CSI: 科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
(シーズン9)

http://www.tv-tokyo.co.jp/csi9/
http://www.watch-csi.jp/csi/csi9episode.php





第3話 芸術的な死体 Art Imitates Life

脚本/Evan Dunsky
監督/Kenneth Fink
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公園でホームレスの男性がベビーカーを押す女性のバッグを
盗んで走っていく。それを目撃したジョギング中の男性は、
電灯に寄りかかっている女性・カーラ・ペレッティに通報する
ので携帯電話を貸して欲しいと声を掛けるが、彼女は立ったまま
亡くなっている事が分かる。
すぐにCSIの職員たちも現場に来る。キャサリンは昨晩、この
辺りは夕立が起きていたので、電灯に飛来し感電死したのでは
ないか?という。しかし調べてみると手には火傷痕もなく、
携帯電話は真新しいものが入っていた。バッグの中身は何もなく
身分を証明するIDも無くなっていた。

マンディが指紋をヘルスケアのデータベースに照合した結果、
被害者の女性は
デザートパーム病院に勤める准看護師だと判明
する。

エクリーはギルにラボ職員を全て呼び出すと、パトリシア・
アルウィックを
紹介する。ウォリックの死により、ラボ職員の
心のケアをするために送られてきたカウンセラーだった。
決して平気だとか、自分一人で乗り越えられると思わず、相談
して欲しいとのこと。

またラボにはライリー・アダムスという金髪の白人女性
がやってくる。彼女は新しくラボに赴任したレベル2の職員だ
った。パトリシアは彼女が新しく赴任してきたことを知ると、
出来上がっているチームに加わるのは大変だと忠告する。

そんな中、ウィリアムス巡査からラボに第二の殺人が起きたと
通報が入る。バス停のベンチに横たわっている男性の遺体だ
った。ギルは現場に行くと、新人の職員、ライリーに所見を
聞いて見る。背中の死斑や死後硬直を見る限りでは、このベン
チで亡くなったものだとするが、バスの運転手によると1時間
半前にこの道を通った時にはそんな遺体は無かったという。
死後硬直には最低10時間はかかる事から、このベンチで亡くな
っていたとするには矛盾が有った。

カーラの遺体をモルグで調べると、睡眠薬に使われるゾルピデ
ムが少量検出される。しかしその程度のものならば市販の薬の
中にも入っているという。

一方モルグでもう一人の遺体を調べる。
メタンフェタミンやエクスタシー、ヘロインが検出されていた
事から完全なジャンキーだと判明。肺水腫を起こしていた。
肝臓がわずかに赤みがかっていることから、ガスによる窒息死
が疑われるという。これはカーラにも同様の症状が見られると
のこと。そして被害者は麻薬患者の一人、ハーリー・スーン
有る事が判明する。

更にバルタン刑事から呼び出しが入る。
なんと三人目の遺体が発見されたというもの。
タクシー運転手が通報したもので、立ったまま黒人の男性が
亡くなっていた。スーツに身を包んでおり、ブリーフケース
を手にしていたが、格好を見る限り、ホームレスの男性に
スーツを着せたような状態であると分かる。靴の中の中敷きに
鉛が入っており、その重みで立たされていた事が判明する。
シラミが検出され、そして鉛からはホコリの様な粉末状の
物体が検出される。

看護師、ジャンキー、路上生活者の遺体。
キャサリンは共通点を探るには、看護師の事を調べる以外に
無いとして、彼女の部屋を調べる。すると部屋には自画像が
壁に飾られているが、まるで死んだ人のように描かれた絵で
有る事が分かる。作者はベガス在住の芸術家・ジョージィ・
スキャッグス
だと判明する。すぐにブラス警部は彼のアトリエ
へと調査に行く。

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立ったまま亡くなる遺体が次々と発見される。
まるでその死んだ遺体を見ると彫刻芸術のようで、芸術家が
意図して殺人を使って芸術を表現しているのではないか?と
疑っていく。死を芸術としているスキャッグスやウェラーの
事を疑っていくが・・・

シーズン9での新キャラの一人、ライリーが登場する。
ただシーズン9以降、一度もクレジットされていないので、
このシーズンだけの契約なのか。
両親が精神科医をしているとのことで、自分の事を分析される
のが嫌いな様子。まだレベル2のスタッフであるが、やたらと
笑えないジョークを飛ばしている辺り、周りに溶け込む気が
あるのか?という感じもする。
キャサリンとの捜査でマリファナを見つけた時のやりとりは
面白かったけどね。

模型殺人のように、またしても職人的芸術家が容疑者として
シーズンを通して付き合っていくことになるのかと思ったけど、
どちらかというと死と芸術を通して、ギルたちの心理状況を
描いた側面が強いのかなという事件だった。

容疑者はこの世に自分が居た事を残したかったとする典型的な
人間の本能に従ったような性格を持ち、世間に認められない
事でストレスを感じているような人物だった。

登場する芸術家たちの死生観も変な感じのものが有るし、
ラスベガスという土地柄なのか、そんな芸術家がもてはやされ
ている事実も存在する。

ライリー役のLauren Lee Smithは、リスナー 心を読む青い
のシーズン2から登場するミシェル・マクラスキー役、
「Lの世界」ではララ・パーキンス役、「ミュータントX」では
エマ役で出演している。

またもう一人の新しいキャラクターとして、カウンセラー役
のパトリシアが登場するが、一話だけの参戦のようだ。演じて
いるAlex Kingstonは、「ER 緊急救命室」でエリザベス医師役、
フラッシュ・フォワードでは、フィオナ・バンクス役、
イギリスのSFドラマ「ドクター・フー」ではリバー・ソング役
を演じている。

ギル・グリッソム (ウィリアム・ピーターセン) CSIリーダー
キャサリン・ウィロウズ (マージ・ヘルゲンバーガー) CSI (新主任)
ニック・ストークス (ジョージ・イーズ) CSI
サラ・サイドル (ジョージャ・フォックス) CSI
ジム・ブラス (ポール・ギルフォイル) 刑事、警部
ウォリック・ブラウン (ゲイリー・ドゥーダン) CSI
アル・ロビンス (ロバード・デヴィッド・ホール) CSI検死官
グレッグ・サンダース (エリック・スマンダ) CSI研究員
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
ソフィア・カーティス (Louise Lombard) CSIから刑事へ
ウェンディ・シムズ (Liz Vassey) CSI (DNAラボ)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) ラボ
ヴァルタン (Alex Carter) 刑事
ジョー・メトカルフ (Joseph Patrick Kelly) 刑事
ボビー・ドーソン (Gerald McCullouch) CSI、銃弾検査
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) CSI
ミッチェル (Larry Mitchell) 刑事
サム・ベガ (Geoffrey Rivas) 刑事
エイカー (Larry Sullivan) 刑事
デブリン (DeLon Howell) 刑事
アーチー・ジョンソン (Archie Kao) CSI (PC分析など)
マンディ・ウェブスター (Sheeri Rappaport) CSI、指紋

ウィリアムズ (Gabriel Casseus) ベガス署の刑事
ライリー・アダムス (Lauren Lee Smith) ラボ新加入

パトリシア・アルウィック (Alex Kingston) カウンセラー
ジェイジー・スキャッグス (Jeffrey Tambor) 芸術家
--- (Googy Gress) タクシー運転手、通報者
ラングストン・ウェラー (Will McCormack) アート関連ブログ
--- (Alexandra Barreto) Distraught Woman
--- (Joe Ochman) Bird Watcher
アーサー・ブリスターマン (Ritchie Coster) 犯人、配管工
--- (K.C. Ramsey) ジョギングをする人。足を痛める黒人
--- (Clara York) ベビーカーを押す母親、バッグを盗まれる
カーラ・ペレッティ (Geneva Somers) 准看護師
ハーリー・スーン (Davis Wyn) 麻薬患者
チャーリー (Carsun Hall) 自転車に乗った少年
--- (Gregg Binkley) Street Person
--- (Nina Millin) Street Person
--- (Arne Starr) Photographer
--- (Jordan Tartakow) Street

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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