CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン7)

脚本/Evan Dunsky
監督/Kenneth Fink

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi7/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi7episode.php


第10話 殺人模型アーニー・デル
Loco Motives
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早朝ビル建設の工事現場に女性遺体(ポーラ)を運ぶ男(マックス)
が居た。マックスは遺体をセメントの上に置くが、遺体を包ん
でいた袋が外れたためにそれを直そうと近づく。しかしセメン
トはまだ完全に乾ききっておらず、男は腰まで使ったままその
場で動けなくなる。
翌日工事現場の作業員からの通報を受け、警察がやってくる。
現場に来たキャサリンは男の間抜けな様子に笑いが止まらない。
男は警察の質問に一切答えようとしなかった。

一方、郊外の安アパートの一室で別の遺体が発見される。ガス
漏れの臭いに気がついた住民が通報した結果発覚したもの。
住民で被害者の女性はアレオナ・イワノブナ。オーブンに頭か
ら突っ込み、ガス栓をひねっていることから一見すると自殺に
も思えるが、埃一つ無い無い部屋に割れた皿が存在すること。
頭部の外傷は自殺で付くようなものではない事。不自然に壁に
備え付けられた電話機が曲がっていること、口の中の入れ歯が
逆さまに入っていたことから、他殺の線で捜査する。
遺体の死後硬直から亡くなってから12時間は経過しているもの
だと思われた。耳には緑色の粘性の物質が付着しているのを
ニックが見つける。

更に食肉処理工場"マンリー・チキン"の水槽内で遺体が発見
される。遺体の男性は従業員のレイムンド・スアレス。そこの
水槽はニワトリを安楽死させるために電流を通した水槽であり
その中で倒れていた。夜勤を担当していた整備員のアーニー
デルによると、レイムンドは社長の妻・バブルスと不倫関係に
有り、社長のアイクといざこざが有ったようだと証言する。
しかもその現場からは過去二件の殺人現場に残されていたのと
同じ殺人現場を再現した模型が見つかる。

グリッソムは研究所に戻り模型を調べる。すると過去の二件と
同様に子供の人形らしき絵が有った。犯人は被害者に共通する
何かを訴えようとしているのか?

サラはレイムンドの携帯の通話記録とペニーとイジーの通話記
録で共通する人物が居ないか調べる事に。

ニックが現場に見つけた緑色の粘性の物質はゼリーだと分かる。
ゼリー跡は隣のアパートに点々として続いており、ウォリック
と共にゼリーの出所を探っていくと、被害者の見つかった向か
いの部屋の住民の部屋から続いていることが分かる。しかし
この部屋、又貸しを繰り返しているために、誰が現在住んでいる
のか管理人でも良く解っていなかった。部屋の中からはゼリー
を拭き取った跡と血痕の反応が見つかる。

そんな中、サラはイジーが3年前に公共広告の中で動物愛護団体
のCMに出演している事を見つけ出す。そのCMでは、なんと
非人道的な行いをしているとしてマンリー・チキンを名指しで
非難していた。そのせいでマンリー・チキンでは売り上げが
60&減の大損害。人道的な設備をアピールするために、ニワトリ
を安楽死させるための電解水槽を設置したが、それでも売り上げ
が戻らなかったという。
社長のマンリーに話しを聞くが、レイムンド殺害については否定
し、イジー殺しについても関係ない事を語る。

グリッソムは過去のペニー事件の時の監視映像を分析した結果、
犯人が着ている服は鉄道ファンたちの集うロコモーティブビル
のシャツだと判明する。そこの会員にはアーニー・デルが所属
していたのだった。
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犯人の滑稽な姿を見て苦笑するキャサリン

遺体を埋葬しようとしたのかどうかは分からないが、何故あん
な現場に行ったのかは不思議なところ。
セメントの中にずっぽりと入ってしまい犯行がばれるという
のもマヌケだがその姿を見て強盗にサイフを取られる辺りは
このキャラクターの悲惨さを物語っている。
グリッソムは大爆笑するキャサリンに対して非難するような
態度を見せた。マックスはつましい人生を送ってきたのに
不幸な事で起こった事故の連続だった事。
模型殺人とは対照的に3人も殺したマックスの事は随分砕けた
展開を用意した。まぁマックスの顔からして憎めない奴なん
だけど決して近づきたくはないという。

ブラス警部、危うく賭けで10ドル失いそうになる。

犯人は素性を隠し通していた。
あまりにも情けなくて喋りたくもなかったのかも知れない。
9時までにお前は名前を告げるとして、それに10ドルを賭けた
ブラス。それに乗ったのは容疑者マックス。
こういう口答の賭けでも律儀に支払うところがアメリカ人だね。
しかも相手は容疑者だけに屈辱感はいっぱい。
奢ってやるぞ〜と威勢良く語っている所で素性がバレてしまう
ところもこの人の人生なんだよな。

ついに模型殺人事件解決。

犯人は人を信じられない男で、自分なりに悪者・偽善者を
処罰しようとして動いていたらしい。
見つかってみると手先が器用なだけで案外普通の人っぽかった。
でも彼の家にある模型には人の死が至るところで描かれている
所が不気味だったね。

グリッソムの後味の悪いラスト

まさか自殺する映像をリアルタイムで見せられるとは。
遺体は見慣れている彼も、人が目の前で死ぬことには相当の
ショックだろうね。これで休職って流れにならなければいいけど。
確か過去のエピソードの中で大学か何処かから講義の依頼が来て
いたよね。

ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事

アイク・マンリー (Michael Rispoli) 食肉加工"アンリーチキン"社長
バブルス・マンリー (Carla Orlandi) 浮気妻
アーニー・デル (Dayton Callie)"アンリーチキン"整備係
マックス・サリバン (Matt Malloy) 不幸な男
ポーラ・サリバン (Joleen Lutz) マックスの妻。マックスに殺される
--- (Becky Wahlstrom) スージーの母親
スージー (Alexandra Gold Jourden) 子供。マックスに預けられる
アレオナ・イワノブナ (Lilyan Chauvin) オーブンで殺害される
レイムンド・スアレス (Nelson Pena) 水槽で遺体で発見

イジー・デランシー (Danny Bonaduce) ロック歌手。第一の被害者
ペニー・ガーデン (Juliana Bellinger) 第二の被害者
--- (Parker Goris) 若い頃のマックス。祖母を殺してしまう
--- (Kendall Carly Browne) マックスの祖母。
--- (E.J. Callahan) プラントの工場長

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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