CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン11)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi11/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi11episode.php




 

May 12, 2011
第22話 バーニングアウト In a Dark, Dark House

脚本/Tom Mularz
監督/Jeffrey G. Hunt
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レイはハスケルの旧姓がソープであり、父親がアーヴィンだと
知って急いで
ソープ農場へと向かう。そこにはグロリア
失意のまま精気を失って座り込んでいると共に、ドアからは
ハスケルが姿を見せる。
レイはハスケルが父・アーヴィンを殺害したことに関して、
家族を護ってくれた人を殺害した事に関して非難するが、
ハスケルは
父が一度も守ってくれた事などなく、私の才能にも気が
付かなかった人だ
という。
「父を殴って初めて一人前か」
いうレイに、よく分かっているじゃないかとハスケルは語る。
ハスケル(ワーナー)がレイに銃口を向けるが、お前には私を
撃つことなど出来ないという。ハスケルは今では人を撃って
もまるでワクワクしなくなった事を告げ、全てはお前のせい
だという。
「初めて会った時を忘れるな」というメッセージ
に関して、レイは彼にハスケルとは一体誰の事なんだ?と
問うが・・・そんなレイは隙を突いてハスケルを殴り飛ばすと
警察で支給されている拘束具でハスケルを後ろ手に捕まえる。
ハスケルはレイに対して、俺はお前と同じなんだと告げると、
何故俺がグロリアを生かして置いたか理由を知りたくないのか
と問い、女性に聞けという。それを聞いたレイは拘束具を
切ってしまうと、自由の身にした後にハスケルに暴行し、
そして二階の踊り場から下へとハスケルを転落させ殺害する。

応援要請を受けた、ブラス警部ミッチ、エイカーズが現場
に来ていた。部屋にはグロリアとレイが寄り添っている姿
が有り、ブラスは二人の前に躍り出る。レイはグロリアに
もう終わった事を告げる。
ブラスはレイに対して、他の捜査官とは一切誰とも口を聞くな
と指示し、グロリアと共に
デザートパーム病院へと向かわせる。

一方ハスケル殺害現場にはサラとグレッグがやってくる。
ハスケルの本名はワーナー・ソープだったことで、レイが
突き止めたのだという。これまでアーヴィンは嘘を付いて
いた事を告げ、彼は射殺体になっている事を告げる。
ハスケルの遺体を調べると、殴られ、射撃され、そして二階
から転落させられている
事を知る。
正当防衛に間違いない
して現場捜査官はレイの無実を唱える。

しかしこのヤマは因縁が強いもので内部調査が血眼になる
ハズだというブラスはみんなでレイを支えようと告げる。
ハスケルはティーナの現場でも拷問しているので、現場で
ハスケルを殺害してもおかしくはないのではないか?とする
意見も出ていた。

グロリアは病院に運ばれる。
ニックとキャサリンが駆け付けるが、ニックはレイにハグ
をしたいがアナタは事件の証拠だからとして、それが出来ない
事を告げる。キャサリンがグロリアを調べる事を告げ、ニック
がレイから証拠の採取を行うと言う。

ニックはレイモンドの体の傷を調べる中、レイに対して、
大事なのは彼女を救ったという事実だけだと語る。レイの
拳は殴り有った形跡が有るが、指に白い粉が有ることが
分かる。レイにも何処で付いたのかは分からないとのこと。
着衣の下からは血痕が見つかる。

CSIオフィスのエクリーの元には内務調査官I.A.のシュルツ
来ていた。エクリーは単純な事件でレイの正当防衛だとするが
シュルツは
警官絡みの単純に事件には意外な事実が隠されている
事が多いという。エクリーはレイは疲れているので2、3日
休暇を与えるので、内務調査の聞き取り作業をするならばその
後である事を告げる。

サラとグレッグは現場の状況を調べていた。
ハスケルは3m35cmの落下によって亡くなっていたが、階段の
手すりはかなり太い為に、余程の力が関わらない限りは、
手すりが壊れることはあり得なかった。
デビッドは落下しているハスケルの背中に打撲痕があることを
指摘。恐らく階段の手すりと符合するキズだという。

アーヴィンの遺体は頭部に盲管射創が一カ所有り、裂傷は
多数有るという。死ぬ1時間前についたキズだろうという。しかし
腹部には一ダース以上の刺し傷があるとグレッグは確認する。

一方寝室には大量の血が飛び散っていた。
ベッド、拘束具、
スプララックスという小さな冷蔵庫などが
部屋には置かれていた。

サラは被害者のグロリアの事をレイプ検査結果で調べる。
性的暴行の痕跡が有る事を確認する。サラはグロリアに
対してハスケルが死んだ事を告げ、アナタは生きている事を
語る。乗り越えるべきことを訴え、生き延びた限り、アイツ
に勝利したのだと告げる。

グレッグたちはベッドやクローゼットには多数の釣り針がある
事が分かり、恐らくグロリアの手足の傷から、多数の釣り針
で縛られていたのだろうと告げる。
ベッドの下から9mmの銃を発見する。父親に使用した銃はこの
銃から発せられたものだろうとのこと。
室内を調べていたサラは中速飛沫結構、凶器から飛び散った
飛沫を調べる。ここでハスケルは数々の拷問をして、連続殺人鬼
が誕生した場所だと言う。最初はネコを殺害したものだが、
壁の壁紙に貼られている後ろの壁紙からはもっと古い血痕が
発見される。

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ハスケルがロサンゼルスで事件を起こしたということを聞いて
ベガスCSIも現地に向かうが、レイは元妻がハスケルに拉致
されたことも有って当事者が捜査に加わるべきではないと
してラスベガスに戻される。レイはハスケルの用意したヒント
を元に彼がワーナー・ソープである事を突き止め、ソープ
農場にいると考えた彼は一人、農場に向かうと、そこにハスケル
とグロリアが居る事が分かる。一度は逮捕するレイだが、
ハスケルがレイの中の猟奇性を引き出すべく、グロリアに
暴行した事を告げると、レイの箍が外れて、ついには彼の拘束
を解いて殺害してしまう。

昨日Dlifeで見たコールドケース4#3でアリスの現代版
を演じたL. Scott Caldwellが、グロリアの母役で登場した
ので驚いた。LOSTではバーナードの妻・ローズ役として
出演。島に来たらガンが消えたみたいな役柄だったね。

事件としては、これだけ酷いことをしてきた犯人に対して、
被害者側には同情の余地は有っても、現場の職員が法律の
執行官ではないことを描いたもの。
刑事や仲間たちがレイのした事に対して隠蔽したい気持ちも
分かるけど、身内に対してそういう例外を作れば、今後の
CSI組織としての信用・証拠能力にも関わる問題なので、
また難しいところだね。

一番の問題は、ハスケルをこの世に再び世に放ってしまった
刑務官の方が十分に問われるべきものが有りそうだけどね。

ハスケルは善行を装うレイの化けの皮を剥がしたいと思った
のか。どんな人物にも自分と同じ猟奇的な一面があるという
事を示したかったのか。それとも自分と同じ境遇にいた彼が
自分とは違う道を歩んでいることに我慢出来なくなったのか、
色々と考えさせられるものがあるけど、ソープ家は親子だけ
でなく姪のティーナも含めて猟奇さを持ち合わせていたと
いう事を考えると、やはりMAO-A遺伝子異形の凶暴性に関して
は否定できない所もあるのだろうか。

レイモンドのエピソード(シーズン11)は常に、この遺伝子を
臭わせるエピソードが多く、レイの中では人生そのものが
自分との戦いだった感じだ。
そんな危険な遺伝子を残したくないとするレイモンドの心情
が最後にグロリアとの離婚の理由として発覚するものが有った。
ロイヤル・ペインズ/Royal Pains 〜救命医ハンク〜
なんかでもハンクが関係しているセレブのボリスは、
遺伝子疾患によって悩み、自分と同じ苦しみを子供には味わせ
たくないとして、子供をもたないようにしているという人物
だった。

ブラス警部が隠蔽工作に手を貸してしまったことで、仲間へ
犠牲を強いてしまったこと。頼んでいないと言われればその
通りなのだろうけど、ブラス警部、そしてキャサリンもまた
その隠蔽に荷担してしまったし、キャサリンの発言を見ると
全員の署名の元で報告書が提出されている感じなので、最終的
に真実を語れるのは、レイと現場に居たグロリアだけなのか
もしれない。

サラは最後まで正義を貫こうとしていたけど、結局おれて
しまったのだろうか?グレッグは、レイを庇おうとして、レイ
が有利になるような証拠の解釈をしようと努力していたけど
サラに解かれて、結局認めざるを得なかったのかな。

既に日本でもシーズン12が始まっているので、ある程度ネタ
は知っているので、ネタばれは辞めて置きますが、
シーズン12からはTed Danson演じる、D.B.ラッセルが
CSI捜査官に加わるようだ。
ダメージでアーサー・フロビシャー役としてかなりの
インパクトを与えた方だ。

またエクリーの娘・モーガンも加わるということで、シーズン
12の地上派放送も待たれるところ。

■検索用キーワード


キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI(新主任)
レイモンド・ラングストン (Laurence Fishburne) LV.1捜査官
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋
ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
アンディ・エイカーズ (Larry Sullivan) 刑事

グロリア・パークス (Tracee Ellis Ross) レイモンドの元妻
ノーラ・パークス (L. Scott Caldwell) グロリアの母
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
シュルツ (Jay Karnes) I.A. Detective、内部調査
8歳の時のワーナー・ソープ (Niko Baur) 母が虐待、殺害される
16歳の時のワーナー・ソープ (Mason Steel Davis)、ハスケルを殺害する
タナカ (Paris Tanaka) 医師
ダグラス・ネイサン・ハスケル (Jimmy Clabots) セールスマンだった。
アーヴィン・ソープ (Raymond J. Barry) ソープ農場、ハスケル父
ネイト・ハスケル (Bill Irwin) 殺人鬼


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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