CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン2) http://www.watch-csi.jp/csi/

Dec. 6, 2001
第10話 いとしきエリー 我が娘 Ellie

脚本／Anthony E. Zuiker
監督／Charles Correll
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オートンとシンディはカジノ・トロピカーナの前で困っている
男性・ビンセントを見て声を掛ける。ビンセントによると自分
は1万ドル以上のチップを持っているがカジノから追い出された
為にチップの換金が出来ないというもの。二人の夫婦に対して
変わりに換金してきてくれないかと告げ、一万ドルの保証に
2000ドルを預かるが、チップを換金してきたら返金する上に
1000ドルを支払うということ。オートンはそれを了承して
チップを交換にいくが偽物のチップだと判明して、換金は出来
ないと言われる。騙されたと思った時には時既に遅く、ビンセ
ントの姿は無かったが、駐車場付近で銃声が聞こえる。
車に乗り込もうとして撃たれたものだと分かる。

フロリダからの旅行者夫婦が遺体を見て、あの男は詐欺師だと
いう。単純で昔からあるケチな詐欺事件で旅行者を狙うという
ものだった。現場にはタイヤ痕と血痕、そして漏れたオイルが
見つかる。ベガはギルやブラスの元にやってくると、回収した
偽物のカジノコインを持ってくる。ギルはこれは「バイブルの
ユダとそっくりであり、僅かな金の為に命を落とした」ことを
告げる。

ギルはラボに戻ってくると、グレッグが激しいロックを聴きな
がら検査をしていることに注意する。ギルの手には大きなダン
ボールを抱えており、その中には昆虫が入っていた。
キャサリンと逢うギル。箱の中身を聞かれると、ギルはマダガス
カルに生息する鳴きゴキブリだという。ミネソタで昆虫学会があり
ゴキブリレースがあるのだという。元々は死亡時期の判定の
レクチャーをしにいくものだが、レースは余興として行うものだ
という。「ドブ沼プリシラ」「コッリーバルモア」「ゴミ王者」
など伝説のゴキブリが集まるとのこと。ギルはミネソタに行く
間、キャサリンが主任をして欲しいと語る。しかしキャサリンは
私も今日の深夜便でリノにいく事を告げ、サム・プローン叔父さん
がカジノをオープンするのだという。前々からその許可の申請は
してある事を告げる。

ギルはウォリックに不在の間の主任を頼む。君の好奇心を役に
立てて欲しいとし、トロピカーナ前で詐欺師が殺害された事件
を調べて欲しいと語る。ニックとサラはこのことを知っている
のか?と問い、俺よりもニックの方が歴が長い事を告げるが、
ギルは伝えていない事を語るる

ニックとサラは駐車場で証拠を調べる。
ニックは逃走した犯人の車のタイヤ痕を熱心に撮影し、サラは
現場近くに落ちていたクスリのカプセルを採取する。
ウォリックが現場にやってくる頃には全ての捜査が終わっていて
今更登場かと問われる。ウォリックは今日は自分が主任代理に
なったとして二人に色々と指示する。

ウォリックはアルの元を尋ねる。
被害者はビンセント・エイブリーで、被害者は耳の左側から
至近距離で銃を撃たれているという。恐らく逃走する際に
車に乗り込んで運転手の人物に撃たれたのだろうと語る。
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■カジノ前で起きた殺人事件

詐欺師の男性・ビンセントが殺害された事件。

今回は珍しくギルとキャサリンが不在の中で、サラとニック
とウォリックだけで事件を解決するというもの。
ギルはミネソタで鑑識としてのレクチャーと共に昆虫学会の
ゴキブリ競争に胸を躍らせる。キャサリンは叔父のサム・ブローン
がカジノをオープンするというので立ち会うことになる。

今回のエピソードでブラス警部の親子関係がDNAによって
明らかになるという辺り、キャサリンの流れにも同様に
存在していくというところが皮肉となっていくのだけど、
サムとキャサリンの関係はシーズン3の23話に判明する。

主任の座を巡り、この事件の主任を任されたのがウォリック
だったということで、彼には指揮して統率するだけの能力が
有るかどうかを試したものだった。

正直カジノの詐欺事件が関係していた事件なので、ウォリック
がカジノに関して最も精通しているところがあるので適任
なのかなと思っていたけど、そうではなかったようだ。

サラも同時に偽札事件に関して財務省の職員三名に抜き打ち
テストのような形で流通経路の試験に巻き込まれていた感じだけど
その捜査官の一人・ベックマンを演じていたのが、「LOST」で
ジン役を演じているDaniel Dae Kimだった。

なんと言っても事件は、ブラス警部の娘・エリーが初めての登場。
エリー役を演じているNicki Aycoxは、「スーパーナチュラル」の
メグ・マスターズ役、「コールド・ケース」のクリスティーナ・ラッ
シュ役、「DARK BLUE／潜入捜査」のジェイミー・アレン役で
認知されたけど、彼女を最初に見たのは昔スターチャンネルで
放送していた「L.A HEAT」のS1 8話「蜘蛛の罠 Rage」で見たのが
初めてかも。

エリーは冒頭でちんけな詐欺事件を起こしていたビンセントと一緒に
メキシコに行こうとしていたことが分かり、被害者のチケット
からエリーの指紋が見つかると共に、被害者の体内からは
コカインのカプセルが検出される。果たしてこの事件にエリーが
関与しているのかどうかが問題で、調べていく度にエリーの影が
つきまとうというのが今回の対応を難しくさせたところ。
ブラス警部とエリーが何故仲違いしているのか私生活に於ける
親子関係も気になるものが有り、エリーはとても可愛らしい訳で、
ブラスからこんな可愛い遺伝子が有ったのかと思わせる程だったけど、
のものだったけど、最終的には血のつながりがなく、エリー自身には
その事を知らなかったとする辺りで事情は察するものが有った。
そんなブラスが娘の為に暴走していき、彼の所持する銃で撃たれた
犯人の姿が有り、エリーだけでなくブラス警部自身が疑われてしまう
のがなんとも皮肉なものだった。
コード444が発令され、ブラスが撃ったのではないかとされて
いたけど、シーズン1の頃は、警察のコードがかなり重要な役割
を持っていたのに、いつの間にかあまりコードの事が指摘されなく
なったね。エクリーが抜け目なく現場に私服で登場する辺りが
小憎らしいところだったけど、最近の彼は影が薄い。

最終的には使用された銃にスライドバイトと呼ばれる初心者に
ありがちなミスによって血痕が付着していたことが犯行を選り分ける
決め手となった。

残念ながらエリーは今回だけの出演らしい。
ちなみに1982年9月4日生まれ、ニュージャージー出身との事だった。

一方偽札事件は別の流れが存在する。
なんと偽札の流通経路を調べる為に財務省の職員が意図的に偽札
を流通させるというあり得ない度の高いエピソード。
マイクロプリンティングされた文字、そして色・マルティプルインク
を再現するのが難しいということで、偽札と本物の違いというもの
を描いていく。
サラはマックスに対して、アメリカに流通する100ドル札の97%
からは微量なコカインが検出されるとトリビアを語っていたけど、
実際にはマックスがサラに教えたものだと判明し、ちょっと恥ずかしい
思いをしていた。
この偽札を使う夫婦がいつまでも逃げずにいるという点でちょっと
不自然だなと思っていたけど、この夫婦も含めて仕掛け人だった
とする辺りは合点がいくような行かないような微妙な感じ。

ネタ晴らしの際には「サプラ〜〜〜イズ」と思わずアメリカンな
ノリが有りそうな雰囲気だったな。でも洒落にならんみたいな
ところが有った。


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