CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

Feb. 3, 2011
第13話 愛のことば The Two Mrs. Grissoms

脚本/Christopher Barbour
監督/Steven Felder
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聾者支援財団の奨学生最終候補者たちが決まるパーティーが
ギルバート大学で行われる。
最終候補者として、ジャスミン・サンダーランド、アシュリー・
ベルハム、ショーン・ワイアット
らの名前が挙げられていた。
サラはそのパーティーにギルと共に出席するために青いドレス
に身を包んで会場に来ていたが、ギルは政府からの依頼で
ペルーの墓の調査を行っていた為に来られないと電話してくる。

このパーティーには聾者であるギルの母・ベティも出席して
いた。サラは会場に居た通訳のデニスを通して、義母のベティ
と逢うと、ベティは
聾文化研究学部の部長をしているジュリア・
ホールデン教授
を紹介させる。ジュリアは娘同然なのだという
ベティだが、サラはジュリアが何処か敵視するような表情を
しているのが気に掛かっていた。そしてベティとの関係も
イマイチ上手く行って居らず、障害者との壁を感じる。
更にギルバート財団の会長のエリック・ランバートを紹介され
るサラ。
ジュリアは奨学金の選考委員長を務めているとし、
奨学生に選ばれれば50万ドルが与えられるために、慎重になっ
てことを聞かされる。

そんな中、サラは息苦しくなって会場から外に出ると、遠く
から
爆発音が聞こえ炎上しているのを目撃する。
サラは急いで現場に駆け寄ると、車が大学の駐車場から落ちて
崖から転落しているのを目撃。ドライバーはランバート会長
で車の中に居る彼を助けようとジュリアがなんとかしようと
近づいていた。サラはジュリアを止めると、爆発するので
危険だとして車から引き離す。既にランバートは亡くなって
いると説得するのだった。

ニックとレイモンドがやってくると、サラが胸元の開いたドレ
スで着飾っている姿に驚く。何かいつもと違う雰囲気だとして
戸惑っているニックたち。サラは被害者はランバートで、
会場で少し酒を飲んでいた様だった事を告げる。発見者は
そこに座っているジュリアだという。サラは何が有ったのか
ジュリアに聞こうとするが、手話が早すぎて、多少は理解出来る
サラの理解の範疇を超えてた。野次馬の中に居たデニスに
通訳を頼んで会話する。
ジュリアは自分のオフィスに居た際に爆発の衝撃音を感じた
のだという。窓硝子に振動が伝わってきたのだという。
それを知って音のあった方向に走ってきたらランバートが
駐車場の縁石を乗り上げて落下していたのだという。

デビッドが検視の為にやってくると、レイモンドは焼死体を
引き出すのを見て
初の仕事の事を思い出すという。
爆発が起きる二大条件は燃料タンクの破損と、その燃料に発火
する為の火花だという。悪路を滑り落ちた際に、燃料タンクの
底に火花が付いて引火したものなのだろうか。

聞き込みの結果、結構多くの人が爆発音を感じていることを
知る。衝撃波は丘に吸収されるハズなのにキャンパスに居た
広範囲の建物で感知されていた。
ニックは駐車場を調べると、
縁石にスリップ跡がない事を
告げ、そのままハンドルを切ることもなく突っ込んだのだろう
という。しかも
爆発は谷の下ではなく駐車場だという。
破片がそこらに落ちていて、
一部起爆装置が発見されたのであ
る。谷に落ちたのではなく落とされたのだろうと。これは事故
ではなく爆弾を仕掛けたものによる殺人事件だと語る。

アルもラボで遺体は煙を吸っていないことから、落下する前
に死んでいた事を語るる
恐らく爆弾によって大動脈が破裂した事による即死だという。
ランバートには結婚歴がなく、敵が居たかどうかは大学の関係者
に聞かねばならないという。姑に聞いたらどうか?という
キャサリンに対してサラは、ちょっとベティとは近づきがたい
ものが有り、
義母は人任せに出来ず、細かいし感情を表に出さ
ない為にコミュニケーションが取りづらい
のだという。
まるでグリッソムソックリじゃないのというキャサリン。

グレッグは爆発した現場のシミュレーション画像を
3Dで再現
していた。すると人文学科の建物には衝撃波は届くハズは無い
という結果が出る。学生寮が邪魔して伝わらないのだと。
人文学科の建物で衝撃波を感じたと話したのはジュリアである
事を知る。ジュリアは嘘を付いていたのか。

ジュリアはオフィスは調べるとCSIたち。
しかし
硝酸塩も爆弾の材料も出てこなかった。そんなオフィス
を調べていると、ジュリアと共にベティもやってくる。
サラはジュリアが爆発時にいたのはここではないハズだとして
何故嘘を付いたのかと問い詰める。ジュリアは自分は犯人では
ないと語るが・・・

ニックとサラはオフィスを調べているとゴミ箱からボイスメール
が来て居ることが解る。ランバートからジュリアに当てられた
もので、事件当夜に送られて来たものだった。そこには
"話し合
おう"として、二人の関係は学校にとってもマイナスであり終わり
にすべきこと
が書かれていた。痴情のもつれでジュリアが
ランバートを殺害したのかどうか・・・

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聾者支援財団が奨学金を選ぶというパーティーで主催者で最大
の支援者であるランバートが殺害される。
パーティーにはサラとギルが出席する予定で、聾者のギルの
母も会場に来ていたが、ギルは仕事の都合で来られず、サラ
としては孤立する。そんな中、ギルの母・ベティから
ジュリアやランバートの事を紹介される。その直後にランバー
トが殺害されたことで、サラは率先して捜査に行うが、
容疑者だとして取り調べを受けるジュリアからは利害の対立
が有るとして、サラを捜査から外そうとする。自分はギル
と親密な関係に有った事を告げて、サラの気持ちを揺さぶって
いくが。。。

ギルを巡って三人の女性が熱い視線を投げかける物が有った。

母親、サラ、そして今回の捜査線上に浮かび上がるジュリアと
いう女性だけど、聾者の母としては、ジュリアとギルが
結びつくのが最良だと感じているようで、サラに対して、健常者
と障害者という壁も含めて、結構分厚い障壁として存在して
いる流れだった。

ジュリアの存在はまさに学者肌という事も有って、ギルとは
似合うところも有る。皮肉にもジュリアとギルが離れても
聾者の母としては、離れがたいとする気持ちも理解出来る所に
繋がっている。

家族関係・恋愛関係に於いてはもっとコミュニケーションが
必要な案件なのに、肝心のギルは外国を飛び回っていつ帰る
とも分からない生活をしているので、なかなか上手くは行かない
ところなのだろう。

ちょっと聞きたくなかったけど、ギルとの性関係に於ける優位
性を誇示するために、ジュリアがサラにイジワルを言ったり、
サラが色々とジュリアやベティだけでなく、ホッジスからも
大将(ギル)の知的好奇心を満たす為には性生活だけでなく、
それ以上のミステリアスな精神世界を持つ人物が必要な感じで、
ホッジスがイジワルな感じでレディ・ヘザーのネタを持ち出した
所はちょっぴりいただけないところも有ったな。
ミステリアスというキーワードは前話のグレッグと女性の関係
に対しても使われたもので、男性は女性のそんな一面に惹かれる
ところが有るのか。

ドラマとしては、サラが当事者となり、利益の相反が発生
している為に、ジュリアの事を偏見無く捜査出来るのかどうか
が面白く描かれているものだった。

事件としては小さなコミュティ内での奨学金を巡る争いなのか、
それとも女性関係を巡る痴情のもつれから発生するものなのか
という感じのネタだったけど、証拠としては、かなり多くの
ものが残されていたので、そう難しくは無かった気がする。

グレッグは衝撃波のシミュレーションをPC上で再現して、
ジュリアの証言の矛盾性をついていき、その他のCSIのスタッフ
たちはほぼ爆発物・火薬・起爆装置などを調べていった感じ
だった。

ジュリア役のMarlee Matlinはスイッチ〜運命のいたずら〜
エメットの母・メロディ役で出演していた。

キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 刑事

ギル・グリッソム (William Petersen) ペルーへ
ジュリア・ホールデン (Marlee Matlin) 教授
Mrs.ベティ・グリッソム (Phyllis Frelich) ギルの母、聾者
マイケル・ポーター (Tyrone Giordano) ジュリアの助手
ショーン・ワイアット (Sean McGowan) イギリス出身、奨学金候補
エリック・ランバート (Anthony Natale) ランバート財団、大学経営
デニス・パルマー (Matthew Jaeger) 手話の通訳
--- (Bill Pugin) Male Police Interpreter
--- (Adrienne Sherwood) Female Police Interpreter
--- (Yuki Bird) CSI Tech
アシュリー・ベルハム (Larena Patrick) 奨学金候補
--- (Megan A Clancy) Deaf Party Guest
--- (Andy Gates) Party Guest
--- (Jasun Hicks) Student
--- (David Keresztes) Deaf Student
--- (Kristin McCoy) Signing Student / Signing Party Guest

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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