリンの迫害の地から自由の地に逃れてきた二人
がイカレたユダヤ人のギャング団によって殺されたという
皮肉もまた奇抜な過去だったね。


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レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
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評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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