CSI:科学捜査班 CSI: Crime Scene Investigation (シーズン2) http://www.watch-csi.jp/csi/

Dec. 20, 2001
第12話 閉ざされた人々 You’ve Got Male

脚本／Marc Dube、Corey D. Miller
監督／Charles Correll
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アルファルファ畑で馬を走らせていた女性は馬が突然立ち止まる
ことに違和感を覚える。ちょうど道路・灌漑工事をしている
現場のパイプから遺体が発見される。

すぐにギルやブラス警部、そしてサラは現場へとやってくる。
工事は3時に終わり遺体が発見されたのは5時15分であることから
その間に何らかの人物によって運び込まれていること。
しかし第一発見者は馬だということでギルも困惑する。
サラはギルを呼び出すともう一体女性の遺体がある事を告げる。

モルグに遺体を運びアルが調べる。
死亡推定時刻は二体とも12時間前だという。死因はブルネット
の女性に関しては頸椎の損傷によるもので腕を使って殺されて
いること。ブロンドの遺体は額に傷が有り、顔や腕にはガラス
の破片が付着している事を語る。また首には爪で引っかかれた
ような傷跡があるとのことだった。
しかしブルネットはタトゥー、髪の毛を染め、ヘソピアスなどを
していて目立ちたがり屋であり、ブロンドの方は地味な格好で
むだ毛処理なども一切していない事が分かる。

一方森ではパークレンジャーのオースティンが遺体を発見し、
検死官のデビッド、そしてCSIのキャサリンやニックが現場へと
足を運ぶ。オースティンによると鹿の狩猟解禁がなされた
ばかりであり、間違えて撃たれたのではないかというもの。
普通は誤射されないようにオレンジ色の目立つ服を着るのが
決まりとなっているが被害者は至って普通の服を着ていた。
遺体の近くに落ちているハンティングライフルはウィンチェスター
70という種類のライフルで5発装填出来るが、一発も撃った
形跡は見つからなかった。
肝臓の温度からデビッドは10時間前の午後2時ごろが死亡推定
時刻である事を語る。免許証から遺体はジェームズ・ジャスパー
だと判明する。キャサリンは弾を探さなければならないことを
告げる。

サラはラボに戻るとギルに現場にはタイヤ痕が有るが、それ以外
の証拠が見つからない事を語る。ギルは指紋からブルネットの
女性はジョーン・マークスだと判明した事を告げ、18歳の時に
万引きで捕まっているという。

ニックは赤外線スコープを使い弾道を調べていると、木に埋まっ
ている銃弾を発見する。しかし木の中から銃弾を取り出すマニュ
アルがない為にキャサリンはラボに全てを運んでボビーに調べて
もらう事を語る。

被害者のジョーンの実家を調べる。
住んでいるのはジョーンの妹のドナ・マークス(28歳)だった。
サラはガレージを調べて車を確認すると、古い型の車なのに
走行距離が1500km程度だという事を知る。
ドナとジョーンの母親が亡くなって以降、ドナは一人でここに
住んでおり、姉のジョーンは一人でラスベガスの郊外に住んで
いたという。室内を調べるとガラス戸が室内から外へと割れて
おり、血痕が流れ出ていた。恐らく殺人の現場はここだろうと
のこと。ギルはウォリックに対してガラスの破片を集めてツナギ
合わせて欲しいと語る。現場の血の靴跡があることから、
犯人の靴跡かもしれない事を語る。しかしジョーンの靴の裏から
ドナの血痕を踏んだ跡があることから、ドナが血を流していた
時にジョーンは歩き回っていたことになると語る。

そんな中、室内で物証を探していたギルはデリバリーのチラシ
やカタログが多い事に気が付く。冷蔵庫の中にはデリバリーの
中華が届いており、まだ注文したばかりの品であることが
分かる。しかも注文した量から来客が合ったのではないかとの
疑いが出る。
室内を見ると万能リモコンが有った。サラは自分もカタログ
マニアなので、被害者と同様の状態だという。もしかしたら
ドナは広場恐怖症なのか人嫌いなのかも知れないという。サラ
は今では何でもインターネットで注文出来ることを語り、
ラボに持ち帰ってパソコンのメール履歴を調べると語る。
またサラはトイレの便座が上がっていることから男性がいた事
を表すものではないかと告げる。
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■マークス姉妹殺人事件

捜査担当:ギル、サラ、ブラス、ウォリック、ベガ
被害者:ドナ、ジョーン

二人の異なった性格を持つ姉妹が殺害されたもの。

姉はパーティー好きの派手な一面を持ち、タトゥーやピアスを
している反面、妹は内向的で外にも必要以上に出たがらない性格
だった。

そんな妹とサラは性格や生活のスタイルが似ているということで
今回のサラは随分とその事を意識していたようだ。
カタログ販売とかインターネット販売、デリバリーによる食事
などに頼る生活をしている。先週はグレッグにディナーに誘われて
いたが、今回はニックからディナーに誘われていたモテキのサラ
だが、サラは自分のモテキを完全に無視した行動を取っている。
しかし今回の事件を解決して、このような自分では駄目だと考えて
自宅にある通販系のカタログを全て捨てていた。
驚くのは冷蔵庫の中身もほぼ被害者と一緒。

事件は姉のひどさに尽きたな。
実家なのに遊ぶ金が無くなると妹から家賃収入と称して金を
巻き上げようとする。そんなところから事件が発生してしまった
感じ。

ドラマとして興味深かったのは、殺された順番を巡っての捜査が
展開されたこと。そして事件に関わっているであろう二人の男性
のウチ、どちらが殺害をしたのかという点か。
どちらの男性も接近禁止命令が出ていたり、刑務所からの出所した
ばかりであるという立場が事件を引き起こしてしまった感じ。

結果として被害者の服に付着して繊維痕、そして当日にブルーバード
を乗って現場に遺体を遺棄しに行った人物が犯人だということで
特定していく。ラジエーターのキャップの指紋とか、灌漑施設用
の水のサンプルを調べていた。

末恐ろしさを感じたのは、通販の受付窓口が刑務所内に設置して
あるという状況かも。事件が起こるべくして起きた感じだし。
まぁアメリカでは民間の矯正施設という名の刑務所があるという
ところが凄いし、そういう人たちを特別に愛する人たちというのも
存在する世界だから、なかなか理解出来ないところかも。


■森で発見された遺体

捜査担当:ニック、キャサリン、ブラス
被害者:ジェームズ・ジャスパー

森で発見された遺体で当初は鹿狩りに来ていた人に誤写されたの
ではないかとされた遺体。

ニックとキャサリンで銃弾探し。
一度目に見つけた弾は残念ながら被害者を射貫いた銃ではないと
判明。しかしこの時代、まだ木の中から証拠を傷つけずに弾を取り
出す技術が無かったのね。

昼間にシカは出ないということ。そして当然死亡推定時刻の2時
頃にハンターたちは居るハズはないということで、ハンターによる
殺人ではないと考えていく。

再び弾探し。
最近のドラマの中で何度も聞いたキーワードは、「干し草の中から
針を探す」というもの。今回もその言葉をキャサリンが語っていた。

ドラマが面白くなったのは、被害者に保険金が掛けられていたという
ところから始まったのかも。完全に妻がかけたものかと思っていた
けど、実際には被害者が何故腹部に銃弾が当たっているのかという
点だった。妻にはアリバイがあるし、保険の契約書原本を調べると
妻の筆跡ではなかった。

結果としては自殺であり、銃を捨てるまでの間の時間を稼ぐために
腹部を撃っていたことが分かる。それだけの根性が有れば、十分
失業にも対応出来ると思うんだけどね。

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