CSI: Crime Scene Investigation (シーズン1) http://www.watch-csi.jp/csi/

Apr. 19, 2001
第20話 引き裂かれた静寂の闇 Sounds of Silence

脚本／Josh Berman、Andrew Lipsitz
監督／Peter Markle
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シャーロットとリサは夜遊びをする中、車で走行中に何かを
轢いてしまう。何か動物ではないのかとして恐る恐る近づく
と人を轢いている事が分かる。

現場に来たオライリー刑事は轢死だなという。
現場にはテールランプが壊れており、ビニールに入ったビール
の缶が落ちていた。遺体を調べるギルは体にタイヤ痕がくっきり
と付着しているのを見る。しかもタイヤ痕は一台ではなく二台
だと分かる。おそらく大型の方の車がひき殺したのだろうと
サラはつぶやく。

そんな中、現場にニックとキャサリンがやってくる。
これから八番街のコーヒーショップで起きた事件現場に行くと
いう。通報では発砲事件があり、死者四、五人が出ているという。
ギルは二人だけで担当して欲しいと告げる。
キャサリンはギルに対して三ヶ月前に警察学校の会議に申し込ん
でいたのを覚えているか?とし、主任の承認が必要だとして、
朝までに承認の書類が欲しい事を告げる。とても聞きたい発表な
のだという。

モルグで、アルは遺体の指紋から被害者はブライアン・クレモン
ズ(22才)であり、聴覚障害者だという。指紋からそんなことまで
分かるのか?というサラに対して、身障者用の申請・登録が
して有るので分かるという。あの近所に聴覚障害者用の大学が
ある事を告げ、そこの学生ではないかと告げる。
タイヤの跡から4WDかトラックのものだと告げるが、被害者の
拳の関節に血がついており、被害者自身の中から血が出た形跡
が無いので容疑者と争った可能性があるという。アルはすぐに
容疑者が出た時のために血液のDNA検査をしておくと告げる。

ニックとキャサリンは発砲現場へといく。
被害者の中で亡くなったのは4人で、一人は病院に運ばれている
という。被害者は従業員の女性2人と、客としてやってきた男性
2名とヘッドホンを聞いていた学生1名だという。
ニックは現場には薬莢だらけである事を告げる。
被害者の姿を見てキャサリンはその一人がフランキー・フリン(38
才)だと知っていた。オルフェウスのオーナーで去年カジノの
ライセンスを取り消されているという。二重帳簿を造り脱税したから
だと。ブラスによると隣で亡くなっている遺体はフリンのボディガ
ードをしているアル・ロブソンである事を告げる。
犯人はレジや財布には手をつけていないので別の目的が有った
のだろうと。犯人はフリンを狙っていた事なのか。
彼の車は最近防弾使用の窓ガラスが使用している事が分かる。


ギルは制服警官と共にブライアンの実家へと死亡したことを告知
しにいく。ギルは取り乱すクレモンズに対して必要ならばカウンセラー
を紹介するというが、寧ろ早く犯人を捕まえて欲しいという母。
自分が妊娠三ヶ月で風疹にかかり息子に聴覚傷害を患わせた
ことを告げるがあなたの責任ではないとギルは語る。

モルグには次々と遺体が運ばれてくる。
フリンは額と腹部に撃たれた跡があり、9mmか357の銃で殺害され
たものだろうという。しかし彼は浸潤性の大腸癌を患っていたので
放っておいても二ヶ月後には亡くなっていただろう事を告げる。
また被害者の一人で店員をしていたエリン(20歳)は妊娠6週間目
である事をデビッドから聞く。

ニックは血痕を採取し銃弾を摘出。店内で発砲された9発の銃弾は
全て同じ口径だという。ボディガードから発せられたことはないとする
中で、この店の店長・ケンダルが現場にやってくる。
閉店間際に発砲事件が起きていること。普段店を閉める際には
店員にやらせているのか?と問うと、エリンに任せていたが、近々
辞めることになっており、その引き継ぎをアリスにしていたところだ
ったという。

サラとウォリックはブライアンが通う聴覚障害者用の大学にいき、
学長のギルバートから話を聞く。ブライアンの交友関係でトラブルは
無かったのか。学校での被害者の態度を尋ねるが、ギルバート
はこの大学の生徒152人は全員が家族のようなもので、ここが
どんな意味の学校なのか分かる捜査官をよこしてくれとして、
サラとウォリックにお引き取りを願うのだった。
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■ひき逃げ事件にあった聴覚障害者

ギルとサラとウォリックが担当した事件。

現場から発見されたタイヤ痕、そしてビール、血痕によって
事件を解決に導くというもの。

被害者の体からタイヤ痕が二台車分見つかったけれど、どっち
のタイヤ痕が死に至らしめたのかという決定打としては、
正直単なるサラの憶測に過ぎないところも有った。

今回はなんと言ってもギルが捜査の過程で手話を使ったこと。
それが母親から教わったということで、母親が障害者であること
が後々分かって行くであろうことが伺える設定だ。
既にシーズン12を見終えている段階なので、ここで初めてギルの
家族のことが引き合いに出されたというところが興味深かった
かな。
そしてサラがちょっぴり聴覚障害者に対して不審さを覚える展開
になってしまったこと。ギルバートの言い分は分かるけど、
ちょっと自分たちから健常者を遠ざけるような言動が鼻に付く
部分も多かったのも事実だった。

被害者に付着していたシラミが結果として、当時被害者と接触
しており、自供した内容と食い違うことで上手く真相を解き明かす
ことに繋がっていく流れだった。

ブレインプリントなる目で見る嘘発見器が使われていて、写真
・スライドを見せて脳波を測定していた。

タイヤ痕に関してデータベースの照合をしたことと、テールランプ
のシリアルナンバーから上手く車体を絞っていった。
フォードのエクスプローラーだったこと。

殺害したのは、アダムとマークという未成年の少年たちが、
ビール店から出てきたブライアンに変わりにビールを購入してきて
欲しいと頼む筈だったが、聴覚障害者だった故にその呼びかけが
聞こえず無視されたと勘違いしたようだ。

殴っただけならばまだしも、ひき殺すという辺りがちょっと考え
られない事件だったかも。


■店で発砲事件が有り5人の被害者を出した事件

キャサリンとニックが担当した事件。

この事件も上のタイヤ痕の流れと似ているけど、発砲の順番を
特定していく流れにかなりいい加減なものがあり、なんで
犯人が店内で殺した順番を特定できたのかはほとんど謎状態
だった。

弾道検査で当時の状況を再現するというのは有効的だなという感じ。
また弾の銃身をすり替えて偽装するというテクニックが使われるも、
弾自体が同じ刻印だったというオチだった。

事件自体は、明らかにカジノのオーナーを襲撃したのだろうと
いう先入観を利用してミスリードを誘った形で悪くはなかった。

ただキャサリンが店の奥にある弾のぶつかった痕を見つけ、それが
反射していたとする辺りが有ったけど、これって必要なのかという
感じにも思えた。まぁ裏口から犯人が逃げようとしたのではなく
実際には入ってきていた事を示す流れを作りたかったのだろうけど
店の裏で先に発砲事件が起きているのであれば、ボディガードの
男は気がついている筈だよなぁ。


■その他

・ギルバート学長

演じていたDeanne Brayは、「HEROES」ではエマ・クーリッジ役
としてラストシーズンに出演。